2018/07/07 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > 王都側の情報がなかなか入ってこない昨今。
今のところ、騎士団の動きがこちらには向いていないのはある意味想定内だった。
わずかな情報で知りえたこと、風邪の精霊に教えてもらったこと。
支援者から得た情報、それらすべてを総括して考えた推測。

それを頭の中で思い浮かべながら、私は今里の見張り台に立っていた。
勿論目的なんて一つしかない、私はこの里の守り人なのだから。

「…今は、こっちに目を向ける余裕はないか……。」

………魔族を専門にしている第七師団の壊滅。
それを再編成するためには、かなりの時間と労力が必ず必要になってくる。
星の聖猫派の活動も今はおとなしいらしいし、王都としてはまず第七師団を立て直さなければならないのだろう。

軽く肩をすくめながら、私は自嘲気味に笑った。
平等な世界を作るんだと息巻いていたのに、結局は自分が死んでしまった。
カッコつけて、そんな夢をもう一度見たいなら自分のところに来いなんて言っておいて…。


「…言っておくが、私は夢を継ぐつもりなんかない。
私はその夢をもうあきらめているんだ…、それに、嘘つきは嫌いだ。」

誰に話しているんだろう……。それは、私にもわからなかった。

レイカ > お悔やみの一つでもいえばいいんだろうけど、そこまで深い関係ではなかった。
ミレー族がかつて営んでいた文化を聞きに来て、それに答えた。
その時に少しだけ、話をした程度だ。

だが…どうしてだろうか。
人間が死んだって、今更心を痛める事なんて私にはないと思っていた。
だが、やっぱり顔を知っているものが死んだとなると…少々心が痛む。

「……非常にはなり切れませんね…私も。」

どこか、まだ甘い部分があるんだろうかと思ってしまう。
人間がどうなろうと知ったことじゃない…そう思っていても。
『人間』の知り合いがいなくなってしまうと、やっぱり少しだけ…。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。