2016/10/26 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にオーベさんが現れました。
オーベ > 大樹の根本に腰を落ち着け、里の子供たちが遊び半分に的に向かって弓を引いているのを眺める
陽は程々に高く森の中を吹き抜ける風が心地よい
久方ぶりに忙しさを忘れてぼんやりと子供たちを眺めていればふわり、と欠伸が溢れて掌で溢れそうになった涙を拭った

「…流石、ミレーの民が隠れる場所だけのことは有るなあ…」

迫害から逃れるため、と言っても里の中は平和であった
話しによれば要所、要所に里の戦士たちが見張りを行っているらしいがそんな緊張感はない
久々に訪れる里であったが、特に用事があったわけでもなく、部族の長に挨拶をし、一時間程も
無沙汰をしていた時の話や世間話をしてから、里の中をフラフラと歩いていれば、
丁度、昼寝に良さそうな木陰を見つけそこへ収まった、という塩梅である
相棒の老犬は既に脇に伏せてすやすや、と心地よさげに眠っていた
時折、びくり、と身体が動くのは夢の中で阻むもののない平原を思う様に駆け回ってでもいるのだろう