2018/06/17 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にヴィンセント・ミラーさんが現れました。
ヴィンセント・ミラー > 男は隠れ里のある辺りを歩き回っていた。
かなりの時間歩いたので、顔には汗が浮かんでいる。
既にジャケットは脱いで手に持っている状態だ。

「この辺にあるって言っても相手は結界で隠れているんだろう?
ほんとに見つかるんだろうな?」

手に持っている石で遠い場所に居るボスへとぼやく男。

石からは良いから探せと言う趣旨の言葉だけが帰ってきたようで、男は溜息をついてはまた歩き回っている。

ボスから与えられた指示はこの辺りで星の聖猫派の拠点、または活動がないか調べること。
照りつける太陽に責められながら歩き回ってもミレー一人見つかることは無く。

程ほどの所で帰ろうかと思い始めていた。

ヴィンセント・ミラー > 今日の調査はここまで
ご案内:「ミレーの隠れ里」からヴィンセント・ミラーさんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > 「…………どういうことだ…。」

私は、里のシンボルであるユグドラシルを見上げながらつぶやいた。
ここ数日で、気がかりなことが2つもできてしまった。

一つは、精霊たちのざわつきだ。
確かにしばらく、私は精霊たちにかなり力を使わせてもらっていた。
森に眠り草の花畑を作り、敵意を感じた人間にその香りをかがせ。
この里にたどり着けないように仕向けたのは間違いない。
だが…それを加味しても精霊たちのざわつきがおかしい。

彼らは、怒りを感じることは少ない。
その怒りを、彼らは激しく感じていた……。
まるで仲間が傷つけられたかのように。

(ユグドラシルからも感じる……。ドリアードたちが…怒ってる?
でも…あの花畑が原因じゃない…いったい何が起こったんだ?)

長く精霊たちと会話を交わしていたが…こんなことは初めてだ。
いったい何が起きているんだろうか、わからない。

ご案内:「ミレーの隠れ里」に竜雪さんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から竜雪さんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」に竜雪さんが現れました。
竜雪 > 隠れ里の領域にすっと入り込んだ一柱の竜…の角と尻尾の生えた存在。
竜の姿から角と尻尾を伴う竜人姿に変化し、早速うろつく。

精霊とは違い、実体を伴っている、微妙に自身の重力を弄りほんの僅かにして地面と設置して居らず、
そうした状態で歩を進めているような仕草だった。
何の為にそうした面倒な様な歩き方をしているのか、隠れ里だから足跡残したら駄目だろうと思った次第。

母からこの里の上空や近隣を通る際は 気を付けよと謂われているが、
この謎の殺伐?、模様をどう気を緩めて通過すればよいのだろうと思案する。

「……」

口に出して喋る事を好まないので、内心はそうとう呟いているが、
此処で休んだりしてもイイのは母から許しを得ているからして。
歩が止まった、突っ立ったままその場で腕組をして思案…。

レイカ > もう一つは、もちろんいまだに攻めてこない王国軍のこと。
あれからかなりの日数が立っているのに、いまだに何の行動もない。
時折、彼女に偵察と称して街に買い物に行ってもらっているが…動きはないとのことだった。

それどころか、確かに軍備は為されているらしいが…こっちに攻めてくるための装備には見えないとのこと。
これは推測でしかないが、魔族との戦いが激化したことによりこっちに回せる軍がなくなった、とみるべきか。
なれば好都合、今のうちにさらに防備を…と。

「…………誰だ…。」

そんなことを考えているさなかに、一人…また里の領域に迷い込んだらしい。
ドリアードがイラつきながら報告してくれたので、私はその人物を迎えた。

今は…里の入り口か、それとも中に入り込んでいるのか。
ならば警備をしてもらっている里の若い人からの報告があるはず…。

竜雪 > 里の入り口に近い、領域のギリギリ外れに突っ立っている風にしている1人の丸腰竜人。
丸腰?なのは、普段肩に担いでいる物体は邪魔なので一寸しまい込んで手元にないだけ。
中に入り込んでも良かったのだが、こんな殺伐異空間に陰業なしで入り込めるのは三姉妹の内末妹だけだ。

(…私には 陰業の術ないしな!、と気づいたな)

思案終了、というか、流石に気づかれたらしい。
腕組んでいたのを解くと地面ギリギリに浮遊したまま歩く素振りをしつつ里の入口へと歩む。
此方の姿が見えていると思うが、此方もあちらの不可解な空気と気配のイラつき模様を視界と気配を感じつつ。

