2018/07/11 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > 今日は久しぶりに、手の込んだ料理を作っていた。
支援者のおかげで物資に余裕ができ、街へと買い物に行く必要がなくなった。
食料に関しても、季節的なこともあるのだろうがかなりの余裕がある。
この里皆が、お腹いっぱい食べられるだけの量がある今。
もはや、この里は襲撃さえなければ活気に満ち溢れていた。

「………あとは、冷やすだけですね。」

…いつ以来だろうか、タルトなんか作るのは。
果物をあしらって、クッキー記事に流し込んだレアチーズ。
それを肩にとって、あとは浸して明日には食べられるように。

その様子を、里の子供たちが不思議そうに見ていた。
確かに今までもここで、私が料理をしているところは何度も見ていたはず。
しかし、こうして凝ったものを作るのは見たことがなかったのだろう。
何を作っているのだろうと、興味津々なようだった。

「…つまみ食いしたら、明日のおやつがなくなりますからね。」

なんて、ちょっと笑顔を見せた。
自分でもわかる、少しずつだけど…昔の私に戻りつつあった。

ご案内:「ミレーの隠れ里」にラファルさんが現れました。
ラファル > 今日は、珍しくトゥルネソル商会のお使いである。
 理由は、隠れ里に一番安全に行けるのは、この少女だからというものである。
 こそこそと夜の闇に紛れて、風の精霊の先導を受けてやって来る。
 背中に大きな箱を背負っているのにその動きに停滞もなにもなくて。
 隠れ里の門の前に少女は立ち止まる。

「こーんばーんはー?」

 門番の人に挨拶と、トゥルネソル商会、マグメール店店長リスからの手紙。
 お願いしまーすと、門番に渡して、木箱に腰をかける。
 相も変わらずの大きな里の門やいろいろ張り巡らされている天然の城壁。
 すごいねーと、そんな感想をこぼしてみせる。

レイカ > 『ん?………少々待たれよ。』

門番をお願いしているミレー族が、まずその手紙を受け取る。
そこに書いてある名前と、便せんに書かれている紋章。
その二つから、支援者の使いがやってきたということを確認する。
少し待っていてほしいといい、私を食堂まで呼びに来ていた。

『レイカ様、トゥネルソル商会の使いの方がお見えになっています。』
「ああ、わかりました。こちらに通してあげてください。」

トゥネルソル商会の人ならば、里に通さないわけにはいかないだろう。
支援物資は今のところ足りているし、何か用事でもあるのだろうか。
門番の人に、食堂まで来てもらうように伝えてから、私はエプロンを外して一人分の飲み物を用意した。

さすがに、タルトはまだ食べられる状態じゃない…。
そんなものを出すわけにはいかないので、食糧庫の奥の保存室にしまっておいた。
里の子供たちが遊びに行くのを見計らってから、私は食堂の前でその使いの人を出迎えた。

ラファル > しばし待っていると、先程奥に行った門番が戻ってきた。
食堂にどうぞ、ということである。

「はーい。おじゃましまーす。」

 持ってきた荷物を背負い直して、少女はとことこ、と里の中を歩く。
 前回も来たことがある、護衛としてだけれども、それで勝手知ったるなんとやらというかのように歩こう。
 すぐに目的の食堂へと到着する。

「こんばんは、お久しぶりー。」

 にぱーっという表現がぴったりなぐらいに元気に笑う少女。
 彼女は最初トゥルネソルの店長が来た時に護衛としてきていた少女である。

「ラファル・トゥルネソルだよー。」

 ちゃんと自己紹介自体はしてなかったので、いま名前を言ってみせる。
 そして、背中の木箱をよいしょ、と置こう。

「前に手紙で出した、暗号の件とかちゃんと伝わってるのかなって、返事を聞いてきてほしいって言うのと。
 うちのお姉ちゃんが新しく香木?だっけ、そんなの始めたからおすそ分け。
 ついでに、手土産ー。」

