2020/05/27 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 城塞都市アスピダの内部、其処に、一人蒼い鎧を纏う兵士がいる。
その兵士は……血の旅団の兵士や『騎士』などではなく、王国軍第七師団の兵士、ゼロという少年だ。
アスピダの内部への侵入自体は、前々から行っていたことであり、少年にとっては特に負担にはならないのだ、見つかることも無く入ることができている。
そして、今宵は、アスピダの中に侵入し、その内部を捜索しているのである。
定期的に、アスピダの中を探索し、助けるべき人間がいないかどうか敵の―――血の旅団の構成員の状況などを、逐一調べることが必要なのだと、少年は考えている。
故に、少年は静かに、アスピダの中、闇の中に紛れるように駆けていく。
蒼い鎧は、闇夜に紛れやすく、少年の仮面は闇夜を見通す、故に、見つかることなく、進むことができるのだ。
そして、特に少年が選び進むのは―――人の多いところ。
何故なら、人が多いからこそ、物音がまぎれる、鎧の音がしても、喧嘩している最中の近くであれば目立ちはしない。
だから、そういったところを選び少年は進み、走るのだ。
それに、人が多いという事は――捕まっている人もいるだろう、それを確認しやすいから。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にサーシャ・ゼロさんが現れました。
■サーシャ・ゼロ > 盗賊団に占領されているとはいえ、一定以上の治安は保てている様子の城塞都市。
その中でかつては酔客や欲望に塗れたなどを相手にしていたのであろう繁華街に立つ娼館の窓から外を眺めていたところ。
かつてこの街に住んでいた人たちの多くは脱出したものの今は盗賊団たちが歩く人込みの中に見たことのある鎧が目に留まり。
小さく口角を上げれば魔法を展開して気配を消してから娼館を抜け出し。
青い鎧を着た男性が紛れていた人込みを避け、路地で立ち止まったところで魔法を解き。
「久しぶり、パパ」
仕事中で警戒しているであろう相手がいきなり攻撃しても大丈夫なよう。
少し距離を開けた位置から声をかけ。
■ゼロ > 「……!!!」
ここに、いる筈ではない娘がいた、なぜ此処にいるのか、家にいる筈ではないのだろうか、と少年は意識の下で思考、ただ――――彼女の母親と、彼女の性質を考えれば、無くはないだろうという結論に帰結した。
何故ならば、彼女の母親もそうだが、娘も、母親も破滅願望というぐらいに、ひどい目に会いたい、そう思っているようなのだ。
特に、危険な場所にやってきては、犯されたり、打ち捨てられたり……そういう事に、ひどく性的興奮を覚える、そう聞いた記憶もあるし。
彼女が望んでそういう生活をしているのを知っている。
その上で、縁を結び、夫婦となったのだから。
そして、その娘が、そういう性質を持っていても、おかしくはなくて。
「サーシャ、自分の意志で、来たのか?」
確認するべきことはそこである、誘拐されてきて帰れない、そういう話であれば、家に連れて帰る。
そうでないならば―――すべては彼女の責任で、だからこそ、少年に口をはさむいわれは少ししかない。
周囲は、こちらに気にしている様子はなくて、先ほどの彼女の魔術の効果なのだろう。
少し、警戒を和らげて、近づいて見せる。
■サーシャ・ゼロ > 「半分くらいはそうかなぁ」
此方を見てやはり驚いた様子の父の姿を見ればくすくすといたずらっ子っぽい笑みを浮かべ。
少し警戒を緩めてくれた様子の父親に近づけばその鎧、腹部当りにそっと掌で触れ。
「なんか捕まったみたいな女の子がいたから魔法で変わってあげたんだ。
まさか大人の人たちで噂になってるここに来るとは思わなかったけど……ふふ。
想像以上に楽しいところだったから思わず長居しちゃってるの」
そういいながら笑みを浮かべる様子は少女にあるまじき妖艶な雰囲気を含んでおり。
一応は一般人としての自覚を持つ母親とは違い。
幼少期からどっぷりとつかっている自分の歪み方は比ではないようで、下っ端たちに遊ばれる日々を楽しんでいるのだと説明し。
■ゼロ > 「……少なくとも、サーシャに何かがあれば悲しむ人間がいるんだ、あまり突飛なことはしないでほしい。
父親として、ふがいない男だとは思うがそれでも、君の父親なんだから。」
腹部に触れる手のひらに返すのは硬い鉄の刺激と、冷たい感触のみで。
やれやれ、と息を吐き出しながら少年は娘の頭に手を触れてなでてから、ごつんと一つ拳骨を。
「心配させた罰だ。
サーシャ、戻れとは言わないが……安全でいてくれ。
もし、危険があればすぐに呼べ、連れて帰るから。
―――もしくは、今からもう、帰るか?」
性欲という意味では、一番歪んでいるのかもしれない、毎日のように犯され、捨てられて、使われて。
ここで、ほかの人が感じている苦痛を、この子は快楽として、喜ぶべきものとして感じているのが判る。
変えるつもりは、まだないのかもしれないが―――それでも、父親としては、言うべきだろう。
無理にでも連れて帰らないのはそう、この少年の常識の無さが、大きいのだ。
■サーシャ・ゼロ > 「いた!
……わかるけど娘を殴るなんてひどいなぁ」
相手に叩かれればわざとらしく頭をさすりながら涙を浮かべて相手を恨めし気に見上げ。
とはいえ自分が歪んでいることも自覚しているためそれ以上の文句は言わず。
「ん~まだもうちょっとここで遊びたいからいる」
相手の提案にはまるで遊び場から帰りたがらず駄々をこねる子供のように告げ。
「パパは?まだ仕事で忙しいの?」
■ゼロ > 「父親を心配させた罰だ、家ではスバルも心配してるだろ。
サヤは―――君を理解しているから、心配しているかどうかは、うまく言えないが。」
娘の反応に軽く息を吐き、頭を横に振って見せる。
さて、やはりというべきだろう娘の返答に少年は仮面の下で目を細めることにする。
だが、其処で無理に連れて帰ることはしない、魔法を覚えている模様だ、連れて帰ってもまたここに来るのだろう。
それなら、無理にする必要がなくて。
「ここにいる時点で、ずっと仕事だ――が。
娘が此処にいるなら、娘の安全確保のために、動かせてもらおう。
そのくらいの判断はできる。
―――さ、サーシャ。
あるんだろう、隠れ家。」
今まで安全であったというならば、それなりに安全度もあるだろうし、兵士として確認しておくべき場所だ。
それにもう一つ、ここでのセーフハウスがあるというのは、便利でもあるのだ。
兵士としての思考と、父親としての思考を融合させて、少年は彼女に案内をさせる。
■サーシャ・ゼロ > 「いいよ、パパのお仕事に約にたつところ紹介してあげる」
父親の言葉に小さく頷けばその手に指を絡め。
まるで恋人のように寄り添いながら裏路地を抜けて隠れ家に利用している娼館へ案内するのだろう。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からゼロさんが去りました。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からサーシャ・ゼロさんが去りました。