2022/06/14 のログ
ノエニ > 「だ、大丈夫です、気を付けます。
 ……私けっこう打たれ強いので、大丈夫……。」
打たれ強い、と言う事は、何かあっても大丈夫という意味か。

何かある事前提で生きている少女、
実際今までそれなりに酷い経験もしてきているので、
多少の事は耐えられる……。

「ほ、他の礼は要らない……ですか?
 だったら、やっぱりカラダが欲しいんじゃないですか……。」
じーっと、困った様な表情でブレイドに視線を送る。

「そ、そうですね……。
 早く街に戻って、ご飯にしたかったですが……。
 ……今日は、野宿の方が良さそうですね……。」
と、言う事で、ひとまず野宿に良さそうな場所を探し始める。

「あ、ちなみに、何とお呼びすれば……?
 わ、わたしは、ノエニ、と言います……。」
共に野宿をする縁、ひとまず名前だけでも、と名乗る少女。

ブレイド > 「打たれ強くても痛いもんは痛いだろーが。
アンタがそれでも別にいいって言うならいいんだけど。
あれだ、袖振り合うも多生の縁とか…
シェンヤンの方ではよく言っててな…」

耐えれた、慣れた…そういう話はよくきくが
そういう辛い事象が平気というやつはあまりいない。
我慢しているだけなのだから、そういう事態がない方が望ましいだろう。
こうして、少し話した相手であればなおさらに。

「ん、あー…
いらねーわけじゃないけど、こう、かこつけてってのも
それ目当てっぽくてカッコわりーだろ」

礼のために嫌なことをやらせるのもなんとなくちがうし。
視線を受けると少しなんか、どきりとする。不思議な目つきだ。

「あー、そうだな…オレもできりゃさっさと降りたかったが
無理して遭難なんかしたらたまったもんじゃねぇ。
オレは、ブレイドって呼んでくれりゃいい。
見たとおり冒険者だ」

どっか洞穴でもあれば助かるが…さっきの連中のアジトとかあいてないだろうか?
ともあれ、野宿の支度はしておいてそんはないだろう。

ノエニ > 「ふへへ……
 多少の酷い目は……慣れてますので……。
 死ななきゃ、大丈夫……。」
とか言いながらうっすら笑う少女。
何処か影のある瞳は、確かに幾らかの酷い目を乗り越えてきた雰囲気を醸し出している。

「そうです……?
 男なんか、それ目当てに生きてるもんだろうし、
 そんなもんじゃないでしょうか……?」
と、若干歪んだ男性観を語る少女。
別に本能のまま、欲望のまま生きるのは生き物のサガだと思っており、さほど気にはしていない。
あまり聖職者っぽくないものの考えである。

「うーん……
 せっかくですし、あいつらのアジトでも頂いちまいますか……。
 ……情報だと、もう少し山登った所に、あるはずです……。」

ブレイド > 「いや、それって大丈夫って言わねぇからな…」

やはりひどい目にはよくあってるらしい。
奇妙な性格のようだし。体はこんなんだし…
ひとりで山賊の群れに突っ込んでくし…
ひどい目に会うのも仕方がないような気もしなくもないが…。
なれるほどそういう目にあっていて死んでないというのもなかなか悲惨である。

「そーかもしんねーけどオレはなんかやなんだよ
ってか、そういうとこだぞ、たぶん」

見たところシスター感あるのだが…。
ノーシス主教のシスターなんだろうか?
いや、それに限ったが話ではないがなかなか言ってることが極端だ。

「そーするか…さっきまで暮らしてたってくらいだし
休むにゃちょうどいいかもな…」

彼女もそういうのならばそうしよう。
攫ってきた女とかいたら気まずいななどと思いつつ
アジトに向かう。

ノエニ > 「ふーん……
 変わったお人ですね、ブレイドさんは……。」
大分変ってるこの女には言われたくないだろう。

「で、では……
 行きましょう……。」
山賊のアジトを目指し、一旦山道を引き返す。

ほどなくすると、建物が一軒、月明かりに照らされて姿を見せる。
元々登山者向けの山小屋だったらしいが、
山賊が奪ってアジトとしていた様だ。
寝泊りする分には、不自由はしないだろう。

