2017/07/19 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 今日も、ずいぶんと蒸し暑い一日だった。
この季節だから仕方がないけれども、火と風、さらに水の精霊まで融合して漂っているものだから。
じんわりと汗をかく毎日、だけど私はこの季節は、そこまで嫌いという訳じゃなかった。
緑は生い茂り、秋に向けて着々と栄養を蓄えている。
実りの季節を迎えれば、この暑さは動物や私たちの栄養となり、また冬を越すための準備をさせてくれる。
1年は、長いようで短く…また来年も、この季節がやってくる。
それまではしっかりと、私たちも準備をしなければ。
『れいかさま、みてみて!こんなにおっきいの!』
『ぼくだっておっきいよ、ほらほら!』
「はいはい、喧嘩しないでください…。どっちも大きいですから…。」
(この里で育てていた野菜が、収穫の時期を迎えていた。
そこまで大きな畑じゃない、30人分なんて、とても賄えるものじゃない。
だけど、この畑で育てている野菜は、里の実りそのものだった。
里の子供総出で、収穫に当たっている。
その中の二人が、大きなトマトを両手に抱えて、私に嬉々として見せに来てくれた。
野菜の収穫よりも、私はその笑顔のほうが何よりも収穫だった。
こんな笑顔を見せてくれるなんて、いつ以来だろう…そんなことまで考えてしまう。
ここに来た当初は、本当にみんな先行きが見えないまま、不安だらけの生活をしていたから…。)
ご案内:「ミレーの隠れ里」にアッシェさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」に火棘さんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から火棘さんが去りました。
■アッシェ > 遠くの空から 暴風と爆音が轟き、瞬く間に過ぎ去っていく。
その気配の持ち主は本当に小さいけれど 小さいなりに強い竜の子と縦にも横にもデカい巨体な竜とで構成されていた。
狙ってでもないのだが その大きい何かは大きな音を立てて羽ばたきを数回したと思うと変化を解く。
同じように小さい竜も変化を解くと人となり、大きい人影に抱かれる感じになる。
そうしてから ゆっくりとだがミレーの隠れ里の方へと足を進めるのだ。
竜の気配はそのままに 外見は少女と幼女という謎の組み合わせがゆっくりと里に進んでいく。
ザクザクさわさわといった 枝や地面を踏みしめる音を出してゆっくりとだが確実に― 妙なものも踏んだ気がするが
その人影は罠みたいなものにも動じない。自然豊かな場所だから 罠位あるだろうという雰囲気で。
■レイカ > 「…………っ!」
一瞬だが、とても強い風が里の上を吹き抜けていった。
いくら防壁を建造中とはいえ、風どおりはかなりいいはずだ。
その里を、突風が吹いていったとなると何か大きなものが通り過ぎていったのか…。
この里には、つい最近になってとても巨大なものが住み着くようになっていた。
住みつく、と言っても時折ここで寝泊まりしているだけ、というだけなのだが。
もしかしてそれが帰ってきたのだろうか、などと少し思う。
だが、精霊たちの声からして…どうやら初対面であるのは間違いない。
しかし、その姿は先ほど変化はしたものの……やはりというべきか。
この世界に、なんでそんなに何匹もいるんだという…私の気苦労がつい口をつく。
「…みんなは収穫を続けてください。
どうやら…来客みたいなので、私は少し出てきます。」
『はーい、いってらっしゃーい。』
子供たちの声に背中を押されて、私は里の入り口へと向かう。
あいにく、この里の周囲に罠は設置していない。
おそらく…何か妙なもの、例えば……言いにくいけれども、動物のフンとか。
そのあたりを踏んだのかもしれないけれども、それは私のあずかり知らぬところ。
里の入り口を通り、私はその…二人を出迎えた。
まさか、ただのエルフである私がドラゴンに敵うはずなんかない…。
今は締まっている笛を使えば…あるいは、だけれど。
