2020/07/26 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にフィリオソリスさんが現れました。
フィリオソリス >  
初めての夜を無事乗り越えた、明くる朝。
愛しの旦那を起こさぬよう、音もなく布団から抜け出したフィリオソリスはうなっていた。

できる奥さんとは旦那様に素敵な朝食を持っていくものらしい。

とはいったものの、彼女にとって料理とは縁遠いもの。
捧げ物やら街での買い食いやらで舌は肥えてもその作り方についてはてんで理解できていなかった。

できてせいぜい豚の丸焼きといったところであろう。

それでもできるお嫁さんと思われたい、その一念が彼女を台所へと立たせていた。

「よしっ!」

意を決したのか冷蔵庫をごそごそと漁りだす。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にキルド・ニッヒドさんが現れました。
フィリオソリス > [1d100→25=25]テスト
キルド・ニッヒド > 起こさぬよう――という思惑は成功しているのか。
龍の過敏な知覚では、まだ寝息が聞こえる。
少し混じったとはいえど、まだなりたて、である人間だ。

体がついていっていないのであろう。

すやすやと、健やかな安定した一定のリズムの吐息が、意識をそちらに向ければ別に近くにいないのに、過敏なドラゴンの聴覚のせいで。耳朶をくすぐっているような感じであった

フィリオソリス >  
なんだか近しく感じるその寝息を微笑ましく感じながらも料理?に没頭する。
ずりずりと引き出したそれは、肉塊と呼ぶにふさわしいものだった。

山で取れた魔猪であろうか。
彼女の背丈を優に超える肉の塊をどすんとテーブルの上に置く。
モノは上級。
適切に料理さえできれば美味には違いない。
もっとも、朝ご飯にはかなりヘビーかもしれないが。

「人は肉は焼かないと食べられないんじゃったかの?」

夜営をしていた兵士ががっついて腹を壊すというのも戦場をめぐっている時分に見たことがある。

「とりあえず焼けばよいのか?」

と小首を傾げる。

キルド・ニッヒド > 「……むにゃ」

寝言のように口が少し動く。
いつかとは逆の光景だ。

肉に関してもきっと彼はそのまま美味しそうに食べるのだろう。
いや、表情の変化もきっとないのは想像に易いけれど――

フィリオソリス > [1d10→9=9]
フィリオソリス >  
「んー」
街で見聞きした様子や戦場での様子を思い出そうとしてみる。
[1d100→32=32]思い出す――(成功ライン50)
フィリオソリス > (成功)
「なんかこう――そのままたべるというよりかは……?」

戦場で兵士達が主に作っていたのは焼いただけの肉というよりは液体……そうスープといった感じだった気がする。
肉だけではなくいろいろな食材をいれていたはずだ。

貯蔵庫を漁ればタマネギやにんじんといった根菜類が多く見つかるだろう。
麓の村から捧げ物として送られてはきたモノのあまり食指が動かずそのままため込んであったものだ。

このあたりをいれれば良さそうではあるが、まるまる入った野菜を食べていたという記憶はない。

「ふーむ?とりあえずつぶすか」

と握力ですりつぶして水を張った鍋に放り込んでいく。

キルド・ニッヒド > 「ん……?」

料理の音がなればわずかに反応したような声がした。
起きそうな気も、する――

が、まだ大丈夫そうな気もする。
でも少し静かに料理したほうが良いような気がした

フィリオソリス > それだけではなかったような? [1d100→61=61]もっと思い出す――(成功ライン40)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からキルド・ニッヒドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にキルド・ニッヒドさんが現れました。
フィリオソリス >  
(失敗)
「うん。確かこんな感じじゃ!」

肉を素手でぶつ切りにしてやっぱり鍋に放り込む。

もちろん、家を建ててもらったときに食器や調理器具もつけてもらっている。
しかし、料理を解さない彼女は、包丁といった道具を当然の如く知らなかった。

このワイルドな調理で音を出さないというのも無理な相談であろう。

魔石で動くコンロも、なにそれ?といった風情。
それよりも使い慣れた彼女の【権能】があるのだからさもありなんといったところだろうか。

鍋をつかむと彼女の手とそこに触れる黒鉄が赤熱しポコポコと水が沸騰しはじめる。

もうすぐにでも朝食ができそうであった。

そう、調味料を一切忘れたただの水煮が……。

キルド・ニッヒド > それでも肉の匂いはしてくるもので、それでも匂いがとてもとてもお腹が空く。

ごろりと寝返りを打った後、うーんっと唸る。
そしてーー

「おねだりですか?」

寝言が聞こえる

フィリオソリス >  
とりあえずそれっぽいものはできた。

あとはこれをベッドまで持っていき、朝ご飯ですよウフフはいアーンというわけだ。
これで旦那様のハートも胃袋もがっちりゲット。
完璧な計画である。

「ぬしさま~」

とてとてと熱々に煮えたぎる鍋を抱えて寝室へと入る。

しかしそこへ飛び込んできたのは『おねだりですか?』の甘い台詞であった。
昨晩散々耳元でささやかれた甘い言葉と散々いじめ抜かれ引き出された痴態を思い出してしまい――

「ひゃっ」

とあまり色っぽいとは言えない声がもれた。

つい脚がもつれてたたらを踏み――
[1d100→23=23]つまづきそうに――(成功ライン50)
フィリオソリス > (成功)
つまづきそうになるが、どたどたと音を立てながらも何とかこらえた。

キルド・ニッヒド > 「んむぅ」

昨夜はたまっていたものの放出だったからか。
声をかけても目覚めることはない。

そして寝ている男性ゆえの特徴で。
股はテントが張っている状態だったーー

いい匂い、なのかはさておき。しかして、その匂いにつられてが鼻がひくりとうごく