2020/02/01 のログ
ご案内:「山脈の洞窟」に黒色の狼さんが現れました。
黒色の狼 > 日の暮れた山道の一角、闇が更に一段と濃くなっている洞窟が道の外れに。
街へ辿り着き損ねた不運な旅人が、一晩の寒風をしのぐには丁度良い場所だと、そう錯覚するかもしれない。
暗闇に包まれている分かれ道の無い洞窟は不思議と温かく、居心地も悪くはない。

しかしながらその奥まった所に、とぐろを巻くようにして転がる一匹の狼の姿が。
その獣はただ安全な場所で夜を過ごしているだけであるものの、もしも誰かが訪れればまた話は別。

その時は気配に耳をそばだて、音を殺し、のっそりと立ち上がり。
訪れた存在の動向をじっと、闇の内から伺うのだろう。

ご案内:「山脈の洞窟」にヴェルソートさんが現れました。
黒色の狼 > そのまま狼の眠りが邪魔される事は無く。
夜はただ更けて、朝にはそこには何の姿も見られなかった。

ご案内:「山脈の洞窟」から黒色の狼さんが去りました。
ご案内:「山脈の洞窟」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にハクさんが現れました。
ハク > それはある意味不運だった。
王都マグ・メールで受けた依頼の内容が、奴隷市場都市バフートへのとある貨物の配達。
至急という指定もあるため報酬金もよく、だからこそこの依頼を受けてバフートへ向かった。
ちょうどバフートへ向かうという行商人の馬車に護衛役として同乗させてもらい、1週間の旅路を終えて無事にバフートへたどり着く。

――第1の不運は、行商人の貨物についてマナーとして中身を聞かなかった事。
行商人が運んでいた品はバフートにおいても禁薬として使われているヒトの精神を殺し尽くす薬。
そんなものを持ち込んだ行商人はあっという間に捕らえられ、今は牢の中か天に登ったか。
そしてそれを護衛していたとして、ハクにも疑いがかかる。
なお、ハク自身が運んでいた荷物は無事に相手に届けられた。
ただし、届けたのはハクを捕らえた街の兵士であるためハクには何の実入りもなかったが。

――第2の不運は、術もないため獣人種の特徴を隠して居なかったこと。
バフートに入った事がなかったためにこの街でミレー族がどのように扱われているか。
それを理解していなかったために行商人と同様に捕らえられてしまい、簡易的な奴隷首輪をつけられる。

――第3の不運は、ハクの体質。
奴隷として犯され、しかし翌日には処女に戻る体質を面白がられ数日に渡り詰め所で犯される日々が続く。
鞭を打たれ背中の肉が裂ける程の扱いを受け、それでも体が再生するため幾らで売り払おうか、という相談が目の前で行われた程で。

だが、そこで少しだけ幸運が働く。
ほんの偶然だが詰め所隣の酒場でなにか大喧嘩が発生したのか、その余波で詰め所の牢にも大穴が開く。
そこでハクは他にも(主に無実の罪で)捕らえられていたヒトたちと一緒に逃げ出し、こうして山中に入り込んだのだ。

ハク > 「はぁ……今日はここで、ひとまず夜を明かすにござるか……」

洞窟にたどり着き、へたり込みながらちらりと自分がやってきた道のりを振り返る。
実際、王都でもミレー族扱いされることはそこそこ多い。
ル・リエーの水遊場ではミレー族扱いとして魔力封じの首輪と粗末な水着だけ貸し出されもした。
だが、身を偽る術を使っても何故か自分の体をヒトのように装う事ができなかった。
いくらか金を積み、他人に使ってもらってもそういう術の効果はなく、狐耳と狐尾を消す事はできないでいる。
王都ではそこまで表立って差別されることもないので気にしていなかったのだが……

「まぁ、バフートに行かねば今の所は問題ないでござろう」

諦めた様子でつぶやきながら、ぺたぺたと素足――羽織と刀と靴は押収された。首輪『纏魔装輪(てんまそうりん)』と宝珠『魔蔵庫』だけはなんとか取り返して脱出してきた――で洞窟の中を歩きながら寝床にできそうな場所を探す。
その過程で奥にある温泉も見つけて、この洞窟の中では凍えずにすむと安心した。

