2020/03/22 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ほう……」
ぱらぱらと雨が降る夜。
山中をランタンを携え散策していた金髪の男は、その道中で小さな山小屋を発見して足を止めた。
男は顎に手を当て思案するような仕草をしながら、その小屋をジロジロと眺め。
「ほむ……ちょうどいいから今日はココに泊まるとしようかのう」
そう言っておもむろに近づけば、一応軽くノックをした後扉を開け、中へ。
明かりの灯っていない小屋の中を、ランタンを掲げて照らして眺め回す。
中には木製のテーブルが一つに椅子が2脚。
壁沿いに設置された木製の幅広のベンチのようなものは、布団のような寝具こそないが、おそらく寝床だろう。
「──ふーむ……ちょっと埃っぽいがたまに利用されてはいるといったところかな……ウム、上等上等」
などと満足気にウンウンと頷き、テーブルの上のホコリを軽く払うと、ランタンとバッグをその上に置く。
椅子のホコリも払ってから、ゆっくりと腰を下ろし。
「ふぃー……──うおっ。何だ急に強まってきた雨脚」
一息ついた所で、ざざ、と急に雨音が大きくなって軽く驚きに目を丸める。
まさにすんでのところで屋根のあるところに入れた自分のタイミングの良さに
さすが俺、などと内心で自賛しつつ、タオルを取り出すと濡れた髪や顔をわしわしと拭い始め。
■エレイ > そうして降り続く雨の中、男は翌朝まで小屋の中で過ごして──
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 洞窟」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > とある山賊が捕らえられた。
捕まえたのは自分ではないのだが、彼が囚われていた牢の番を数日続けていたことがあった。
第5師団の客分ではあるが、暇であるときはよく他の兵士の仕事を受けていたりもするのだ。
その間、その男と意気投合し、捕まったからにはもう自分は長くないと
まだ見つかっていない自分の隠し財産の在り処を教えてもらったのだ。
もちろん、罠である可能性があったのだが…最後っ屁にしても牢番である自分をハメる意味はあまりない。
それに、もし本当であればあまり労せずして結構な額が手に入る。
警戒はすべきではあるが行ってみる価値はある。
誰かが先に見つけていないことを祈りつつ問題の洞窟にたどり着いたのだが…
「さぁって…どうなってるか…」
■ブレイド > 罠はない。が、知らなければ普通では見つけられないような
感覚の虚を突いたような穴。自然の迷彩が施されているような場所。
彼はたまたまこの場所を見つけたらしいが…
「ここに隠れてりゃ見つからなかっただろーにな…」
まぁ、山賊稼業中に捕まったのだから悪いことはできないなと言うことか。
ともあれ身を低くしつつ洞窟の中へ。
あまり広くない…人の三人でもいればいっぱいになってしまいそうな狭い洞窟という話だ。
隠すにしても中にさえはいってしまえばすぐに見つけられそうだが…ランタンに火をともし、中を照らしてみる。
■ブレイド > 誰もいない。
はいってみれば焚き火のあとはあるが、ずいぶん古い。
おそらくはここを教えた山賊が使ったものだろう。
実際ここでしばらく過ごしたこともあるのだろう。
ランタンを置いて、周囲を見渡せば…不自然な石の配置を見つける。
入り口は巧妙だが隠し方はおざなり。
自然の妙というか…あの男の運の良さが伺える。
石をずらせば、抱えられる程の大きさの箱が一つ。
箱の罠の話も聞いている。無論念の為に調べることも忘れはしないが…
「(どうやらほんとみてーだな…)」
あとはこちょこちょと鍵穴をくすぐってやれば、御開帳だ。