2021/05/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 街道から少し外れた山林のなか、白い煙と共に肉の焼ける匂いが漂っている。
その正体は、焚き火にかけられた2羽の野兎だった。
程よく焼けた片方に、岩塩や香草、干した果物の皮を粉末状にした、自作の調味料を振りかける。
しばし調味料が肉になじむのを待ち、串を手にとって犬歯でかぶり付く。
歯の隙間から、肉汁が地面に滴り落ちた。

「面倒な連中に絡まれる前に、早々と山を抜けねェとなあ――……」

数人の山賊程度を恐れることはなかったが、目をつけられるのは厄介だ。
山の通行に支障をきたすようになり、毎度遠回りしなくてはならなくなる。

ガサリ、と草を掻き分ける音を聞きつけて、肉に噛み付いていた口を離し、切り株の上に座って組んでいた足を解いた。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラッツィオさんが去りました。