先程までは逃げるために大人モードだったが、洞窟の中では省エネのために子供モードになっている。
そんな小さな体であれば横たえられそうな岩の台を見つけたため、今度は寝床を整えるために洞窟入り口の草を摘みはじめて。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にブラッドドレスさんが現れました。
ブラッドドレス > ハクが今宵の寝床に定めた洞穴、その入口付近。
草集めのために丹念に見て回っているなら、屋根めいて小さく岩が出っ張っている箇所の下に何かが落ちているのに気付くだろう。

それは、シングルサイズ・褐色無地の毛布。
風や土に晒されて薄汚れてはいるが、幸い濡れてはいない。
ふんわりとした羊毛のような繊維でできていて、大変暖かい。

誰かの落とし物、あるいは遺留品だろうか?
ざっと見た限りでは付近には白骨死体などは落ちていないようである。
毛布だけポツリと落ちているのはクソ怪しい……と勘ぐる冒険者も多いだろう。
しかし、冬の夜に暖を取れるという欲求に打ち勝てる者は多くはあるまい。

……実際のところ、この毛布は触手生物ブラッドドレスが擬態したモノなのだが。
今は仮死状態にあるため、一切の熱も呼吸も、体液の循環すらも行っていない。
これが触手生物の擬態であると気付ける者はそう多くはないだろう。

ハク > 「む?」

洞窟入り口で寝床に使う草を採取しては寝床に置いてくる作業を何度か繰り返した時に、吹いてきた風で動いたなにかに視線を向ける。
一瞬、奴隷狩りが追いかけてきたのか?と思ったがヒトの気配はなく――
警戒しながらその場所に近づくと、はたしてそこにあったものは。

「……毛布?」

そう、思わず首をかしげる程になぜここにそんなものがあるのかわからない毛布で。
少し悩みながら念の為おちている木の棒でつつき、反応がないことを確認するとそれを拾う。

「……」

もみもみ、と布地を触って確かめ。――反応はない。
顔をもふ、っと毛布に埋めて呼吸し。――反応はない。

「よくわからんでござるが、ラッキーでござるな!」

ちょっとの検証で問題がないと考え、幸いとばかりに毛布を抱いてえっちらおっちら洞窟に戻る。
幸いこの洞窟は奥から湯のおかげで熱を感じるために凍死するような寒さにはならないが、
それでも防寒具は非常に助かると思えて。

「さてでは、奥の湯で体を洗ってから一眠りするでござるか」

寝床候補地の草を払ってから毛布を置き、魔力皮膜を全て外して全裸に首輪だけの姿になると、体を軽くでも清めるために奥の温泉に入りにいく。
何もなければ30分もしたら、湯で体が温まったハクが戻ってくることだろう。

ブラッドドレス > 棒で突かれても、触られても、顔を埋められても反応はなし。ただの毛布のようだ。

――実際は、ほぼ完全な仮死状態にありながらも周囲を感知する感覚器は励起しているのだが。
ブラッドドレスはまどろみの中で触れてくる熱のみを感じながら、『獲物』の品定めをする。

(未成熟な雌の人型生物。手を手袋のようなもので覆っているが、顔は覆っていない……面倒な相手)

人間レベルの知能を有する触手生物は、このような辺境に普通のニンゲンの子供はやってこないことを知っている。
来るとすれば、子供に擬態した百戦錬磨の冒険者というのがお決まりのパターンである。
そして、そんな冒険者相手では、たとえ相手が無警戒・非武装に見えたとしても、無為に襲いかかるのは分が悪い。
布に擬態するブラッドドレスは刃物はもちろん、炎や酸などの化学物質やそれらを扱う魔術・妖術にも弱いのだ。
そしてもし魔族や妖怪の類であれば、必殺の《意識剥奪の紋様》すらも抵抗されかねない。

――なので、様子見である。
ハクが全裸になって身を清めに行っても、帰ってきても、それは毛布のまま。ただし獲物の観察は怠らない。

(からだを覆うくろい奴、脱がずにつけたりはずしたりできるのか)

全身に張り巡らされた神経網が脳のかわり。虎視眈々と相手を分析する思考を、もふもふの布地に巡らせる。
結局、ハクがブラッドドレスの目論見どおりにこの《毛布》を使い、ぐっすりと寝入ってしまうまで、行動は起こさない。

