2023/02/25 のログ
カジャ > 見るからに妖しげな人影に近寄るものなどいる筈も無い。
夜空を覆う厚い雲が風に流され、隠れていた月の輝きが山賊街道を照らした時にはその人影はもういない。

近寄るものがいなければ、獲物がいなければ罠を張っても無駄だという事を理解出来るだけの知性はあるのか、それとも気まぐれか、今はもういないものに考えを裂いても仕方ない事だろう。

今宵は幸運だ。
山賊街道で神隠しにあうものがいないのだから。
こうして静かな夜は続く……。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカジャさんが去りました。