2018/06/13 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
■レイカ > あれからしばらく時間が過ぎた。
いまだ、騎士団が攻め入ってくるような連絡は入ってきていない。
先日やってきた、第二師団の彼女がうまくやってくれたのだろうか…。
いや、油断はできない。
忘れたころにやってくるのかもしれないし、なにより星の聖猫派が狙っているのは、主に貴族だ。
自らの保身を第一に考えているあいつらが、そんなに簡単にあきらめるとはどうしても思えない。
きっと、必ず騎士団を差し向けてくる。
それが、あの13師団なのかどうかはわからないが。
必ず、治安部隊としてこの里を攻めてくる…。
その前に、私はさらに里の守りを強固なものにすることにした。
具体的には、ドリアードが護ってくれている森。
その森に、相手の睡眠を誘発する花を大量に咲かせてもらうことにした。
魔術で防御できないものを敷けば、単純に守りは固くなるはず…。
「ふう………。」
だが、ドリアードの力を借りるほど私の疲労は蓄積される。
しかもここのところ、見張りで十分寝れていない…。
明らかな疲労を隠せずに、私はドリアードの作業を指示していた…。
■レイカ > 体がだるい、眠気もすごい…。
里の皆が、少しは休んだらどうかといってくれているけれども、そんな暇はない。
いつ攻めてくるのかわからないのに、ゆっくり休んでなんかいられない。
ドリアードと話しながら、私は必死に自分の意志を保っていた。
「あと……少し…。後、少しで……終わる…。」
森に眠り草の花畑を作る。
彼らは植物が増えることは大歓迎だ、たとえそれが有害なものであっても。
精霊には何の関係もない、だからこそ。
植物を育てることには、決していやを言わなかった。
あと少しで完成する。
みるみる育っていく花畑に、私は必死で力を使い続けた。
昔の私なら、とっくに倒れていてもおかしくないくらいの力を使っている。
定期的に続けている瞑想が、私にここまでの力を与えてくれていた。
大きな力には責任が伴うけれども…そんなこと、わかり切っている。
「……里の皆を、守るための力だから……。」
私は少しだけ、笑みを作った。
汗で張り付く髪を整えながら、もう一押し…。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。