2020/11/12 のログ
ライエ > それからどれほど横になっていたろうか
太陽が僅かに傾き、鼻先を切った草の先が風に押されて擽れば、鬱陶しさに立ち上がり
身体をぐっと上方へと伸ばすようにすれば転がっていた斧槍を拾い上げて肩に担ぐ
未だに胸の内に残る物足りなさを満たす魔物でも、山賊でもが、その辺りから飛び出してこないか、
なんて事を考えながら麓の街道まで続く山道を下っていくのであった―――

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からライエさんが去りました。