2020/07/13 のログ
■群れ成す小鬼 > もし気絶したり悲鳴をあげるようならばそも、隣のいたって健全な反応を示す少女同様馬車に詰め込まれて運ばれている時点で泣きじゃくったり絶望していたことであろう。
ならば小鬼達を目撃し、華奢な腕を掴まれて引きずりだされても変わらぬ澄まし顔なのも然り。
奴隷として選ばれただけあって娘達は何れも出自の良さからかどれも上質な娘だが、その中でも一際目を惹く美貌と態度は小鬼達からも注目を浴びていて。
だが――
「ギヒ?――何ダ、オマエ。コレガソンナニ大切ナラ……」
荷物から金目の物を選んで漁っていた別の小鬼がとある傘を掴んだ瞬間、それまで腕を掴まれ既に我慢できない小鬼が最初に引きずり下ろした娘の服を引き裂き押し倒そうとする略奪、強姦の光景を前にしても顔色一つ変えなかった相手が明らかに狼狽すればその変化を知性は低いが確かに知性が存在している小鬼達が見逃す筈もなく。
ニタァ、と厭らしい人の弱みを握ったと確信した小鬼の醜い笑顔と共に相手にとって肉体より大事な本体という関係性こそ分からぬが大事なものだとは理解して脅しをかけることにしよう。
相手は果たして、小鬼達からパラソルを無事に取り戻し、魔の手から逃げられるのか――
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から群れ成す小鬼さんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエディットさんが去りました。