――そして、もしうかつにもハクが寝入ってしまったならば。
ある瞬間いきなりブラッドドレスは行動を開始する。まずは毛布の全身を用いてぎゅーーっ、と小柄な四肢を巻き取ってしまうだろう。
手も脚も使えないように力強く。やや圧迫感すら感じるレベルで。

ハク > ブラッドドレスが観察していたのならば、皮膚を覆う黒い魔力皮膜は首輪に指先で触れ、なにかを操作した時に体表から消滅した事に気づいただろう。
ある程度知性があるなら、また再び纏うにも同じような操作が必要だと類推できるかもしれない。
また、ハクの周囲において魔力が少しずつ薄くなっている事も気づく事ができるだろうか。
それは例えるなら低級風魔術で空気中の塵を吸い集めるような速度と量であるため他の生き物の生存には影響しないだろうが……

「ふう、いいお湯でござったー……」

はふう、と裸のまま戻ってきて入り口から覗いただけでは見えない位置の台に敷いた毛布に身を委ねる。
無論体に滴る湯はある程度身を振って切ってきたが、わずかに体がしっとりと濡れている。
その僅かな水気を毛布にこすりつけながら、毛布に身をくるんで少しずつ気を緩めていく。

「んむ……」

やがて眠気を覚えると、自分の体を毛布で簀巻きになるように巻きつけて端を折った毛布を枕代わりに睡魔に身を委ねていく、のだが――

「ふぎゅっっ!?」

寝入った瞬間、『毛布』が生きているかのように体にまとわりついて四肢に絡みつく。
完全に眠りに入っていたため頭が混乱したまま、『毛布』の行動に抵抗できないまま完全に体を拘束されてしまうのだった。

ブラッドドレス > あの厄介な黒タイツを戻して寝るのか、裸のまま寝るのか……。
ブラッドドレスにとってはひとつの賭けだったが、どうやら第1の関門には勝利した様子。
あまりにも無防備に裸体を毛布へ委ねてくる『獲物』に、すぐにでも食らいつきたくなる衝動を抑えてじっと我慢。
幼くも肉感豊富なメスの肢体、その奥から放たれる熱を繊維質に保ち、底冷えから守る。
――早く眠れと促さんばかりに。

そして、血行や呼吸などからハクがノンレム睡眠にまで陥ったと判断した時、ブラッドドレスは突如、その体を締め上げた。
一枚布だった形状を大きく歪ませて、両腕両脚それ自体にもしっかりギュルギュルと巻き付く。
固めが決まってしまえば、肘や膝を曲げることすらままならないほど。
かろうじて肩や太腿で腕や脚を振ることくらいはできようが、移動はまずできない。
そうして密着度を高めたのち、次の責めに移る。

――ぞわわっ。
ハクの皮膚と毛布が触れ合っている場所すべてが一斉に、繊維質の毛からスライムを思わせる粘っこい繊毛に変じたのだ。
全体がうぞうぞと乱雑に蠢き、無次元の動きでハクの全神経をくすぐる。
股間や胸の先端はもちろん、太腿や二の腕、腋、首筋や背筋に至るまでくまなく愛撫してくる。
同時に全体からじわじわと粘液が染み出して、グチュグチュと卑猥な水音があちこちから響き始める。
それは人体に作用すれば、じわじわと降り積もるような媚薬作用――筋弛緩、神経鋭敏化、そして興奮をもたらす。
常人であればいきなり全身の責めを受ければパニック間違いなしなのだが、この獣相の娘はどうだろうか。

ハク > ――第4の不運は、ここで魔物に襲われた事、という事になってしまうのだろうか。

毛布は外に落ちていただけあって若干古い気配はしたが、十分に体を寒さから守ってくれた。
温かい布地は眠りに誘い、体を回復させるための休みへと導いていく。
それに抗う事をするはずもなかったために、今こうして四肢が完全に元毛布に固定されてしまっていた。

「な、何が、どうな、ってっっ!?」

体を覆う毛布はそのまま、しかし四肢――特に肘や膝といった関節部位にしっかりと固く絡みついた元毛布は、ハクの幼体の体力・筋力では抗う事もできない。

「ひひゃぅっっっ♥♥」

しかし、万が一でも捕食する系の魔物であれば蘇生にも時間がかかってしまう。
それは非常に困ると抵抗を見せていた所で肌を覆う場所全てにぶちゅり、と粘液を浴びせられたような感覚を味わう。
薬の効果がよく効くハクの体表は、塗りつけられた粘液を皮膚吸収しながら次第に力が抜け、乳首やクリトリスといった場所が過敏な刺激に反応して勃起を始める。

