2020/03/15 のログ
ご案内:「山賊街道の関所」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > 九頭竜山脈近くの街道に突然として現れた関所。

聖バルバロ騎士団が街道を通る者を拘束する為に設けた物である。

関所内では白銀の鎧を纏ったネメシスの 指揮の元、取り調べが行われる。
男なら通行料だけを受け取り、そのまま通すのであるが相手が女の場合、そう簡単には通れない。

身に覚えのない嫌疑をかけられ、取り調べと称して弄ばれるのであった。

関所を無理やり突破しようにも、団員たちは凶悪な無法者で構成された大所帯である。

各々武器を携えており、歯向かう者は簡単に殺害してしまう。


さて、今日はどんな犠牲者がやってくるのだろうか。

ご案内:「山賊街道の関所」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にユーシアさんが現れました。
ユーシア > 月明かりすら気紛れに、仄暗い光を投げかけるばかりの、静かな夜。
人影ひとつ見当たらなかった街道に、蒼白く浮かび上がる影があった。

長い髪は乱れ、不自然に頬を赤らめて熱っぽい呼気を散らし、
襤褸布一枚を纏いつかせただけの身体には、幾つもの擦り傷が残り。
胸元辺りで組み合わせた両の手首を彩るのは、赤黒い拘束の痕。

ぼんやりと虚空を見つめ、履き物もない足を引き摺り歩く、
少女には今、この場へ現れるまでの記憶が、ごっそり抜け落ちていた。

逃亡奴隷と見做されるか、それとも山賊の類に襲撃された生き残りと思われるか。
あるいはこの道沿いでは、そんな姿は珍しくないのかも知れない。
少女の意識は未だ、夢と現の狭間を揺蕩うばかりで――――
何かに、あるいは誰かに行き会うか、それとも疲労に意識を手放すか。
この歩みの向かう先、結末を、知る由もなかった。

ユーシア > ―――――――そうして、幾度目かの月明かりが街道を照らした時。
少女の姿はもう、何処にもなかった、という。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からユーシアさんが去りました。