2022/08/16 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 普段ならば川や湖といった場所で済ませる事が大半であるけれども、たまには趣向を変えて、と訪れたのは真っ当な温泉宿。
沸かした湯に浸したタオルなりで身体を拭ったりしていた時よりも十分に熱された空気に湯気の漂う浴場を前に、自然と気持ちも逸ってしまうが。
丁寧に身体を洗い清めてからそっと身体を沈み込ませるのがマナーというのは彼女も良く分かっているものだった。
「っ……はぁぁ……ふぅ……」
単純な自分自身の慰労だけではなく、温泉の中でも曰く付き、と称される場所を試してみるのも目的の一つ。
浴場自体は整備されている様に見えるが、黒魔術を用いて強引に飲泉を湧かせた、と噂される程にその湯の中には微量の瘴気と魔力を宿しているらしく、
湯治が目的であるのに体の弱い者は長く浸かる事が推奨されていない、という本末転倒な温泉であった。
その一方で魔族や魔物には相性が良いと謳われており、人用の湯舟の他に魔獣用の背が低い洗い場として傍らに用意されているという奇妙な構造をしており、
当然の様に男湯女湯の区別も無く、混浴の温泉である。
「時には野生の魔物が浸かりに来るから、その時は潜るか捕まえたら高値で売れる」等と笑いながら語っていた支配人を他所に、大人しく浸かる事に集中。
ほんの僅かずつでありながら、身体に魔力が流れ込んで自身の中に溜まっていくのを感じ、目論見が上手くいくのならばもう少し落ち着いた生活が出来るかもしれない、と淡い期待を抱いていて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉」からレフェーリアさんが去りました。