 背中の箱、中には少しだけだが、香木……抹香と煉香である。

「ほら、匂いって隠れたり逃げたりするとき、鼻のいいのから逃げるのに便利だよね。
 ただ、ダイラスで、竜雪お姉ちゃんが専売してるから流石に直接行かないと取引できないと思うけど。」

 匂いで、自分のにおいをごまかして逃げたり、普通に楽しんでもいいしと少女はにこーと笑みを浮かべていた。

レイカ > 「お久しぶりです、最初に出会った時以来ですね。
私はレイカ、ファミリーネームは…過去の出来事から捨てました。
改めて、よろしくお願いいたします。」

彼女のことは知っている、初めて会った時に一緒にいた子の一人だ。
積み荷を降ろしている際に、かなり天真爛漫に話していた記憶がある。
もっとも、私はリスさんとの商談をまとめていた時だったか。

ここに来る最中、その関係の人物は必ず邪魔せず通してほしい。
ドリアードに大したそれがちゃんと聞いているようで安心した。

「ええ、聞き及んでいます。ここのところ少し立て込んでいて…。
アッシェさんたちにも、もちろん伝えてくださって構わないと。」

返事の件…ここのところ倉庫の増築や、ドリアードたちとの防衛の件で話し合っていた。
騎士団が今のところおとなしいので、しばらくは安心したいが。
そこで、私は考えていたのだが…トゥネルソルの皆さんに、王都の話を持ち込んでもらうのだ。

傭兵団の皆さんにも手伝ってもらっているおかげで、王都の話はこっちにはよく届くようになっている。
小さな噂話から、騎士団の動向まで…。

「香木……ですか?…なるほど。
竜雪さんには、こちらのほうで倉庫を立ち上げてほしいとの依頼もありましたからね。
後日、ダイラスに赴き購入を検討してみます。」

確かに、防衛に失敗して逃げる時には役に立ちそうだ。
ここから離れたところにある避難所、そこまでの闘争にも役に立つ。
勿論、アロマテラピーでも使えそうだ。

ラファル > 「あい!レイカさん、よろしくおねがいしまーす!
 あ、ボクの事、ラファルで、いいからね?」

 したっ、と右手を上にあげて、よろしくーとにこにこ挨拶。
 親が商談している間、ここの子供達と結構遊んでた、主に鬼ごっこの鬼で。
 とりあえず速攻捕まえてたり捕まえなかったりしてた。
 ちゃんと挨拶したので、満足。な少女。

「あ、いいのいいの。
 手についてなかったなら、それを聞ければいいって言ってたし。
 あい!じゃあ、そういうふうにしとくね!
 魔法陣も設置しておくけど、一回限りのものになるって。」

 避難所から、さらなる避難所へ。
 軍を相手にするのだから、とアッシェお母さんの進言にリスのおカーさんが納得しての采配。
 許可を得られたので、伝えておくね。と。

「あと、リスお母さんはこそこそできない、これからボクが窓口になると思うんだ。
 そういう修行もしてるから!
 だから、聞きたいこととか調べたいこと、連絡事項はボクに言ってね!」

 言い方はあれだとは思われるが、少女は城に侵入すらできるぐらいの隠業は身につけている。
 無い胸をえへんと貼れば、すごいだろーと。
 リスク低減のためなら、ドラゴン便は物資運ぶために仕方ないが、赴くのは出来るだけラファルのような隠れられる方がいいだろうという配慮でした。

「あ、そうそう。流石に香木買う時は、竜雪お姉ちゃんに連絡してあげてね。
 お姉ちゃんしか取り扱ってないみたいだし、お母さんは商売の修行だって。」

 一応、ダイラス本店、しかも、姉の個人経営なので。と

 そして、じつはこれ、勝手に持ってきたりするのはいたずら娘というところか。
 言わないけど。