2022/07/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > 九頭龍山脈、山賊街道付近のそう深くない山中。
さらさらと流れる小川、その傍らに少女の姿はあった。

「あー…やはり、昼間よりは涼しくとも…
とは言え、まぁ、良い物が見付かって良かったのぅ」

日が沈んでいるんだ、多少は良いだろう。
そう思い、散歩に出たのが…少し前か。
いつも通り、目的もなく、適当に移動をしていたのだが。
それだけでも、なかなかに暑い。
そんな中、偶然、この小川を見付けた。
水浴びをする、釣りをする、その辺りをしようとするには、小さ過ぎる。
と言う訳で、せっかくなので、小川の水に足を浸す事にしたのだ。

いや、うん、これがまた、なかなかにひんやりとして、気持ち良く。
もうしばらく、のんびりしても良いか、とも思う訳で。

本来の目的、何か面白そうなもの、面白そうな場所、面白そうな相手。
それらが見付かれば良かったが、とりあえず、一旦はこれで満足しておこう。
とは言え、何かあれば、それに越した事はない。
何もなくとも、気にはしないが。

タマモ > 「こうして、涼に浸るのも、悪くはないが。
…うむ、まぁ、一応じゃな、一応」

適当な岩に腰掛け、小川に足を浸したまま。
周囲の闇夜、それを見通すように、視線を巡らせれば。
ふわりと、少女を中心に、見えぬ力が広がり始める。

それは魔力ではない、妖の持つ妖力。
人の負の感情を糧とした、忌まわしい力の一端。
…まぁ、そうは言っても、その効果はこの地においても、結構知られたものだ。
疼き、発情を促し、感度を高めるもの。
と言えば、何に近いものか、なんて言う必要もないだろう。

それは同時に、少女にその効果に掛かった何者か、そして、その位置を示すものでもあり。
その罠に掛かった者、その存在に気付けば、少女はすぐにでも、そちらに向かうつもりだ。

タマモ > さて、そんな事をして、時間を潰す訳だが。
果たして、少女は目的を達せられたのか。
それとも、何もなかったのか。
それは、少女のみぞ知る。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 山賊のアジト」にグラスフィーエさんが現れました。
グラスフィーエ > 「あー・・・ちょっとやりすぎたッスかねえ・・・」
 
ここは街道から少し離れた山賊のアジト・・・と言っても、せいぜい10人程度の小規模な山賊段のものに過ぎないが、自然洞窟を利用したそれなりのもの。大広間兼寝床であったところの真ん中に全裸で立ち尽くしている奇妙な女は体のあちこちに打撲傷や切り傷、なんなら恐らくたいまつで殴られた時の火傷まで残したまま。
 しかしよく見ると辺りには『人間であったもの』がゴロゴロと床に転がっている。鉈のようなもので頭を真っ二つにされていたり、槍状の刺創痕が胸にあったりと散々な目にあっており。それら全てが皮鎧若しくは丈夫な衣服纏っていることを考えると、これらがこのアジトの先住者・・・つまり盗賊であったことは間違いないだろう。

「・・・うん、まあ、こいつらも良くないんス。ヒトの事体目当てで攫っといてコトの最中に『顔さえもうちょっとマシならなあ』とか言われたら、そりゃあこっちだって気分は良くないッスよ・・・」

 だからって魔族の力発揮した上で目についた盗賊片っ端から皆殺しと言うのはいささかどうかと思うが、「やっちゃったものは仕方ないッス」で押し切るつもりだ。

グラスフィーエ > 「こいつらの始末はとりあえず後回しッス。
元々そのつもりでしたし、まずはお宝漁ってみるッスかね・・・」

 そう、実力では盗賊どもに負けるはずのない奇妙な女があっさりとアジトまで連れてこられた理由は、恐らく輪姦されるだろう事を予測しての『溜まってきた欲求不満の解消』と『小金稼ぎ』であった。
 今のところどちらも満たせていないので若干不機嫌ではあるが。
 なにせ全員に一通りまわされてようやっとエンジンかかってきたところに、先の暴言?を受けて思わずカッとなって大虐殺繰り広げてしまい、中途半端に放っておかれた形で。
 まあ隠れ目標であった『人間の抹殺フルコース』は達成できたものの、主目的が果たされなくては意味がなく。
 だが最初の目標は少なくともここでは達成できなくなった・・・自業自得だが。となれば盗賊団やっていればそれなりに溜め込んでいるはずのお宝を頂戴していってもいいだろうと。もちろん彼らの物でも奇妙な女の物でもない・・・盗賊に奪われた誰かの物ではあるのだが、わざわざ持ち主を探して謝礼をもらう・・・などと言う殊勲な考えは毛頭ない。『落ちてたから拾った』論理で乗り切るつもりである。
 