■アッシェ > 移動は主に竜の姿です。その方が遥かに楽だったので 超遠距離は本当に竜そのものだった。
この世界には竜の種類は相当多かろうと思う、知り合いだけでニ、三匹いるが 同属はまだ、な具合。
「…何かの骨やろな、これ。セツは食べたらあかんよ」
踏んだのは多分 シカか何かの骨。バッキバキに踏み潰してしまい粉々だ。
その様を腕に抱いている幼女…尻尾をナニが楽しいのか分からないが
ぶんぶん振って喜んでいる子に言い聞かせる様に囁きながら、歩いていく。
愛娘は外の世界を見させる意味で連れてきてしまったので 何が何でも火の粉は払って守らねばならぬ。
此処がどんな所かは分かっていないので 里か何かの集落の入り口にまで辿り着いてしまったが、その奥から出てきた人影を見て。
「なんか来は………ん。尖り耳 エルフはんか? ここエルフの里やろか」
幼女を抱いた少女 何と言うか締りのない状態で、首を傾げて一寸場所が場所なだけに真面目な顔で 問いかけてみよう。
少女は特に外見上ヒトそのものだが 腕に抱えている幼女は角と尻尾な時点でヒトではないのが見え見え。
胡散臭いことこの上ないし、二人とも気配は竜だった。
■レイカ > 「こんばんわ……ここはエルフの集落という訳じゃありません。」
確かに私はエルフだ、だけどここはエルフの里じゃない。
私は、実は私以外のエルフはたった一人しか…敬愛しているあの方しか知らなかった。
騎士団時代、とてもお世話になったエルフなのだが、今は確かルミナスの森にいるはず。
今度、手紙でも出してみようかと思っているところであった。
「ここはミレー族の里です。
私は、ここで守り人をしているもの……というよりも、ここの里の長です。」
そう……もう私は、ここの長と名乗るようになっていた。
確かに私はミレー族じゃないし、長になるなんてそんな大それた存在ではないのかもしれない。
だけど、皆が私のことをリーダーのように祀り上げ、そして慕ってくれる、
ほとんど担ぎ上げられたような感じだけど、やはりこの里をまとめるものは必要だった。
本当に勝手だけれども、私が…その役を買って出ていた。
「…お二人は、ドラゴンですね。
申し訳ありませんが、ここにはドラゴンを喜ばせられるものは特にはないと思いますが…何用でしょうか?」
識色眼を発動させるまでもない。
抱いている子供の尻尾と角を見れば、すぐに種族なんてわかってしまう…。
この国に、まさか複数のドラゴンがいるなんて思いもしなかった。
私の認識が、まだまだ甘いということを思い知らさて、苦笑が漏れる。
■アッシェ > 「ん、こんばんわや。 …ちゃうのか。エルフはんなのに 集落やないんか、そか」
エルフ集落やないんやって、と幼女に優しく囁いて教えていく。尻尾が時折ぷるぷる揺れる幼女は、
煩くせずに大人しく少女の腕の中で抱き着いたままどうこうしない。
主に目の前のエルフはんと会話をしないとならないのは少女だ。エルフの集落やないとしたら此処はなんなん…。
空から見えた集落?は集落の様な砦の様だったのに?不思議そうに見返しつつも 堂々と突っ立っており。
「ん、うちは古竜や。 うちの娘も。
何用っちゅーて、通りかかった時に空から見えたから降り立っただけやけど。
此処秘密の何かやろか? そらやったら 堪忍な。何かいかにも隠れ的な集落?に見えたるし。」
こっくりこっくりし始めた娘は早くもおねむタイムに片足入り始めた。
尻尾は眠りに入ると同時に揺れる事が小さくなってきたし…と何用で来たかだったか、
空から見たら 見えたんで降りた しか無い。つまり 用事と言うのがない。見えてしまったから降りてしまった 以上。
「秘密にした方がええやろか…。」
空から大体ちらっとだが見え、地上に降りてからは集落の入り口しか見ていないけど
対応してくれているエルフさんに向って申し訳なさそうに?どうすべきか聞いてみようと窺おう。
■レイカ > …不思議な方言を使う人だ……。
服装もそうだし、もしかしてマグ・メールの人間ではないのだろうか。
