2023/06/09 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 街道からゾスへ ゾスからタナールの分かれ目へ
 そして山賊街道を通りアスピダへ
 交代と言う名の補充される人員
 食料とストレスを緩和させるため 消毒も兼ねた強弱の酒
 全員がアスピダへとたどり着き、戦を始めている最中は昼を過ぎた午後
 暗い灰色雲が覆う雨模様 しとしとと降り、時折強い雨がぶち当たると言った具合。

 雲の一部一部が、まるで風神が指をなぞるかのようにもてあそんでくる中を
 まるで意気が枯れず冷えず 目の前に敵がいるかぎり 全ては王の為となる。
 戦場へと復帰したメイラは、黒い革と鎧に身を包み、赤い瞳と白いギザ歯を開く。
 湿度と生ぬるい気温 肌だけが触れれば冷たく感じる感覚
 其処を、 ゴフゥゥゥ と白い吐息を漏らして臓腑の熱がどれほどかを伝えている。

 山賊相手と侮らず 亡霊の死兵と蔑まず 全員駆逐すると平等な意識を以って
 両の腕がミシリと拳を造るために膨らみ、その先にある非大剣の鉄板のような剣
 それを人が群れる場所でひたすら振う。

 林や柱の中の、振いにくい間合いとは違い、山間部という場所に築かれた都市
 段々じみた場所の外で振るわれる一撃は、門から出てきた瞬間から、帰ることを許さず
 弩や礫で牽制させた集う中心を、一振りする瞬間 バキッと歯をきしませているメイラの鬼面
 刃が食い込み、鎧胴が重量と力というでたらめで、食い込み、千切れ、飛んでいく。
 それがまとめて数体巻き起こる

         ぐるん
             ぐるん
                  ぐ
                   る
                    ん
 
 躯が二つに分かれ、丸い軌道を描いて、地に落ちていく。
 未だ上半身がうごめいているそれを気にせず、振った左に位置する剣を、再び腰を舞わした先から
 右へと体ごと振うと、残りもまた、同じ数に分かれてぬかるむ場所へと転がった。


   「―――シ、ィィィィィィッ…、…!」


 鋭い呼気を出しながら、鉄板が撓んだような音を立てて片手で振るいあげる
 怪力令嬢の参戦に、士気も狂気も、浸透していく。 

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。