「にゃ、な、んで、っっ、こ、これっっ♥」

粘質な音にまじり、ハクの困惑しながら喘ぐ声が洞窟に響く。
そうこうするうちに乳首の先端から薄めの甘みのある母乳が、膣口から発情による牝蜜がとろりと染み出してくる。
――それらの粘液にはハクの体内で凝縮された、濃い魔力が宿っているのだが……

ブラッドドレス > 青天の霹靂と呼ぶにふさわしい暴力的な全身陵辱によって、『獲物』はいい感じに狼狽している。
厄介なタイツに守られなければ、皮膚全体にたっぷり粘液を塗り込むことで、手早く脱力させられる。
抵抗力がなくなっていくのを感じれば、ブラッドドレスは責めの性質を少しずつ変じていく。
――全身くまなくくすぐる繊毛は止めないまでも動きを緩やかにし、性感帯への責めに注力するように。

『無い』に等しい存在感の胸部から、滋養と魔力に満ちた雫がにじみ始めるのを感じれば、ブラッドドレスも内心驚く。
しかし責めは容赦ない。勃起しつつある両の乳首へと繊毛を放射状に殺到させ、全方位から絡ませてくる。
爪楊枝程度の細さのゴム質の粘膜触手が、乳首や乳輪を突き、こすり、締め上げ、引っ張り、そして吸い立てる。
ちゅっちゅっ、とリズミカルに吸うような音と、ぐちゅぐちゅ、と乱雑に揉みしだく粘った音が混じり合って響く。

同時に、女性器にも触手の魔の手が伸びる。
繊毛の数十本が細さそのままに長さを伸ばし、割れ目に入り込んで満ち、性感帯へと器用に迫っていく。
陰核を目指した繊毛触手はシュルシュルと包皮の内にまでも潜り込み、繭玉めいて巻き取ってしまう。
そうして乳首と同様に、こすったり揉みしだいたり。刺激に慣れさせないよう、乱雑な動作だ。
孔を目指した触手は数本は尿道口に集まり、浅く尿道内に侵入してはツプツプと素早く穿る動きを見せる。
膣に入り込んだ残りは処女膜の合間を縫ってどんどん奥へ至り、雌蜜の源泉を見つけ出すと舐め取るように頭を打ち付けてくる。

ハクの弱点を的確に見出した同時責め。
人体という果実から滋養あふれる果汁を効率的に絞り出すための、最適化された動きである。

ハク > 「ひっ、ぅっ、っっっ~~~~~~~♥♥」

弛緩剤の効果と強い性感のせいで体の力が抜けていき、元毛布には拘束から抜け出そうという力の意思がもう欠片程度しか残っていない事を察する事ができるだろう。
毛布の中では尾をぶわ、っと膨らませつつ耳も立たせ、歯を食いしばるようにしながら両手と両足の先をピンとそらすようにしながら快感に耐える事だけが今のハクにできることになってしまっている。

「っは、ぁっぅ、っぁう、っ!?!?!?」

そこで『責め』の変化を体で受ける刺激で理解する。
先程までは全身くまなくという様子だったものが、段々と狭い範囲を集中して刺激するように……
ハクの体がより強く反応する場所に集中するような刺激になっていく。
幼い乳首は完全に勃起しきり、触手の動きに翻弄されて内側では上下左右に振り回されている。
そこに触手が吸い付き、吸い上げるような行為をするならば幼い胸からも母乳が吸い上げられていくことだろう。
ヒトの幼子には過剰な魔力が毒になる、魔力を回復させる水薬に近い効果を持つ母乳。
もし魔力をエサにするような存在にとっては、いい栄養源になることだろう。