どっちかというと、シェンヤンの地方の方言にも思えるけれども。
腕の中の女の子は…なんだか眠そうに見える。
おそらく時間もそうだし、おねむの時間になっているのだろう。
まるで人間のようにも見えるのだが…クスッと、思わず笑ってしまった。
「エンシェントドラゴン…またたいそうなお客様ですね。
私はレイカ、そう呼んでください。」
古より生きているドラゴンとは、本当に…。
もし、昨日ドラゴンと顔合わせをしていなかったら、腰を抜かしてしまいそうだ。
肩をすくめながら、私は彼女らに近寄っていく。
「……ええ、ここはミレー族の里。
本来ミレー族の里なら、結界で隠せるんですが…この里は王都より逃げてきたミレー族が、身を寄せ合って暮らしているんです。」
秘密の里、彼女のいう通りだ。
奴隷であり、酷い虐待を受けていたミレー族がこうして肩を寄せ合い暮らしている里。
彼女がもし、王都で暮らしているならばミレー族の扱いがどのようなものなのか、少しでもわかっているはず。
秘密にしてほしい、私の答えは決まっていた。
「はい……、できればここのことは内密にお願いします。」
■アッシェ > 凄まじく訛っている妙な方言の竜、いや少女。
元々この世界の住人ですらなく 異世界出身の生粋の古竜そのものだ。
服装云々はシェンヤン風に仕立てたが、微妙に違うと其の当地で突っ込まれた事もある。
方言も…どこで習得してしまったか 忘れてしまった、もうずいぶん昔の事であるし。
見た目2歳の娘に夜更かし自体既に無謀の極み。
つれてきてしまった以上 腕と言うか胸に抱いているので腕が緩まないのであれば落ちる事もない。
小さな寝息を立てて寝てしまった娘はそのままに、エルフさん…いやレイカはんと会話を暫し致そう。
「そか。ただの古竜なだけよ? うちはアッシェや。この子はセツ。
まだ2歳や 殆ど寝て起きて遊んでが花の娘なん。許してや」
年月は忘れた、異世界とこの世界で過ごす事幾年か、竜そのものとしては古いだけでドラゴン種としてはどうなんだろうか。
娘を抱いている時点で威厳はないだろう、寧ろ違うものが芽生えつつある。
幾分か離れていた距離が彼女が此方に寄る事で縮んできた。
「ミレー族か、そかそか。空にも結界は浸透して…いやしてても うち見えてまうな。
隠れ里か…結界ないと あかんやろ…うちみたいなのが空から来はったら あかんえ?
守る術とかあるん?…逃げて…あーうん あそこ 差別主義酷やろ…よー逃げた、平穏が一番や。」
秘密の里…本家もんなミレーの里だったら ある筈のあるものがない。
そうそれが 結界。 この隠れ里 言っては何だが結界等が無かった気がする。
そして ミレー族の扱いが王都ならひどい状態なのかも熟知している。あそこはミレー族にとっては地獄そのものだ。
秘密にしてほしい そりゃあ そうだろう。
「結界と まやかしの霧 とかゆー術とか持ってないの??
地上部分は まやかしでどうにか迷わせて 結界は空対策とか。
うちは 古竜やから いや、ミレー族に理解あるから 秘密にはするけんど。気になる事は聞いとく。どうなん。」
理解する存在ならまだしも 害する存在が来たら 一発でヤバいで、と備えがある事知らぬ少女(と娘)
■レイカ > この世界の住人ではないとか、そんなことは私にはわからないこと。
仮にそんなことを言われても、おそらく信じはしないだろう。
というよりも…実感がないので信じろという方が無知な話、なのかもしれない。
可愛い……素直にそう思ってしまう。
見た目的には、私よりも幼そうに見えるのに、しっかりと母親なのだろう。
抱かれて眠っている子供を見て、少しばかりうらやましくなってしまった。
私がこの喜びを知ることは、金輪際ないのだから。
「アッシェさんと、セツちゃんですね。
ふふっ…いえ、大丈夫ですよ。子供は寝るのも仕事ですから。」
腕の中で眠っている、その子供を絡めを離しアッシェさんに苦笑を投げかける。
わかっている、ちゃんと全部…。
「大丈夫ですよ、空から見えませんでした?
ほら、あの高い木…少しズルをして、短期間であそこまで育った大きな木がありますよね?
