2022/10/12 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > 城塞都市アスピダの戦闘
それの主な場所は城壁に囲まれた周囲と、唯一の出入り口である門の前
つまり、敵が出てきている最中だけとなる。
突破突入は難しく、誰の入れ知恵か盗賊らは練度の高さ
連携の良さ 剣と槍の使い方 弩を打ち込むタイミング
ただの盗賊団とは違い物量で押す戦い方は無駄な消耗にすらなるほどだった。
もっとも、メイラからしてみれば、身に着ける鎧の信頼性
自身の膂力と狂信的な思考の元 消費 損得よりも
王に仇をなす糞共を皆越しにするのは当然の行為。
無駄に城壁を破壊し、レベルの高まっている盗賊らを逃がすのも億劫。
少しずつ少しずつ 盗賊らを飢えと削り取る思考でいる辺り、以前のように火薬と炎と油で
全てを焼いてやるほどの思考にはならなかった。
現在も そう動いている。
「ハァ。」
言葉もいらない。
ギザ歯が開く奥から、冷たい気温と山々の空気
白い吐息を零しながら、赤い瞳の下 白い頬には戦化粧か
黒い塗料で二本の荒々しい 指筆で塗りつけられた線が伺える。
背負う大剣擬きで数人を両断する膂力を以って、両手に備えられている反りの浅い半月鉈剣が二振り
双剣を握りながら、大剣という重量を解いた姿はより、獣らしさを伺わせて城壁近くの先頭集団と
激闘を繰り広げている光景がある。
「―――ッ(バリッ)」
ギザ歯をこすり合わせる歯軋り音と共に、練度の高い集団と
狂気的な先頭集団がぶつかり合う音と悲鳴。
剣を防ぐ左手の刃と、隙間を広げた懐に突き立たる刃。
数度の剣交と脇腹の隙間を抉る刃の半身。
数人の隙間を縫いながら、首を、脇を、足を斬りつけていく。
殺せなくていい 使い物にならなければそれでいい。
指を数本弾くだけで攻撃力は減り、兜事頭部をひしゃげめり込ませるだけで
見えない凡骨が出来上がる。
鎧を身に着けたまま走り回るイカレはまた違った軌道と厄介さをはらませて、赤い瞳を絞る。
■メイラ・ダンタリオ > 一人で戦火を燃やすのは良い
一人で戦禍を広げるのは良い
だがしかし、戦果にだけは固執しない。
一人だけで得られる戦果は勝手についてくる。
今やるべきことは、一人で傷口を広げ、大勢がその傷口を殺す行為。
二度と癒えないように 二度と蘇らないように。
散らかし 汚し 傷つけさせる。
その大量の手負いを大量の手勢が仕留め尽くす。
一人の戦果にはこだわらない。
この結果でも、あの御方が地獄で眺める間、喜んでくれていると
メイラ・ダンタリオは確信している。
誉れを独り占めする気もなく、戦果を独り占めする気もなく
結果を重視し、王にはその喉に酒の苦み奔る後に広がった
底に溜まった蜜を味わうがごとく。
「あの御方に あの王に逆らう糞共がぶち殺せるなら
わたくしは力を行使するだけでいい 一人きりの誉なんぞ欲しくもありませんわ。」
偉くなりたいから殺すはずなのに もはやメイラには
王に褒められたいから 喜んでほしいから殺すに切り替わる。
そんな戦い方は周りの勢いをより増すように、その先頭集団へと続けさせることになる。
命がいくつあっても足りない場所を 命が一つだけも足りる場所へと塗り替え続ける構図
集団を散り散りにさせながら 城壁から外へと追い出せばもはや向こうの完全な負けとなる
残党狩りに勤しむ者らの弓が射貫く音が聞こえた気がする。
駆け抜けた馬の一頭が転げ落ち、悲鳴を上げた声が聞こえる気がするほどに。