2018/05/20 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > 「―――――すぅ………、はぁ――――――……。」

里からもう少し入った樹海の奥。
月明りを浴びる広場で、私は瞑想を行っていた。

先日の、襲撃と呼んでもいいのかどうかはわからないけれども、
その一件を無理矢理追い出したために、私の精霊の力を借りる能力が揺らいでしまっている。
私の中で、力が渦を巻いて私を飲み込もうとしている。

自然の力は、本来ならば私が操れるような小さい力じゃない。
だけど、耳飾りと私が持っている魔力、この二つを合わせてようやくできる、というところだった。
それを無理やり、しかもあんな使い方をしたら乱れてしまうのは当然だ。

「すぅ――――――……、はぁ………――――――。」

大きく息を吸い込んで、そして吐く。
激しい運動の後で深呼吸するような感じなのだが、それよりももっと複雑。
自然界の中に、自分自身を溶け込ませるように、意識を統一する。
少しずつ、私の中で乱れた渦が収まっていくのを感じていた。

レイカ > 「………。」

私は、うっすらと目を開ける。
まだまだ渦は収まりそうにもないし、もう少し続けることにしよう。

ふだんなら、3回に一回程度の瞑想で済んでいた。
けれども、大きな力を使ったあとでは二日に一回などになる。
まだまだ…私も力が足りないみたいだ。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。