あの木が、空からの視界を遮って里を隠してくれているんです。」
アッシェさんには気づかれてしまったようだが…里の中央。
緑を生い茂らせている、とても大きな木が見えるはずだ。
防壁よりも高く聳え立っている木を指さし、あれが空からの視線を遮ってくれる。
それに、侵入しようとしても枝が絡まり、その場で拘束することも可能だ、とも。
「…ええ、平穏が一番…私もそう思います。
残念ながら…まやかしの霧や結界を扱えるミレー族はいません。
その代わりに…この防壁があるんです。」
まだ建造途中であるが、攻城兵器でも持ち出さない限り崩れない頑丈なもの。
正面と、西側の物だけは作り終わっているが…あとは東側と南側だけだ。
ただ…その建造もいったいいつまでかかることやら。
ちゃんと、備えはしてある。
彼女が心配してくれるのはうれしいが…そのあたりの防御は、抜かりないつもりだ。
何しろ…私もその地獄を知っているから。
■アッシェ > 信用してくれ自体 其の異世界の物を持っていない。
つまり 異世界出身であることの証明にすらならない。ただ この世界に古竜はいるのかどうかは分からない。
幼女はまだ見た目は2歳、つまり精神年齢は解らんが、言動が2歳児なので
理解はしてても行動そのものが子供なので躾はこれから、な具合。
少女の見た目は…母には見えないかもしれない 仕方ない 変化はこの姿で覚えてしまったのだ。
少し大人びた姿は…18歳前後までなら如何にかできるが それ以上は無理、つまり 大人な母親姿にはなれないのだ!
…地味に 子供に 重力魔法掛けよう 腕が…痺れてきた…。
「…これでよし。
うん、シェンヤン風にいうたら 確か アッシェは 灰 を示すらしいえ。セツは 竜に雪 て字が綴れるんけど。
そうなんよ すまんえ、起きててもしずかーな子やけど」
今日連れ出してしまったから 住まいである王都の一軒家には番の片方が留守番している筈。
今度は番の方にバトンタッチしなければ。子は鎹 大事に育てねばならぬ。
「空な…うん、みえたえ。今はちらっと里が見えてまうで。
もう少しの辛抱やな…。短期間で育つもんなんやろか…あ、なにかおるんやな、聞かんでおく。」
空から見えた大きな木、大樹とも思わんばかりの巨木だった。
短期間でも伸びる場合 何かが宿っていないと難しいのだが …察したのか聞くのをやめてしまった。
「おらんの。そか。防壁って、出来るまでの間 どうないするん?
まやかしと結界の術は うちは出来るけど。どっちかあるだけで安心の度合いはちゃうやろ。
まぁ うちに言われんでも 備えあるっちゅーから 手ぇ出さんえ。」
…何か気のせいやろか 微かに 龍か何かの残滓を感じる。
竜がこの近辺にいたかいるのだろうか、娘を抱いている為 あまり首は動かせられないが 視線をゆっくりと左右に。
「気のせいやろか…」
■レイカ > 大人びた外見が母親の条件ならば、私もきっと母親にはなれない。
いや、物理的に不可能なのだが、それでもやはりあこがれてしまうことは多々ある。
だが、それに公開をしたこともないし、これから先後悔することはあり得ない。
私が選んだのだから、この道を行くだけだ。
「灰…ですか。シェンヤンのことはよくは知らないので、なんとも言えませんが…。
いえ、気にしないでください。夜も遅いですからね。」
こんな夜更けに、子供が起きている方が珍しい世の中だ。
起きているなら、少しだけあやしたかったところだけど、わがままは言えない。
何か言って、彼女の怒りを買ってしまうのは得策じゃない。
「アハハ…もう少しなんですけど、あまり大きくしすぎると、畑に日が行き届かなくなるので。
…そうですか、じゃあ私も言いません。」
察しの通り、あの木にはドリアード――木の精霊が宿っている。
この里を作るときにも、そして防衛にも一役買ってもらっている精霊だ。
その力を感じ取ることができるなら…あの木を覆いつくしている精霊の力がわかるだろう。
「できるまでは……私がなんとかこの里に近づく害を払っていこうかと。
それに、この里を護ってくれるのはなにもミレー族だけじゃないんです。」
備えはあるし、私には精霊と会話するアイテムがある。
この森全体が、一種の要塞なのだ。
アッシェさんが近寄ってくる際にも、その精霊が誰かが来るというのを教えてくれた。
先手必勝、という訳じゃないけれどもそうでもしない限り、少人数で里を護ることは難しい。
「……あの、何か?」