「お、お邪魔しやす……。」
ドアを開け、アジトの中へ。
幸い、生き残りの山賊などは居ない様子。
ひとまず今夜は、屋根の下で夜を乗り切れそうだ。

ブレイド > 「酷い目になれてる方が変わってるだろ」

言動諸々、この女のほうがしっかり変わってる。
少女に似たような視線をその背中に送りつつ歩き出した。
アジトはすぐに見えてきた…あまり遠くはないだろうと思ったが。
少し警戒しつつ近づく。
見張りその他はいないようだが…山小屋か。

「…」

挨拶してるし…いなくてよかったが生き残りがいたら
更に面倒なことになりそうだったなと、胸をなでおろす。
戦闘になってしまうと、室内では少女の得物は扱いづらそうだし。

「大丈夫そうだな。メシとか余ってりゃいいんだけどな」

とりあえずは一安心。
ドアにも鍵がかけられるなら、万が一外に生き残りがいても奇襲は避けられるだろう。
あとは、ベッドが2つ以上あるかだが。

ノエニ > 盗賊たちは最近ここに棲みついたばかりのようで、
もともと山小屋だったアジトは割と綺麗で状態が良い。

「………ふんっ!!」
食糧庫らしき扉を見つけるや、斧を振りかざし破壊。
……別に鍵もかかってなかったのだが。

「あ……そ、それなりに食料ありますよ。
 よ、よかったですね、ブレイドさん……。」
略奪してきたのだろうか、結構いい食べ物がそこそこ保存されている。
酒樽もいくつかあったりして、今夜どころかしばらく暮らしても悪くない。

「……寝床も悪くはないですかね。」
元々山小屋なだけあって、ベッドもいくつか残っている様だ。

ブレイド > あまり好き勝手に荒らされていないようだ。
山賊のアジトにしては意外と小綺麗。
ああいう荒くれだらけが長く住むと、結構荒れた感じになるものだが。
きれい好きのやつがいたようにも見えなかったし…。

たった今荒らされたが。まぁ、いいとしよう。
これ以上壊れることはたぶんあるまい。

「ふーん、まぁ…どっからもってきたもんかしらねーが
ありがたくいただいちまおう。
帰りの分持ってってもあまりそうだな」

まぁ、あれだけの人数の食料だ。
ふたりであればそれこそ…半月くらいはもつのではないだろうか?
そこまで長居するつもりはないが。
ベッドも余っているようだし、気まずくならないで済みそう。

「とりあえず、一息つくか…」

今から用意するというのもあれだし、ハムの塊とチーズと…
おそらく酒であろう瓶を一つ食料庫からかっぱらって胃袋に収めるとしよう。

ノエニ > 幾らかの食料に手を付け、腹も一杯になった所で、
それぞれ、別のベッドで眠りにつく。

「お、おやすみです、ブレイドさん。」
明日朝早くには出発し、早々に下山しよう……。



そして次の日。

「………こりゃ……下山は無理ですね……。」
打ち付ける大雨。
吹きすさぶ風。
鳴りやまない雷。
不運なことに、数年に一度と言われる嵐がこの山を直撃したのであった。

この嵐の中、下山など自殺行為。
しばらく、ここに滞在することになりそうだ……。

ブレイド > 「おー、おやすみ…」

腹も膨れて、お互い疲れもあったのか
ベッドに横になれば、睡魔はすぐに襲ってくる。
はじめてあった女性と何事もなく同じ部屋で寝るというのもなんか変な感じだが
睡魔には勝てなかった。

目を覚ましてみると…なんか、うるさい。
まだ外は暗い、夜が明けたのかどうなのか…よくわからんが…
窓から外を見ている少女がなんかつぶやいているので外に目を向けてみれば…。