「竜が棲む陸文洞酒造の三姉妹 長女が竜雪
 母とは面識がある筈、この姿ではお初お目に掛る」

一度 母に連れられてきているのだが、こんな身なりで単体で来たのは初めてなので、挨拶として名乗りを軽くしてみよう。
序に会釈の一つを付け加えて。

レイカ > そこに立っているのは、一人の女性だった。
身なりはそこそこいいようにも見えるが…雰囲気がどこかとげとげしい。
無言のプレッシャーのようなものを感じて、私も少しだけ眉をひそめていた。

「………母?……。」

少しだけ考える、この子の母親と思わしき人物はこの里にはいない。
だが…つい最近親子でこの里の一角を倉庫代わりとして使わせてもらいたいという人物がいた。
確か、その人の娘が……。

「……ああ、アッシェさんの娘さんですか…。
どうしたんですか、一人で…。」

彼女がここに一人で訪ねてくるとは…何かあったのだろうか。
陸文洞酒造、アッシェさんが起こしたお酒を造るところと聞いている。
そこの娘さんとあっては、この里にとっては客人も同意義だ。

とはいえ、今その酒造の倉庫として使える建物は建造中だ。
ここのところの防備増強のせいで、なかなか時間が取れないというのが本音なのだが…。

竜雪 > 雰囲気刺々しいだろうか?角と尻尾のせいだろうか?
こればっかりは一人前ではないので角と尻尾は隠す事が出来ない。
一人前に至る儀式を得ないと角と尻尾をなくして人の姿を取れない。
名乗ったはいいが 変わらない不穏と殺伐の空間、暫く来ない間に何があったのだろう。
空白の時間の間がとてつもなく気になるが、乞われるまでは関わらないでおこう。

「母が世話になっている、というか毎度毎度騒がせて申し訳ない。
 此処に来た要件とは、一つしかない。倉庫の進捗模様を確認しに来た
 序に言うとここの倉庫の担当は私になったらしい。母には劣るが何かあれば良しなに」

用件は倉庫が出来るというのでその進捗を確かめに。序にこの里上空に掛る航路の担当が自分になった事も。
母は竜としては偉大ではあるが、それの娘として駄竜にならないよう務めるまでだと告げて。

「個人的に気に掛るのは この里 不穏すぎだが 何があった?」

前に来た時と空気とか諸々違うと付け足しの質問もつけて尋ね。

レイカ > 「ああ……やはりその話…ですか。」

この里に敵対する人物ならば隠すが…そうでない人に嘘はつかない。
里の皆にも、事情は話しているし…彼女もドラゴンだ。
どうもこの里は、ドラゴンに好かれる地形にあるらしい…山脈のせいだろうか。

「そうですね…直接見てもらったほうがいいでしょう、こちらへどうぞ。」

酒造用の倉庫は、要望通り地下に穴を掘る形にしている。
お酒は暗くて涼しい場所で保管するのがいいということなので、最適なのは地下だ。
その地下に通じるように、地面を深く掘り下げて屋根を付ける形にしている。
本当は地下室なんかを作ればいいのだが…ここのところのごたごたでそこまでの力をまわすことができなかった。

里の北東の一角に、食堂よりも少し小さく、居住用の物よりは一回り大きな土地を確保している。
そこを酒造の倉庫として使ってもらう予定だ。

「ええ、こちらこそ……。里の長を務めている、レイカです。
ええ……実は少しだけ。」

私は、ところどころ端折って説明を行った。
この里が、近ごろ王都を騒がせているミレー族のテロ集団「星の聖猫派」の拠点であるという疑いをかけられ。
その壊滅のために、王都の騎士団に狙われていること。
そして、つい最近…理由はわからないが、精霊たちが怒っていること。
この空気の不穏さは、おそらくそれが原因だろう。

竜雪 > 「母は気にしにないで飛び去るだろうが、私はまだ未熟なので無理だ。」

里とはいい付き合いを築いてきた母の期待を裏切らないように引き継いでいこう。
ドラゴンとしてはまだまだ未熟者だと自覚している、だってまだ角と尻尾があるままだ。

「うむ。地下作るだけの余力はないと見た 後で私が重力場で堀刳り貫き作ってみよう」

精霊の姿やミレー族の気配がそこかしこに「視」える。
まぁ話が通っているだけ不審者扱いはないらしい、でも準警戒の眼差しを一寸受ける。
彼女に連れ立ってもらった先の倉庫を視察した、地下室はないらしい。
深く掘り下げて壁を作り屋根を付けるだけでも最適と言えば最適だ。
要は直射日光が当たらず気温の変動さえ避ければよいだけなのだから。
いらぬお節介かもしれないが 地下室は自力で作ると告げておこう。

