2021/04/11 のログ
トーラス > 「年長者と敬う小娘にならば、もう少し優しく接してやるんだが、
 命の恩人に噛み付いて殺気を向ける相手には警戒もするだろう」

彼女の痛みも見せぬ様子に、殺人事件と見紛うような惨劇の現場と化した、
血飛沫の散った周囲の光景程に傷が浅かったのではないかと錯覚を覚えるも、
勿論、そんな事は欠片もなかった様子。
スタッフの先端で額を小突き上げると、周囲に響き渡る悲鳴に双眸を丸め。
回復呪文を唱えても、まだ顔面蒼白で蹲る相手に眉尻を下げると、
傍にて腰を屈め、彼女自身では見えぬであろう後頭部の様子を覗き込む。

「まぁ、見ての通り、結構、血が出てたからなぁ。山賊にでも襲われたか?」

髪に付いた落ち葉を払い、革袋の水で軽く傷口を清めながら、その具合を確かめ。
ポーチから先程のガラス瓶を引き抜けば、飲むか、と女へと差し出す。
彼女の体質との相性が良いのか、効きが強いポーションは、
過剰な摂取で副作用的な効能も増してしまうかも知れないが、判断は相手に委ね。
それよりも、と彼女の悲鳴を聞き付ける可能性がある別の存在に注意を払い、崖上へと視線を向け。

ティアフェル > 「ッハ、優しさなんて元から無さそうなもの求めてないわよ。最低限喧嘩売ってくんなってハナシよ」

 鼻で笑いながら、貧血でも減らず口。
 しかし、そんな険悪極まりないようなやり取りにしては――案外空気は尖っていない。
 口先での応酬なんてコミュニケーションの一環のような価値観だ。
 ほのぼのとしたお喋りとまではいかないが、冒険者ギルトで普段誰がしかと交わすやり取りと大差はない。
 
「………御明察。山賊のメッカにして山賊の湧く泉。山賊街道なんてダイレクトすぎる名称最初は笑ったけど――それ以外ないわね」

 うぅ、と蒼褪めた顔で自嘲気味に笑いながら肯定した。深呼吸を繰り返しながら血圧が下がり過ぎないよう留意しながら、ウェストバッグから何かあったかな…とごそごそやってる最中、もう一本ポーションを渡され、先と同じ成分のものだったとしたら相性がいい=効きすぎるという副作用を懸念して。

「あらぁ、生意気な小娘に親切にしてやるんだぁ? ――でも、大丈夫。ありがと、ちょい貧血なだけだから……若干ガッツリ噛んであんたの血でもいただいとけばよかったかなーって思ってるくらいよ」

 揶揄交じりに口端を歪めながら告げると取り敢えず増血の効能を持つポーションを引っ張り出して、少しずつ服用し。
 崖の上にはもう気配はなく、ただざわざわと雑木の枝葉が春風に騒いでいた。

トーラス > 「そうでもない、こう見えてベッドの上では優しいんだぜ。
 尤も、喧嘩っ早い小娘を泣かせるのも好みではあるんだがな」

減らず口を叩ける程度には危機的状況ではない事を悟れば、
冒険者達が集まる酒場で飛び交うような品のない冗句を吐き捨てる。
相手が貴族の令嬢や只の街娘であれば扱いに気を付けるかも知れないが、
同じ冒険者の間柄であれば丁々発止の棘のある言葉の応酬など、
喧嘩の内にも入らない事を、勿論、彼の方とて理解しており。

「ふむ、……そいつは僥倖だ。
 少なくとも、俺の獲物は、ちゃんと此処いらに棲息している訳だ」

無理に笑いながら肯定する彼女の言葉に、口角を吊り上げると剣呑に嗤う。
獲物を見付けた狩人の如く好戦的な嗤いを僅かばかりに覗かせて、
頭上の崖上を睥睨するも、既に気配がない事を悟れば、肩を竦めつつ、女に視線を戻して。

「ちゃんと利子を付けて返してもらう予定だからな。
 前回と合わせてポーション二本分、そんなに安かないぞ。」

血を吸う下りに、吸血鬼め、と苦笑しながらポーションを仕舞い込み。

ティアフェル > 「どっからどう見てもどエスですけど。
 ――やっぱどエスだろ!」

 ツッコミしかない、というような勢いでの啖呵めいた反論。
 性格的嗜好的どエスとここで堅く認定した。
 喧嘩っ早い小娘の一人としては、最終的に拳で語るぞというような態で握る右手。
 なんだかんだと、飛び交う応酬は聞きようによっては軽快な勢いで。

「ほう、山賊狩りですか――いいねえ、手伝う?
 一応わたしは後衛なんで、カチ込みなら助太刀しますぜダンナ」

 散々追いかけ回されて、そして仕舞いに崖下に落っことされることになってしまって連中には存分に鬱憤溜まっている。
 恐らく単身でも問題はないのだろうが、もっと楽に殲滅する気はありませんか、と若干腹黒い笑みを刻みながら持ち掛けた。
 どの辺りで沸いたとか、縄張りと思われる場所といった情報のリークも可能である。役立てていただいて、殲滅の後押しを進んでする程度にはフラストレーション。