「っひ、っぃく、イク、っく、っぅううううううっっっ♪♪」

そして下半身、刺激のせいもあって軽くO字のように足を開いてしまった場所では、クリトリスと尿道に触手が取り付き責めをはじめていた。
皮を被っているクリトリスは中身の肉芽は敏感で、キツく、痛い程に締め付けられるとそれだけでハクは潮吹きするほどに感じてしまい。
そんな潮吹きをした穴もまた触手をたやすく受け入れてその場所で性快感を覚えるクセがあることを理解させてしまうだろうか。
処女膜が再生した膣穴も、奥に進めば進む程魔力が濃くなっていく。
加速度的に濃度を増す奥の小さい穴――子宮口から漏れる魔力濃度は、周囲の大気の100倍に近い濃さを感じさせ。
ヒトの精子が濃い魔力で死滅してしまうような場所だが、もし魔力をエサに育つ魔物がいればいい揺り籠と感じ取れるかもしれない。
最も魔力濃度が濃い膣穴、次に濃い尿道の責めに、残る尻穴もまたヒクつきはじめていて。

ブラッドドレス > じゅぷっ、じゅぷっ、ぐぷっ。
小さな女体から溢れるように湧き出てくる様々な体液が、おぞましい触手繊毛の群れに呑まれて濃密な水音を立て続ける。
ブラッドドレスは、外から見れば未だ毛布の見た目を保っている体に、種々の液体を貪欲に飲み込んで行っている。
――しかし、その湿り気が表皮に現れる気配も、水気を吸い込んだ生地が重くなるような感覚も感じられない。
まるで、分泌された端から魔力へと昇華しているのか、あるいは虚空へと呑み込まれて行っているような……。

ブラッドドレスの情熱的なハグの内で、女体が嬉しそうに跳ねる。
絶頂したのだ――しかも複数部位で。この状態に持ち込んだときの体液が一番美味しく、量も多いことを知っている。
しかし、ブラッドドレスの方にも誤算……嬉しい誤算があった。

(……もう、おなかいっぱい)

ハクの体から生み出される魔力があまりに濃密すぎて、省エネ生物のブラッドドレスには1イキ分で十分すぎたのだ。
これで向こう100年は仮死状態で生き続けられるくらい。
――だからといって、こうしていい感じに出来上がったメス肉を早々に解放するような慈悲もまた持ち合わせてはおらず。

絶頂の波が落ち着いてきた頃を見計らって、ブラッドドレスはハクへの責めを再開する。
今度はお尻の孔にも繊毛を殺到させ、尿道と同じように浅く素早く注挿をお見舞いする。
膣の奥をねっとり舐め回す繊毛は時折子宮口にすらも頭をねじ込ませ、ドリルのように頭をひねって刺激する。
そんなドリル回転を、尿道口、陰核の根本や先端、乳首にまでも断続的に見舞ってくる。
もしかしたら魔力母乳の源泉たる乳腺すらも探り当て、頭を埋めてしまうかもしれない。

――だが、一度ハクの絶頂を覚えたブラッドドレス、今度は責めの色が少し違う。
女体の何処かが絶頂に至らんとした瞬間、そこの責めだけがピタリと止まってしまうのだ。
他の部位は無慈悲に責め続けたまま、絶頂間際の性感帯だけを99%のところでストップ。
波がいい感じに引いてきたところを見計らって、突如またフルパワーでの責めを再開。

……人体を責めることに特化した触手生物であれば、焦らし行為など朝飯前の所業である。
当座、ハクがどれだけ泣いても喚いても、気絶してさえも、ブラッドドレスはこの焦らしをやめない。

ハク > 「っや、っや、っぁっ、あっっっ♪♪っまた、またイっく、イクイク、っぅうっっっ♥♥♥」

もしハクの様子を無関係の誰かが見たとしたら、毛布の中で行儀よく――若干手足は開いているが――寝る体制のまま、不思議に顔だけ左右に振りたくりながら絶頂している不思議な絵に見えてしまうことだろう。
だが実際、毛布の中では無数の繊毛触手やゴム状触手、吸着触手といった複数の触手に陵辱されてしまっているのだ。
体は既に媚薬粘液まみれになり、おそらくは風が吹き付けるだけで性感を覚える程に高められてしまっている。

「ひ、っぉ、おおっ、っぉ、っほ、っぉうっっっ……♥」

尿道アクメの後、柔らかくなっていた尻穴にまで触手が侵入を果たす。
その奥は人体の構造になっているものの、まったく汚物は溜まっておらず、先日奴隷都市で犯された際に吐き出されたオスの白濁が混ざった少し白く濁った腸液が壁にこびりついている程度。
ハクの体内にあっては最も魔力量の薄いその空間はある意味箸休め的な感覚を触手生命体に与えるかもしれない。

