2020/11/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にライエさんが現れました。
ライエ > 王都の衛兵詰所前にある掲示板に張り出された手配書
その中から、牢から抜け出した元騎士の男に当たりをつけると、その男を追って山に入ったのが早朝
逃げ出した男はアスピダで武装蜂起した某とかいう奴らに呼応して王都でも同様に蜂起しようとしたらしいが、
事前に情報が知れたらしく仲間と蜂起する前に捕らえられたらしい

そんな男であれば少しは『楽しませて』くれるだろうと思い、山を登り森に分け入り追跡したが、
見つけてしまえばどうということもなく、逃亡生活に衰弱しきっており、
手配書の精悍な面影は見る影もなかった
これにはひどく落胆し、そもそも、賞金など目当てではなかったから、勝手にしてくれと
潜伏先の山小屋から這々の体で森の中へ消えていく男の後ろ姿を見送った

「…あの様子じゃ早かれ遅かれ、死ぬか、賞金稼ぎに捕まるな」

久方ぶりに思い切り戦える、と意気込んできたせいか、目的を果たせないとなるとドッと疲れたような気がする
やり場のない苛立ちを払拭するように手にした斧槍を思い切り振れば、
ぶん、と空を切る音と共に背高く茂った草が散り落ちる
それで幾らか気も晴れたが、払拭しきれぬ失望感は無駄足をふんだ疲労感を呼び覚まし、
その場にどんっ、と大の字に寝転んだ。見上げる太陽はまだ高く、
吹き抜けていく冷たい森の風が失望と疲労とを拭い去ってはくれぬものかと期待せぬではなかった