2019/12/07 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にマードッグさんが現れました。
■マードッグ > 点々とその日その時の気分で寝床を変え、時には何食わぬ無害な普通の犬のふりをして家にあがりこみ、飼われておいて主従の関係を覆したりと気儘に生きている魔犬。
今は少しヤり過ぎたらしく、他の村人に家主の女が雌犬扱いをされ子犬を産まされ続けていると言うのが早期にバレてしまい、害獣だと捕らえられ村ぐるみで撲殺されかねない事態に陥ったが為にそそくさと雌犬にはまたそのうちほとぼりが冷めたら交尾しに来ると伝えとんずらする羽目に。
再び野良生活に戻った魔犬は山中にて落ちていた木の実を前肢で支え齧りながらため息を吐く。
少し前まで温かな家で、好きなだけ雌と交尾三昧していたというのに。
冬の山は野良は野良でも人の家にあがりこんでいる事が多い魔犬にとっては堪え難い寒気が張り詰めており、まだ夜が訪れていないのにもう動きたくなる程寒さに身が震えていた。
願わくば誰かカモにできそうな家に連れて行ってくれる雌はいないものか。もしくは、家がなくても交尾的意味合いで運動することで暖をとらせてくれる雌はいないものか。
出来れば雄に連れていかれる事態は避けたいなぁ、と大変野良にあるまじき野性味の足りない腑抜けた考えを巡らせながら、またしゃくりと木の実に齧りついて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にイヌさんが現れました。
■イヌ > 「……うぅ、寒いなぁ……」
九頭龍山脈の街道を、一人のミレー族の少女が歩いていた。
本日は荷物の運搬の仕事にて、王都を離れており。
今は王都に帰る途中。お仕事は無事完遂できたので、まずは一安心だが。
「……確か、この辺りは危険度が高いって言うし……。
早く帰らないと……」
少女は、冒険者とはいえ魔術師。いわゆる後方支援系なのだ。
単独で山賊たちに襲われると……数によっては、普通に負ける。
なので、なるだけ急ぎ足で帰っているところなのだが。
「……うぅっ、寒い……」
目下のところ、問題は敵襲よりも寒さかもしれなかった。
少女は、周囲警戒こそしながらも、首をすくめつつ街道をとことこと歩いていた。
■マードッグ > 「――!!うぉんっ。」
嗚呼、このままだと凍死する。
実際のところ寄生している魔族のおかげでそう簡単に倒れないようになっているのだが、寒さだけはどうにもならない。
死ななくても、死にそうなほど寒いのは変わらないのだ。
ついでにひもじい。
犬も冬眠できたらなぁ、とそろそろ現実逃避せず今日の寝床を探そうと起き上がった時に、獣の三角耳をぴくりと動く。
すん、と鼻を鳴らす。
人の声、そして、雌の匂い。
そろりと街道に程近いこともありそう時間がかからず山中から姿を出せば、視線の先には仕立ての良い給仕服に身を包んだミレー族の少女がいた。
何度も人の家にあがりこんでいる為、あれが誰かに飼われている立場であることを示す服であることと、それだけ裕福な家であることも知っている魔犬だが何よりもそのミレー族の少女は寒さに震えている様子であった。
好都合、じゃなくて雄犬として雌犬が震えているのを見逃すわけにはいかない。
日頃の二割増し程度きりっと顔を引き締め、三割増し程度勇ましい作った声で吠えて雌犬へと呼びかけ存在を主張。
実はわりとまだ余力があったのか健脚を発揮し街道を一人とぼとぼ歩くミレー族の少女目掛け駆け出せば獲物を狩る際にそれだけ力を発揮すればいいのに不意打ちでそのまま相手へ飛びつき押し倒そうとし、あわよくばそのまま魔族の影響で催淫効果を有する唾液を分泌しながらざらついた舌で頬を舐め倒そうとして。
■イヌ > 「……? ……今……。
狼? いや、狼とは違う……」
野犬にしては、声の質が良い。
通る。本当に通る咆哮。
明らかに聞き間違いではないその獣の声に、少女は周囲を見る。
「……」
精神的には、一応警戒。野犬だとすれば、群れで襲い掛かってくる可能性もあったからだ。
だが……続いて聞こえた咆哮。そして、飛び出してきた影に。
「わわわわわっ!?」
少女は、少し間の抜けた声を上げながら押し倒されてしまう。
よくよく見れば、飛び掛ってきたのは大きな野良犬の様で……。
いや、ちょっと野良犬にしては毛並みが良くないか?
そう思いつつ、相手に頬を舐められたりすれば。
「ちょ、わ、わぷっ……!
ま、待って待って……。あなた、悪い子じゃないのね?