「…承知した、テロ集団に救いようはないようだ。
 疑いを払拭するためには、騎士団の注意を他に逸らすか、自滅して貰う様に工作をしてしまうか。
 精霊のストレスをなくすように 他に拠点を一時的に移すか。
 原因が分からないのは難しいな。」

どこぞの騎士団がこの里を狙っているのだろうと思案する。
引き籠り過ぎて王都の不穏さだけは気づいていたが分からない。
末妹に聞いてみよう、なんか王城に忍び込んだようだし。
幾つかの提案をあげて 反応を見てみよう。

レイカ > 「私にしてみたら、未熟でもドラゴンというだけで畏怖するべき存在なんですけどね。」

彼女にしてみたら、きっと私なんかひとひねりだろう。
それこそ、大人が子供を相手するように。

「重力……?あ、あの…申し出は嬉しいんですが…。
地下室も、できれば私に任せてくれませんか…、大きな力を使って、精霊を刺激してしまうと、このあたりのマナバランスが…。」

重力で地下室を作るという話だが…今はその余力がないというだけだ。
この里は精霊の力が充満している、ここで大きな力を使えばそのバランスを崩してしまいかねない。
せっかく、防備として森にドリアードの力を張り巡らせている。
気持ちは嬉しいが、地下室は必ずそのうち作るので任せてほしい。

しかも、今精霊たちはとてもピリピリしている。
もしここで大きな力を使えば、確実にバランスが崩れる。
それは、里の防御に直結する問題なのだ。

「…精霊のストレスの原因は、おそらくこの里ではありません。
彼らが怒りを感じるときは、仲間を殺されてしまった時か…空気を一変させてしまう何かを使われた時なんです。
ここまでの怒りを感じることは、私も経験がないので…。
あと…おそらく一度かけられた疑いを払しょくするのは難しいでしょう。
王都の騎士団は…そういうところですから。」

この里を移したところで、おそらくすぐに見つかるだろう。
結界を張れず、丸見えのこの里は彼らにしてみたら攻めやすい絶好の狩場だ。
だからこそ、森の中に防御を張り巡らせている。

竜雪 > 「まだ竜に為ったら 小さいのだ」

その辺のワイバーンより小さい筈、でも竜としては小さくてもまともに居られる気はする。
妙な自信だけはある、ただそれだけ。申し出をしてみたが要らないようだ。
断られても気にすることなく、それこそ表情に変化はなく。

「うん、承知した。目的は果たしたので今日は大人しく帰ろう」

第一目的は倉庫の進捗。序の目的はこの里の担当は自分になった事。
それらが果たされれば 警備は確か精霊と彼女と母が友人の龍との事。
里の警備であるメインドラゴンを刺激してしまうと危険な気がし、
今日の所は大人しく帰るのが吉と見た、それだけ未熟な身としては
精霊の態度が肌に感じるほど気になって仕方がなく。

「難しいな。王国の騎士団の事は気にしておく。
 次にこの上空を飛ぶ酒造の竜にも告げて置く。
 これはお土産である。では さらばである。」

名残は惜しいが、お土産の一つだった、酒造の発泡酒を何処からともなく取り出して、彼女の目の前に置き、
その場で翅を出すと さっと羽ばたきもせずに飛び去って行ったという。

ご案内:「ミレーの隠れ里」から竜雪さんが去りました。
レイカ > 「ああ……なるほど。」

やはり、竜にも子供というのはあるのか…。
確かあの時、アッシェさんに連れていられたときはまだ子供だった。
ほんの数日ですぐに大きくなるのは…やはり人とは違う時間を過ごしているからか。

「ああ……ご丁寧にどうも……。
ええ、次に来た時には倉庫を完成させておきます。」

次に来るとき、きっと少しはこの倉庫もまともになっているだろう。
精霊の空気がまだ張りつめているのを気にして、帰ってしまったようだが…。

だが、騎士団の動向を知らせてくれるかもしれないのはありがたい。
このまま準備を進められて、いざという時に大勢に攻められる前に手を打てる。

まだまだやることは多いが…一休みしてから、考えよう。
お土産として渡された発泡酒を食堂の貯蔵庫にしまいに、私はその場を離れた。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。