2020/06/07 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」にティクスさんが現れました。
■ティクス > 城塞の中。
眼前に並んでいるのは、他種多様な武器類だ。
元々旅団で使われていた物だけでなく。
このアスピダで生産された物。近隣から奪った物。交戦した王国軍から剥ぎ取った物も有るだろう。
それ等の中から幾つかを。手に取り、矯めつ眇めつと。
「…ぁ。これは駄目…無理っぽい」
何の気無しで手に取った長剣を。一振りして…挫折。
俗に言う片手剣であるにも関わらず。膂力としての筋力に長けるでもない、歳相応の少女にとっては。重すぎた。
振るうだけなら兎も角。きちんとした太刀筋で有効打を与える事は出来そうにない。
まして、狙撃の片手間、近付かれた際の緊急手段…そういう認識で使える得物ではなかった。
棚に戻し、一息。別の物を探すとしよう。
■ティクス > 最近負けが込んでいる。
何れも、接近された後対処しきれずに…という面が有った。
無論原因はそれだけではないものの。
彼処でもっと何か出来ていればと。思わざるを得ないのだ。
例えば前回なら、ナイフくらいは持っていたが。
あんな物は武器というより、どちらかと言えばサバイバル用具であって。
襲い掛かって来た木の根の一つも断ちきれなかったのだから。
次に手に取ってみるのは。投擲にも用いられるハンドアックスだが。
これもなかなか難しそうだ。投げて命中させるには、然るべき習熟が必要なのだろうと…
いや。いや違う。遠距離以外を求めているのだから、投げ物を選ぶ事自体、本末転倒。
渋い顔で選び直していると。
これから偵察か掠奪にでも出て行くのだろう、別の団員に。声を上げて笑われてしまい。
「……るっさい」
不機嫌面で言い返し。そっぽを向いたその侭で。目的続行。
…背後から、無駄な事を、とまた笑われた気がするのだが。
そういう風に言われれば言われる程。ムキになってしまうのが人間なのだから。仕方ない。
■ティクス > その後も。保管役の団員に、渋い顔をされながら。幾つかの武器を試し試し。
最終的に選び出したのは、山刀…マチェットだ。
ナイフよりは大振りで力の少なさを、大きさと重さで補える。
無論剣程ではない為に、扱いきれず振り回されるという事も無い。
丁度良い案配というのが。多分、この辺りなのだろう。
ホルダーに収め一丁ずつ、左右の腿に吊る。
動きの邪魔にならない事も、幾度か膝を曲げて確認し。
それでようやく納得がいったのだろう。一つ、得心げに頷けば。
「じゃ、ぁこれ。持って行くよ。…大丈夫。次はちゃんと、取り上げられずに帰ってくるから」
準備が済んだのなら、同じく、仕事だ。
再び、掠奪の下調べと近隣の警戒の為、偵察へと赴く事になる。
…次こそは、課された役目を果たせるよう。内心で祈りつつ。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」からティクスさんが去りました。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」にホースディックさんが現れました。
■ホースディック > (此処数日、砦は小康状態にあった
否、出入り自体は頻繁にあるが、襲撃が目に見えて減って居た
元より堅固な城塞内、状況を把握した討伐隊の連中が
無闇矢鱈な突撃を控え、本気で攻略の為の戦術でも考え始めたのやも知れぬ
平穏が長く続けば、次第に人の集中や緊張と言う物は解けて行くものだ
実際、砦内の雰囲気は非常に明るく、賑やかと言っても良い
だが、大抵はそういう時に限って落とし穴が待っている物だと
少なくとも己は、そう考えて居るからこそ
今の今まで森の中へと潜みながら、斥候としての役目を続け
そうして、陽が落ちた今になって、街中へと戻って来た
夜となって、飯を食い、酒を飲み、女を捕まえ犯す有様が顕著となる中
入れ替わる様に自らの部屋に戻り、弓と短剣をテーブルに置き)
「――――……何時まで続くか…。」
(小さく、零した呟きと共に、椅子に座る。
決して、此処に居た処で完全に気が抜けるとも限らないが
其れでも森の中に比べれば安寧を得られる場所には違いない
僅か、鋭い視線が、閉じられた折に、僅か緩んで)。