「――あ、いつもにこにこ現金払い、貸し借りなしで身軽な人生がモットーなんで。
 返すよ、ほれ、回復用ポーション二本に利子として身体能力向上用強壮剤。持ってけ」

 ぐいぐい、と捻じ込むようにポーションを仕舞いなおしていく所へ速やかに取り出した自家製ヒーラーポーション。
 負債は御免だと。堅実派。

トーラス > 「はっ、ドエスが優しくちゃいけない法もあるまい」

威勢の良いツッコミに素知らぬ顔で飄々と返して見せる。
決して、性格や嗜好がエス寄りである事は否定せず、頬肉を綻ばせて見せる。
相変わらずの役割詐欺振りを見せる女の血の気の多い反応に、片目を眇めると肩を竦め。

「相変わらず、俺の知ってる後衛の台詞じゃねぇな。どう見てもヒーラー詐欺だろ。
 全く、もう少し、血を喪った方が、血の気が抑えられて良いんじゃねぇか?」

攻撃性の高い性格は後衛よりも、前衛の方が余程に向いているように見える相手。
そもそも、盗賊街道を呼ばれるような場所を後衛が独りで歩いているのも如何なものか、と
ツッコミどころが満載な様子に呆れる素振りを見せつつ、押し売りの如く押し付けられる
ポーション類は否応なしに彼のホルダーを膨れ上がらせる羽目になり。

「まぁ、それだけ元気ならば、もう平気だな。だったら、行くぞ。
 上でも、下でも、お前の好きな方に」

崖の上、と、山の麓を指差しながら相手へと行き先を委ねる。
彼女が真に堅実派で猿以上の知能であるならば、麓の村落に引き返して治療と体力回復に専念するのだろう。
だが、惜しむらくも、好戦的な血の気が多過ぎる猿並みであるならば、崖の上の山賊達とのリベンジマッチに挑む事になる。
果たして、彼等の行き先は何れとなるか――――。

ティアフェル > 「優しいどエスって心底なんやねん……」

 意味が分からぬと悩まし気な唸りが零され。そして、詐欺のような、冗談のような特攻型ヒーラーというおかしなポジションを確立せんとする女は、

「数多存在するヒーラーの中……こういう変わり種がいたっていーでしょ。ヒーラーが殴っちゃいけない法もあるまい?
 ――ってなわけで、殴り込みじゃあぁー! 首洗って待ってろ賊どもー!
 こっちのエロリストなおっちゃんが相手だー」
 
 斬り込むなんてそんな。そんなことはお任せします。話はまとまった。崖を登るのはただただ大変そうなので、下道から迂回して山賊の出没区域へと向かおう。

 で、首尾よく発見したら――主にベテラン冒険者の前衛さんが仕事するところ、おいしいところをなるべくいただけるように立ち回ろうではないか。
 ――だって、ヒーラーですから。そんなこんなな冒険者たちの一幕であった。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「山賊街道」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > 九頭竜山脈近くの街道に突然として現れた関所。 

聖バルバロ騎士団が街道を通る者を拘束する為に設けた物である。

関所内では白銀の鎧を纏ったネメシスの指揮の元、取り調べが行われる。
男なら通行料だけを受け取り、そのまま通すのであるが相手が女の場合、そう簡単には通れない。

身に覚えのない嫌疑をかけられ、取り調べと称して弄ばれるのであった。

特に最近は性交を通じて魔力等を吸い上げる方法を身に付けており、若い女性は軒並み餌食にあっている。

関所を無理やり突破しようにも、団員たちは凶悪な無法者で構成された大所帯である。

各々武器を携えており、歯向かう者は簡単に殺害してしまう。


さて、今日はどんな犠牲者がやってくるのだろうか。

ご案内:「山賊街道」にアイル・コービンさんが現れました。
アイル・コービン > 「えっ?」

無名遺跡で何という事もない素材を採取した帰り。行きにはなかった関所につかまって。

兵士に逆らえるほどの力は元からなく。女になってからはもっと無理な話になっているので大人しく兵士の言うことに従っていたのだが一向に通してもらえる様子がない。勿論身分証明の類は普通に持っているし通行料も渡しているのだが……

ネメシス > 「「あ~、お前はアイルと言うのか。」」

「「一応、既定の通行料は出せるようだがお前の場合はもう少し取り調べを行う必要があるな。」」

「「おい、こっちに来い。」」

この関所は年ごろの女性に限り、すんなりと通ることはほぼできない。
そもそも通行料の徴収などついでのようなものである為、いくら金を積もうが意味はない。
街のゴロツキと大差ない見た目の男の団員に手を掴まれ、アイルと言う名の冒険者は取り調べ室の一つへと連れて行かれることに。

