2021/07/06 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > バックパックを担いで、山賊街道の中頃まで来た男。
この辺は、盗賊やら魔物やら、物騒な話題には事欠かない場所である。
そんな所で、男は通行人の邪魔にならぬよう、近くの岩場に腰掛けた。
「さて。大分材料は集まったけど……魔獣系の素材をもう少し補充していきたいな」
男が此処に来たのは、彼の仕事道具である媚薬の材料を採る為である。
いつも使っている『試練の媚薬』は王都やダイラスで集まる材料のみを使っているが、しかし時には変わり種の媚薬を使わなければ、マンネリというもの。
男の職業にとって、マンネリほど怖いものはない――何せ、男は剣闘士。
観客の声援こそが、彼の生活基盤なのだから。
「遅効性の媚薬とか作りたいんだよなあ。
回数制だけだと、試合展開がマンネリだし……」
などといいつつ、男は懐から手帳を取り出して目を落とす。
この危険地帯で隙だらけだが、日頃鍛錬を積んでいる彼にとって視界は一つの感覚器に過ぎない。
隙を突こうとすれば、それなりに手痛い反撃が待っているだろう。