「うっわ…なんだこれ」

見たこともないような大雨だ。
なんだこれは。彼女が雨女、というわけではなさそうだが…
運がいいようにも思えない。彼女のせいだとは言わないが
山の天気がかわりやすいにも程がある。

「降りるのは無理として…しばらく、ここにいるか?
しらねー男と数日一緒ってな不安だろうが…少し我慢してくれよな」

それくらいしか選択肢はないだろうが。

ノエニ > そこそこ頑丈な作りの山小屋、
相当な嵐ではあるが屋根板が飛んだり、雨漏りなどは今のところしていない様だ。
ひとまず、ここでなら嵐は凌ぐのに問題は無さそう。

「そ、そちらこそ……
 しらねー女と、数日一緒で、申し訳ございませんが……。」
「ただ、超絶カワイイので目の毒にはならないかと。
 ……いや、逆に目の毒か……。」
こんな時でも、異様に自己評価が高い。

そんなわけで、二人山小屋暮らしが始まるが……
……食事には困らないものの、とにかくすることが無い。
滅茶苦茶暇なのであった。

ブレイド > 流石に気を使って下山しよう…とはならない。
彼女には悪いが、自分も命が惜しい。
ちらりと彼女の方を見ると…またなんかすごい自信だ。

「オレはいいんだけどな?
たしかに、可愛くはあるしよ」

目に毒というのもあるにはあるんだが
迷惑とか、そういうことはない。
むしろ、女である彼女のほうが色々大変だろうし。

食事はともかく、風呂とかその辺も気になるのではないだろうか?
昨夜もけっきょくそのまま眠ってしまったし。

「あー…なんつーか……まだ止まねぇよな…」

一時間もしないうちに気まずくなった。
どうするか。
そういえば、ノーシス派のシスターらしいし、フードも取れないままだ。
暇つぶしに酒をずっと飲んでるわけにもいかない…。

ノエニ > 「この感じ……少なくとも、今日1日は止まない気がします……。」
一切衰える事の無い雨足、それどころか昨日よりも激しさを増している気さえする。
雨風は凌げているが、土砂崩れなどが心配だ。

「暇そうですね、ブレイドさん。
 あ、お、お茶、淹れてみましたが、飲みます?」
食糧庫にあった茶をカップに二人分。

「………。
 あの……ひ、暇つぶしに何かします?
 その、具体的には、昨日の礼などを……。」

ブレイド > 「みてーだな…つか、強くなってるな…。
この家、ほんとに大丈夫かよ」

屋根とか吹っ飛んでいかないだろうか?
危なっかしい音はまだしないが、土砂崩れなどが起きていたら
滞在がさらに長くなりそうである。それはそれで気まずい。

「まーな、ノエニも暇だろ?
本やらなんやら…なんか暇つぶしのもんでもありゃ良かったんだけどな。
おー、いただく。ありがとな」

いれてもらったお茶を素直にいただく。
いただいていると…なんか言い出した。

「…昨日の?
え、あー…お礼って……」

金とか食事の話ではあるまい…暇つぶしというくらいだし。
おもわず、彼女の顔とか胸元とか見てしまう。

ノエニ > 「暇そうにされてますので……。」
カラダで礼を、という話である。
山を下りてから金を支払おう、などと思っていただが、
時間が有り余る今、せっかくだからと話を持ち出した。

「まぁ、安売りするな、とは言われましたが……
 暇を持て余すうら若き男女二人……
 ……ほ、他にすることも、あまり無いかと……。」

「い、いえ、別に要らないなら良いのです。
 気が向いたら、お声かけ下さいな……。」
そう言うと、部屋の隅っこに座り込み……
本当にすることが無いので、茶を啜りながら虚空を見つめ、
ただただ暇を持て余す構えに。