「「副団長、連れてきましたぜ。」」

連れてこられた先は丸太を組んで作られた武骨な建物。
中央に太い柱が設置されており、天井からは鎖や手錠がぶら下っている。

「ふうん、貴方こんな時間にこんな所を通るなんてね。」

部屋の中には副団長と呼ばれた白銀の鎧の騎士が立っていた。
騎士はアイルの顔をまじまじと眺めると連れてきた部下に扉を閉めるように命じる。

木製の分厚い扉が閉められ、外界と隔てられてしまう。
部屋の中はランタンで照らされており、扉を閉めても十分に明るかった。

「最近はこの辺りも物騒でしょう?
だから一人一人取り調べをしているの。
協力してもらえるかしら?」

騎士は金属音を鳴らしながらアイルの元に近づき、優しく微笑む。

アイル・コービン > 「あっ……はい……」

威圧的な兵士の態度にすっかり怯えながら応対し。この身体がやたら弱いということは身に染みている。
昔は自分もこんな感じのごろつきやって女の子を嬲ったりしていたのだが、今や嬲られる方である。

……なので、恐怖に怯えていたのだが出てきたのが見目麗しい女性ですっかり安心してしまった。

「はいっ!私にできることなら何でもします!」

兵士に囲まれていた時とは打って変わって張りのいい声を響かせた。背筋も心なしか伸びている様子で微笑み向けられるとこちらも微笑み返した。

ネメシス > 栗色の瞳がぱちぱちと瞬く。
今までここに連れて来られた人間の反応は反抗するか、怯えるかのどちらかが多かった。
このように愛想よい返事を返してくるとは思わなかったので一瞬だが毒気が抜かれてしまう。

連れてきた部下も態度の違いに思う所があったのか、隣でため息を吐いている。

「まあいいわ。 協力的な相手ならすんなりと進みそうだし。
そうね、まずは貴方が危険な物を所持していないか確認させて欲しいの。
体のなかに隠し持っている場合もあるから一度服を全部脱いで貰えるかしら。
その後、両手を差し出して頂戴。」

騎士は優しい表情を維持したまま、努めて朗らかな声で話しかけた。
アイルが大人しく言うことを聞くのなら、隣の部下が裸になったアイルの両手に
手錠を掛けることだろう。

アイル・コービン > 「はい!」

女として生きてまだ1年ぐらい。まだまだ警戒心が足りない娘はあっさりと言うことに従って。粗末な防具とも言いにくい防具を脱ぐと無骨な下着が出てきてそれも脱ぐ。出てきた身体は男好きのする豊満な肢体であった。

「えっと……これで?」

素直に両手を突き出した。ガチャン。と手錠をされてもまだ警戒していない様子でお勤めご苦労様です。などと間の抜けたことを言っていた。

ネメシス > 「ふふ、良い返事ね。」

素直に裸体を曝け出す様に、すんなり行き過ぎて不安を内心覚えるも。
部下はアイルの両手に掛けた手錠を鎖を使って少しずつ位置を高くして。
やがて、両手を掲げた格好になった所で騎士の鎧を脱がしていく。

「大人しくしてくれたご褒美に私が直々に取り調べてあげる。」

アイルの真横で重い鎧を外し、服まで脱ぎ始める騎士。
一糸纏わぬ姿となった騎士の身体は女性らしい体型ながら、腹部などは程よく引き締まっていた。
そして、両肢の間には本来女性にないはずの巨大な肉剣が聳えている。

「貴方だけ裸と言うのも可哀そうだし、これでおあいこでしょう?」

騎士が裸になった所で部下の男は退室する。
扉が閉まり、二人きりになった所で騎士はアイルの胸を背後から両手で弄り始めた。

「見た所、特にこれと言った物は所持してなさそうね。
こんな時間になんで一人でうろついてたのかしら。」

アイル・コービン > 「え……?」

なんでこの人裸になってるんだろう?と流石のアイルもおかしいと思って。両手を上に拘束されたところでこれはまずいのではないかと思ったがもう後の祭り。

自分とは違う引き締まった戦士の肉体に思わず見とれそうになるも肉棒の方に目を奪われ。ひょっとしたらこの人このおちんちんで……などと思うのは胸を後ろから揉み始められたことで確信に変わり。

「はい。遺跡でアイテムを採取するのに時間がかかりまして。」

身体目当てと気づいたところで今更態度を変えたらもっと酷いことになりそうなので協力的に振舞おうと決めた。言った事もただの事実。冒険者としては新米レベルのアイルではどうということのないアイテムの採取にも手間取ってしまった。それだけの話で。

「そこの鞄に採取したものが入っている筈です」

中身は駆け出しでもなければ受注しないような遺跡ではありふれた物。その品を大したこともない量しか持っていないのだから貧しい冒険者だというのは、ばれてしまうだろう。服装や武器で一目と言われれば否定できないのが悲しいところだ。