「っひ、っぃ、ぃいいっっっっっ!?!?!?」

そして下半身の3穴全てに触手を咥えこんだハクの穴に、触手がドリル回転を見せて刺激を強める。
同時に搾れば、吸い付けばいくらでも母乳を出す乳房にも触手がねじ込まれ、両手両足を痙攣させながら絶頂へ向けて駆け上がり――

「っっ!?!?んあ、な、にゆ、っぇっっ……♥♥」

乳首を攻める触手も、クリトリスを咀嚼する触手も、尿道をほじる触手も、膣穴と奥の子宮口を嬲る触手も、尻穴を掘削する触手も――
全てが、絶頂しかけた瞬間に動きを止める。
そして他の場所で絶頂しそうになると、その場所が止まり再び責めが開始される。
そんな、イキたいのにイカせてもらえない刺激に、口の端から唾液を垂らしてしまいながら子宮を強く疼かせてしまう。

――そんな責めをされれば無論、限界を超えて頭が意識を手放す事もある。
だが、その瞬間にクリトリスや子宮口を乱雑に刺激され、その衝撃で目を覚ましてイけない地獄に引き戻されていく……

ブラッドドレス > ブラッドドレスはニンゲンの排泄物が大好き。
だが、大好物のソレがあるであろう後孔に侵入したブラッドドレスは、別の内容物の残滓ばかりしか残ってないことを訝しむ。

(メスのうんち穴に、なんでオスのちんぽ汁が…?
 『りょうじょく』されたのかな、それともただの『びっち』かな)

――とはいえ、真実がどっちかは今のブラッドドレスにはどうでも良くて。
主に小さなおっぱいから超高純度な魔力を摂取できたのもあり、もはや食事には興味が失せていたのだ。
今はその後の『余興』の時間……料理の余りを弄って遊ぶような、はしたなくも楽しい時間。

そう、遊び。女体が絶頂を迎えそうになるのを察知して、止める。しばらくしたらまた始める。それだけの遊び。
そんな単純なルールだけで、この雌個体はまるで狂乱しそうなほどに喘ぎちらし、魔力を惜しみなく漏出している。
意識を途切れさせ、すぐにまた覚醒する様子もみえる。
それが心身ともにどれだけ負荷になるかもブラッドドレスは知っている――知っていて、なお無慈悲。
良質な『餌場』を無為に死なせることには忌避感を覚えるが、逆に言えば死なせない限りなんだってするのだ。

焦らしプレイを開始して、10分、20分は経っただろうか。その間にハクは何回、いや何十回絶頂間際に至っただろう?
永遠に、機械的に続くかに思われた地獄の責めの合間に、突如、ハクの脳内に言葉が流れ込んでくる。

〈……イキたい? ミレーのようでミレーじゃないメスのヒト、イキたい?〉

テレパシーである。
本来、ブラッドドレスはどの個体もテレパシー能力を有しているのだが、同種間以外の通信には非常に負荷がかかるのだ。
この個体も他種族へのテレパシーは不得手だったのだが、こうも豊富に魔力を得てしまったなら不得手も得手になる。
『余興』の第2段階がてら、ブラッドドレスはこう尋ねてみたのだった。
――それは、ハクの表層思考に普段の思案と同様に言葉が浮かび上がってくる現象。
慣れない者、精神の弱い者がこれを受ければ、自分自身の思考と錯覚することもあるかもしれない。

〈イキたいなら、イキたいって言ってね。叫んでね。どうくつの外まで聞こえるくらいじゃないと、だめ〉

続けざまに思考が表出する。
このミレー風の女性が、何者かに追われ逃げてきてこの洞窟にやってきたのだ、と当て推量をしつつの提案。

ハク > 弄ぶように、甚振るように、ただ絶頂以外の快感を与えられ続けるハクの体。
泣いても喘いでも震えてもただ、体を拘束している触手は丁寧に丁寧に、絶頂だけはしないように体を責め続ける。