アッシェさんのつぶやき、それが聞こえる。
気のせい…じゃないはずだ、やはり同族の気配はわかってしまうものなのだろう。
今は出かけているか、別の寝床にいるのかもしれないが…確かにここには、ドラゴンがもう一匹いた。
■アッシェ > 大人の外見を変化に組み込めなかった少女の唯一の失敗にして後悔。
いや、人の姿は所詮 仮初の姿なので やろうと思えばやれるのだ が、イメージがわかない つまり 変化が出来ない気がする。
「灰や。夜も遅いし そろそろ 帰らないとあかんし。
朝帰りだけは避けなあかん、夜更かしは肌には悪かしな。
…まぁ 昼は昼で眠っ中。…難しい事や、何事も程々が一番や」
殆ど寝て起きて食べて湯に浸かって寝てが仕事の娘。
目覚めている時間帯が限られているので エルフさんが世話してくれそうな時を見計らうか若しくは。
竜は気配をぼにゃりと感じ取れる 細かくではない ぼんやりと程度だ。
温もりある精霊の御力が感じ取れる、瑞々しく青々強い木々。うん、いい木だ。
「一人は皆の為に 皆は一人の為に。
一人一人は僅かな力なれど 大きく纏まれば 大きい力になれっちゅう。
いん、や、気のせいやろか 龍の残滓 匂うんよ。いたのか いるのかのどっちやろか。」
間違いでもないだろう 龍の残滓がある。此処に大きな竜がいたのだと。
■レイカ > 「ぐっ……そ、それは女には大敵ですね…。
…また遊びに来てください、その時には里の子供たちも、きっとその子の遊び相手になると思いますし。」
ドラゴンの成長速度は、正直わからない。
だけど、このくらいの子供ならば里の中にも何人かいる。
子供が8人、残り22人は大人という分配だ。
その子の友達になれる子も、もしかしたらいるかもしれない…。
その時には、私も何か準備しておこう。
「……ああ、そのことですか。
ええ、確かにここを寝床にした龍がいましたよ。お友達です。」
もしも、アッシェさんが友達になってくれるなら、これで二人目の友達ということになる。
本当に、私の友達は多種多様にわたるのだと、自分でもおかしくなる。
人間、エルフ、魔族にドラゴンとは…。
■アッシェ > 「うん、せやから うちが 帰ったら 余り夜更かしせんで
寝たらええん。うん、ほな そん時は遊びに来るえ、うちのと遊んでな。」
成長速度? 正直言うと遅い。見た目と中身の成長頻度が違うのも大きい。
見た目は幼女でも中身は少女 そんなのザラ。というか外見なんて外見を弄る変化術の成長度による。
低ければ外見は幼女 高ければ相応の外見を持つ。でも精神年齢の速度は普通の筈。
次回はいつ来れるのだろうか…はて。セツ次第か。
「あ、へー…寝床 ここを。まぁ えーとこやから 寝床のするのもええ気がするけど。
友達。うちもなれるんやったら なりたいわぁ。あと寝てるセツも宜しゅう。
名残惜しかけど、ほな うちらは帰るえ。此処の事は誰にも言わんから な ほな。」
友達 むしろ歓迎。序に娘の事も人数に数えてくれるとありがたい。
色々と話したいのもあったが そろそろ本当に帰らないと朝帰りになってしまう。
名残惜しいが 彼女に変える事を伝えて ほな、と 抱いている腕とは逆の手を小さく振ってから
その里からしばらく歩いて立ち去ろう。 ややあって 暴風地味た風と共に、
黒っぽくて大きい影が闇夜の向こうへと飛び去って行ったー腕に子を抱いたままに。
■レイカ > 「ええ、そうします。肌荒れだけは本当に…怖いので。
はい、もちろんです…また来てください。」
また、きてください―――、敵でない限りは私は笑みを浮かべる。
アッシェさんの精神年齢がどうとかは、あまり考えない。
ここのミレー族に手を出さない限りは、そして私が敵だと思わない限りは。
また、ここにきて里の子供たちと遊んでくれるならば、私もうれしい限りだ。
「…そういってくれると、嬉しいですけどね。
ええ、セツちゃんもまた遊びに来てくださいね…?」
気を使ってくれたのだろうか。
この場で変身せずに歩いて森の奥へと帰っていくアッシェさんの背中を、私はしばらく見送った。
ややあって、私が入り口をくぐろうとするときに…また、あの突風が吹き荒れていく。
私は、暴れる髪を抑えながら空を見上げ、微笑んだ。
…どうしてだろう、最近は人間よりも、ああいう亜人や魔族のほうが、信用できてしまう。
誰にも言わない、そのセリフをすんなりと信じられてしまう。
…過去に、とある人に言った言葉を、私は本当に謝罪したくなってしまった。