2022/07/16 のログ
エレイ > そのままその晩は山小屋で明かすことになり──
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 湯治宿」にビョルンさんが現れました。
ビョルン > 空が白み、そろそろ早起きな鳥が口々に囀ろうかという頃。
うつらうつらとしたまどろみの中、部屋に朝の光が差し込んでいるのを蚊帳越しに見る。
それがまぶしくて目を瞑り、壁の方へ向けて寝返りを打とうとして己の傍らに眠る存在に気が付けばその髪を指先で撫で透いて抱きかかえ直す。

「昨夜は楽しかったよね」

相手が目覚めるならそう声をかけよう。
このままではまだすぐに心地よい二度寝の海へ漕ぎ出してしまいそうだ。

ビョルン > 湯治休暇で染みついた湯の花の香り。
それと、己に混じるは僅かな寝汗だろうか。

願わくば、朝の湯浴みまでもうひと汗を──と、添い寝している筈の姿を探す。
一夜の相手、己が寝所に連れ込んだのは豊かだったか細かったか、女だったか男だったか……。

ビョルン > そうして、やはり眠気には負けた。
朝食の時間だと起こされ、食事の席で「お連れさんはとうに帰られましたえ」と告げられる。

「はぁい」

欠伸を噛み殺し、答えた。

ご案内:「九頭龍山脈 湯治宿」からビョルンさんが去りました。