ブレイド > 茶を飲みつつ、話を聞いている。
確かに…雨がいつ止むかはわからない。
何より、この少女、会話が結構苦手らしく
会話で暇つぶしというのも、たぶんうまくはいかないのだろう。

性格そのものは愉快な感じではあるが。
超カワイイと自分で言ってるものの、自信があるのかないのか。
じーっと、顔を見つめる。
かわった瞳の色だ。それに確かに可愛らしい。

「要らなくは、ねーけど…」

女の方からここまで言わせておいて、要らないと言えるほど強靭な精神をもっているわけではない。

「体とか洗わなくていいのか?
オレは別に気にしねーけどさ」

雨がいつ止むかはしらないが、彼女に歩み寄り、手を差し出す。
今日お礼をもらってしまったら、雨が止むまで暇つぶしを続けてしまいそうだが。

ノエニ > 「あ、はい。
 ……では……しましょうか。」
あっさりとした、短い返事だけ口にして、
ブレイドの手を取り立ちあがる。

「……ちと……水浴びはしたい、です。
 昨日暴れた後ですし……。」
返り血なんかも流して、すっきりしてからやることはやりたい。

「た、たしか、シャワーもあったはず……
 ……先に行ってきても、良いですか……?」
山の上だというのにシャワーも浴びれる至れり尽くせりの設計。
火の魔石を仕込んだ機構のおかげで、ちゃんと湯を浴びれる様だ。

ブレイド > 「ん、お、おう…」

なんか変なやつだけど、こうあっさりと
端的に言われると、なんとなく気恥ずかしいものだ。
少女らしく、シャワーも浴びたいなどと言うものだから
なんだか妙にどきりとしてしまう。

こちらも別にはじめてというわけではないのだが…。

「ああ、そりゃもちろんかまやしねーが
えーっと、んじゃ、待ってるけど…」

こうして、改めて、するときめてするというのは
なんとも、意識してしまう。
彼女をシャワーに見送りつつ、少し考える

「暇つぶしとかお礼とか…えーと、どんな感じでいいだろーな」

雨が止むまで、なのだろうか?
それこそ一度…なのか…。

ノエニ > 「………で、では。」
小屋の奥、浴室へと向かう……
と思いきや、くるりと振り返り。

「……ブレイドさんも、入りましょう。
 ふ、二人すっきりしてから、始めましょう、ね?」
ブレイドに手を差し伸べて、共に浴室へと誘う。

きっと嵐は長引くだろうから……
『暇つぶし』も、長く続く可能性はある。

始まる前に、身を清めておいた方がいいだろう。

ブレイド > 「ん…?」

そのまま浴室に向かうと思いきや
こちらに向き直る少女…どうかしたのか?
やっぱり気が変わったとか…?
と考えていたが、今度は逆に手を差し伸べられた。
まさか、一緒にとは全く思っておらず、あっけにとられたような表情。

「あ、えーっとわかった。そうだな」

妙なギャップに、不覚にもときめいているというか、興奮しているというか。
誘われるが彼女の手をとれば、ノエニにもわかるだろう。
彼女の所作にすでに固くしてしまっているのが。

「雨、長くなったら、その…なんか、わりーけど…
暇つぶし、付き合ってくれるか?」

そうなったら逆に礼をしたほうがいいのかもしれないと考えつつ
彼女に手を取られ、一緒に浴室に向かう。

ノエニ > 「ふふ。
 良いですよ、特別です。
 いつ止むとも知れませんが、愉しんで下さいね。」
振れる掌ごしに伝わる体温。
恐らく、ブレイドは結構乗り気な様子。
嵐が止むまで、文字通り長期戦になるかもしれない……。
そんな予感に、少女も若干、興奮してきてしまう。

そんなこんなで、二人手を取り合い、浴室へと。 
衣服に手をかけた所で、ふと動きを止め……

「……あ。
 服、脱がせますか?」
せっかくだから、と、ブレイドに手で脱がせて貰おうと。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からノエニさんが去りました。