「っっっっっ~~~~~~~~~~~~♥♥♥」

涎と涙でぐしゃぐしゃになった顔は、快感のせいで蕩けたままに泣きそうな声で快感を叫ぶ。
既に強烈すぎる快感のせいで、その機能だけは残っている排尿を、我慢できずに毛布の中に漏らしていくが……
それでも、何度気絶して何度おもらししてしまっても、体は強烈な快感を与えられ続ける。
性が悪い事に、絶頂直前の状態を維持して。
まるで、コップの水が表面張力でもれないギリギリのラインを責めて遊ぶかのように。

「っぇ。あっは、っひ、っぅっっっ!?!?」

ぷしゅ、ぴしゅ、と潮吹きができない代わりにか触手を差し込まれた乳腺から母乳をしぶかせながら、頭に聞こえてきた声に混乱の声を上げる。
わからない、自分の声のような、そうじゃないような。
頭の中の9割9分は既に『イキたい』だけに埋め尽くされていて、圧倒的に性能が堕ちた脳の処理能力ではそれが何かを考えることができず。

続けて、囁かれたように聞こえる言葉に、1厘程度しか残っていない理性が禁止を叫ぶ。
せっかく逃げて、隠れて、ここまできたのだ。
あと1日も逃げれば街道にたどり着き、あとはそのまま王都へかえることができる。
だから、耐えて、と。
しかし――

「い、イキったいっっっ♥♥♥イキたいイキたいイキたいイキたいっっっっっ!!!!」

体は逃げる事より、隠れる事より絶頂を選び。
先程までのアクメ声よりなお高く響く大きな声で、洞窟の外へ向けて思い切り叫ぶのだった。

ブラッドドレス > 〈……………………………………………〉

はしたなく、恥も外聞もなく、追手に感づかれることすらもどうでもいいかのように、ハクが叫びちらした。
それをブラッドドレスは確かに聞いていたが、それ以上のテレパシーの応答はない。
焦らしつつ全身を高ぶらせていく密着触手毛布の責めも、強まることも弱まることもなく……。

否。わずかだが責めの性質が変わっていた。
ありていに言うなら、今までは99%まで高めて50%まで落とすのを繰り返していたのが、90%を保ち続けるような責めに。
乳首、腋、アナル、陰核、尿道、膣口、子宮口、Gスポット……すべての弱点を、極限まで煮詰めつつ、沸騰させない。
ハクが言いつけどおりに絶頂を懇願しても、即座には解放してあげない悪辣さ。

しかし、約束を破ったわけではない。絶頂はさせるのだ――考えられる最高の形で。
ハクの女体すべてが爆発寸前まで昂ぶったのを確認した刹那、ブラッドドレスは『とどめ』を刺した。

まず、ハクの眼前、毛布の胸元あたりから突如、光の輪が形成された。
魔法陣に分類される、魔力を秘めた紋様。しかしそれは、普段ブラッドドレスが使う《意識剥奪の紋様》ではない。
術式の逆利用――《意識加重の紋様》である。
それを目にしている生物は皆、その間『意識を失うことができなくなる』力を帯びている。
まるで知的遊戯に没頭している最中のように、思考を放棄することができなくなるのだ。

ココロにそんなお膳立てをした上で、カラダを終わらせにかかる。
膣と直腸で、触手が膨らむ。今まで繊毛触手での愛撫に徹していたところから、いきなり『ペニス』が形成される。
長さ20cmに届こうかという極太の陰茎状の触手が、ばつん、と雌の肚に満ちるように張り詰めた。
それは処女膜を紙切れのように破り、子宮を殴打するように押し上げ、後孔では結腸すらも抜いてしまう。

胸では、ヂュウウウウウッ!! という音とともに凄まじい負圧が乳輪全体を襲った。
まるで赤ちゃんに吸いたてられるように――だが人間では到底不可能な超圧力、乳腺の根ごと引きずり出さんばかりの力。
同時に、ピリ、と毛布の表面に2つの裂け目ができる。ちょうど乳首の真上。
ハクが母乳を噴出するごとに、そこから白濁の水風船がむくむくと膨れ上がってくるのだ。
……そして同様の負圧が、ハクの尿道口と陰核さえも襲う。
コンドームめいた下品な水風船も生成される。潮だろうが尿だろうが、その中に余すことなく吸い尽くそうと。

そんな、殺人的加圧と負圧のコンビネーション。なおかつ、今まで焦らしに用いてこなかった刺激。
それを失神すら許されることなく叩き込まれるのである。ハクの正気は耐えられるか。