2022/10/29 のログ
■エレイ > 「──さて……」
髪をある程度拭ってからタオルを首に引っ掛けつつ、バッグの中身をゴソゴソと漁れば
そこから取り出したのは一冊の古ぼけた分厚い本。
ここに来る前に行っていた遺跡で拾ったものだ。
「……見たことのない文字だのぅ。なんの本なんだろうなあ……さしあたり魔導書の類ではないっぽいが……」
ランタンの光にかざした表紙の文字を眺めながら、首をひねりつつ眉下げてぼやき。
何かしらの魔術的な仕掛けや力の込められた危険なものではないことだけは解るのだが、
あいにく男にはこの地域での古代文字の知識は現状ほとんどないため、内容の推察のしようがなかった。
「文字がわからなければ中を見てもわかるわけがないという理屈で最初から俺がこの本を
解読できる可能性は0%だった。……まああでも一応は目を通してみるかのぅ。
なんか解ることがちょっとわずかでもあるかもしれねぇーしな」
苦笑しつつ本をテーブル上に置き直し、最初から開いて見てみるが、そこに並んだ文字は予想通り表紙と同じ古代文字。
早速しかめっ面になりながらも、まず文字の形からなにか──たとえば現代の文字との共通点の一つでも
読み取れないものかとページとにらめっこし始めて。
■エレイ > そうしてしばらく文字と格闘していたものの、やがて眠気がやってくれば作業を切り上げ、
なんだか疲れた様子で眠りにつき──。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。