……飼い主の方は? 迷子?」
一度相手を落ち着かせるように背中をもふもふ撫でた後に。
少女はよいしょ、と姿勢を直し。相手の瞳を覗き込む。
いくら少女が犬のミレー族といっても、言葉は通じるか怪しいが。
少女は顔をぬぐいつつ、一応マジメに相手に話しかける。
……相手の唾液。その効果により、少しずつ体が熱くなっているのにも気づかぬまま。相手の頭を撫でてみたり。
■マードッグ > 「わふっ!……くぅん。」
最近まできっちり家で飼われていて、雌犬に仕立てあげた飼い主にちゃんと毎日お風呂にもいれてもらってブローニングもしてもらっていた為まだまだ毛並みは整っており、自慢の毛はもふもふである。
妙な人懐っこさと毛並みの良さ、野良にしては獲物を襲った様子ではなく(性的に襲う気は満々だが)、相手が誰かに飼われていたのではないかと予想できるのも自然であった。
ペロリストとしての真価を発揮し短時間で唾液で顔を舐め回し終えた魔犬は相手が起き上がれば膝の上に甘えて座ったままだが無理に押し倒さず我慢して話を聞くことに。
もっと撫でてほしかったが後で撫でてもらおう。そうしよう。
よく見ると可愛い顔立ちに反してこの雌犬は交尾に適した成熟した発育の良い体をしているから尚更番の雌犬にせねばならないと、さも無害な迷い犬のふりをして魔犬はろくでもないことを企てていた。
そう、ちゃんと話を聞く姿勢なのは表向き。
実際は瞳を覗き込んで飼い犬疑惑のある野良犬に話しかけてくるミレー族の少女の瞳を此方からも覗き込み、ちゃんとした魔術の使い手や魔力の使い方を知る者ならば三流もいいところな粗末さだが一応は無防備であったり不意打ちだったり抵抗する気が薄かったりなかったりする等であれば効果が表れる魅了の魔眼を発動し相手を己という雄犬の番の雌犬となるよう先程の唾液の催淫作用も併せ発情させ、虜にしようとしていて。
その間時間稼ぎにと人語を全て分かるとは言えないが飼い犬期間が長く、魔族の助けもあり難しい言い回しはともかくある程度人語を把握できる魔犬は逃げ出した経緯が完全に自業自得なのだがさもご主人様に捨てられたのだとばかりに今度は眉を下げ、瞳を潤ませ寂しげに鳴いて尻尾を垂らして大変安っぽい同情を誘おうとアピールして。
■イヌ > 「……ん~。やっぱり、この毛並みは……」
明らかに、完全な野良犬のそれではないよなぁ、と考える少女。
人懐っこい様子だって、野良犬のそれではないのだ。
もしも野良犬。野犬の類なら……『人に襲い掛かるが常識』のはずなのだから。
膝の上で甘える様子に、少女は相手の頭を撫でつつ、考えていたが。
相手の悲しそうな様子に、言葉通じてると思い込み。
「あぁ、やっぱり捨てられたのか、迷子なのね?
……う~ん。う~ん?」
相手の様子に、すっかり同情。かわいそうだなぁ、なんて。
まぁ、要するに勝手に相手を『見下して』しまっている少女。
この辺りは……人種など特有の反応かもしれない。
さて。少女は魔術師であり、かつ冒険者である上に……。
その魔力貯蔵量はかなりのものなのだが。
実際のところ、少女には致命的な弱点があった。
魔術系冒険者なら基礎の基礎……。
『魔力などへの抵抗呪文』を備えていないのである。
つまり……相手の魅了が、見事に刺さるのである。
「……あ、ら、らら?」
唾液の催淫効果も徐々に高まり。少女は、その場にくたり、と寝転んでしまう。
体に力が入らず。熱い。まるでこれは……。
「……は、ぁ、あっ……」
そう。発情。少女の呼吸は熱く。瞳は潤む。
相手にしてみれば、見事作戦成功、といったところか。
■マードッグ > 「くぅーん……――。うぉんっ!」
飼われていたからこそ分かる。
人はすぐに意識的に、無意識に他者を見下す傾向がある。
そうやって自分より立場が下だと確認し、自分の立ち位置が相手よりも
マシであると再確認して安心を得る生き物だとこの魔犬は知っていた。
だから、弱者は弱者なりのやり方で逆転の仕方を学んでいるのだ。
安っぽい同情を買うことに成功し、更には想像より遥かに容易く魅了が
成功し、完全に作戦勝ちである。
それまでは雌犬からどれだけ見下されようがなんだろうが雄だが雌伏の時だと
我慢していたのだが、脱力して肌が薄っすら汗ばみ紅潮していく様子から
相手が発情した状態であると察知した魔犬は欲望に眼光を輝かせ再び相手に
覆い被さる事に。
仰向けでも大きさが分かる豊満な胸の膨らみに前肢を置きふにゅり、と
その柔らかさと弾力を確かめつつ慣れ切った様子でメイド服の胸元の布地を
爪で引き裂き、息の間隔が短く浅く熱い吐息を漏らす雌犬の顔を先程までの
人懐っこい今にもおなかを見せんばかりの態度から一転し上下関係を分からせるべく
雌犬を押さえつけ見下す雄犬の構図を作りながら、幾ら獣といえどただの犬にしては
一般的同種の雌犬を想定していると思えない長大さと巨大さを誇る雄々しい性器を
肥大させて下腹部に押し当て擦り付けて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマードッグさんが去りました。
■イヌ > 【後日、継続予定です】
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からイヌさんが去りました。