2023/05/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にハヴァン・グレイナルさんが現れました。
ハヴァン・グレイナル >
 城塞都市アスピダに築かれた山賊の本拠地とも呼べる場所
 クシフォス・ガウルスと首魁が居るとされている場所は、一種の憧れがあるという。
 山脈の中、アスピダ以前には山脈のあちこちに、海岸にいくつもありそうな海賊洞窟のように
 山賊らのアジトが点在していた。

 それらのアジトは空も目立ち始める
 一点に集まろうとするからだ。
 しかし中には、その空になったアジト痕を再利用する魔物や新顔の盗賊なども在る
 物事はアスピダばかりではないということであり、そのアジト周辺
 地図を手に、旧アジトの他、新しいアジトすらないかを探す必要すらあった。
 道なき道や獣道ですらも使って、そういった作業を続けていった。

 ハヴァンもまた、使用している消耗品に近い、山刀型の中短剣の刃こぼれが幾つか出てきた頃
 汗と垢に集まる塩舐蠅や血潮蚊を散らすように、鎧の汚れを取り、剣を砥石で研磨し
 赤と汗を落とす作業を行う湯屋の傍らに至る。


   「―――ふぅ。」


 湯屋だって山賊に冒され、毒を盛られる危険だってあるせいか
 しっかりとくつろげる場所は稀だ。
 その日の午後 湯屋の周りを交代で見張りながら、体を整えたハヴァン
 フィッシュボーンの編み込みを解いた姿で、軽装な姿に依る
 目の前の大杯盃に、火酒を注ぎ込んで飲み干す姿は、竜が酒を飲むかのよう。
 胸元 心臓がそこに住まう何かに共有するかのように、熱が点る。
 それを感じ取ると、気は済んだかのように多少の酔いすら見せない。
 酒気香るだけの体で、盃を置いてから武器の点検をしながら湯屋の適当な広場で腰を落ち着けるだろう。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からハヴァン・グレイナルさんが去りました。