グラスフィーエ > 「さあて・・・大事なものは奥に隠すってのはこういう時の鉄板ッスよね。
何が出てくるやら楽しみッス」

 小悪党宜しく手を擦り合わせながら奥の・・・少し頑丈な板で仕切り作っただけの簡素な部屋の入り口に差し掛かって、少し丈夫な南京錠・・・これも恐らく盗品なのだろうが、がかかっているのをむんずと右手で掴んで引き千切ってから「お邪魔するッスー」とかマヌケな声上げて入り込み。

「うーわ・・・何スかこの量・・・」

 奇妙な女が思わず声上げたのも無理はない、良くて貴重なものが入った箱が2~3個あればいい方だと思っていた女の予想は見事に外れ、ちょっとした市場が開けるのではないかと思うような大量の物資・・・その多くは容易に腐ったりすることのない日用雑貨であったが、数こそ少ないが豪華な調度品もちらほらと見受けられ。

「・・・あいつら、ただの木っ端盗賊じゃなかったって事スかね。いくら何でもこれだけのもの、一気に売りさばいたりしたらあっという間に足がつくはずッス」

 そうなっていない理由はいくつか考えられるが、まず1つは彼ら盗賊が意外に知恵が回って、目立たない様に少しずつ物資を売りさばき長期的な視点で将来を見据えていたというものだが、女を攫った時の性急さや乱暴さを見るにそれはない、とあっさり頭の中から追い出され。
 ・・・最悪なのは彼らが秘密の取引をしている商人・・・ならまだいい、貴族辺りとつながっていて、定期的にこれらの物資を収めていた場合である。別に貴族など恐くはないが、そいつらが雇うであろう冒険者や賞金稼ぎなんかと敵対関係になるのは・・・面倒くさい。やりあったとて負ける気はしないが、対処するのが手間である。
 最悪ではないこと祈りつつ、それでもまずはと手近の荷物などゴソゴソ漁り始め。 

グラスフィーエ > 「・・・アァァァァァァァァァァァー・・・」

 程なくして、ある物・・・どこぞの紋章押された木箱に丁寧に梱包されている調度品見つけ、絶望の声を上げる全裸の女。それも略奪されたものではない証拠に包み方が雑過ぎる、普通の商品であるならもう少し丁寧なうえに、緩衝材などもそれなりの物を使うはずだ。しかし目の前に開かれたそれは、どう贔屓目に見ても素人が荷物つっ込んだようにしか見えず、緩衝材代わりにかその辺のボロ布を適当に隙間に埋め込んだだけで。

「厄介なのに首つっ込んじゃったッスー・・・ま、アッシの身元はバレる筈ないとは言え、これ見過ごすのも一寸どうかと思うッスからねえ・・・」

 『盗賊に物資を盗ませて、ひそかに売りさばいている誰かがいる』というのは、女にとっては飯の種ともなる貴重な情報だ。しかし、売る相手などを上手に見定めないと自分の身に危険が迫る・・・多少ならどうという事はないがこの国には多少で済まない者たちが多すぎるのだ。それらを敵に回してまでこのネタを扱う意味があるかと言うと、それもそれで少し躊躇うところがないでもないのだが。

「・・・・・・面白そうだからいいっスかね。むしろ相手の素性調べた上でライバルの貴族かなんかに売りつけてやるッスか。そうすりゃ世間は少し良くなってアッシの懐も温かくなる・・・いい事ずくめッス」

 ・・・この女、転んだようでも只で起きる気はないらしい。それどころか、新しいネタ仕入れられたとばかりに嬉し気に「ケケケッケケケ」とか不気味な笑い声上げて。とりあえずは証拠代わり&余禄にあずかろうといくつかの軽い物品を探し始めて。見つかれば、この場所はこのままにしておかなくてはならないからと、洞窟の入り口に幻影魔法をかけて簡単には見つからなくしてから、自分は転移魔法で姿を消して。
 余談ではあるが死体とかもそのまま放っておいたために、後日確認に来たか偶然迷い込んだりした者は良くて腐乱死体の山・・・へたをすると低級アンデッドの群れと遭遇する羽目になるだろう。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 山賊のアジト」からグラスフィーエさんが去りました。