2019/10/05 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にネネ・キャットフィルドさんが現れました。
ネネ・キャットフィルド > 冒険者である彼女が現在受けているのは、温泉の調査、である。
九頭竜山脈に点在する温泉。その位置と、成分について調査をしていた。

「ここは、酸性ですかね」

瓶にお湯を詰めて、カバンにしまう。同時に地図に場所をメモしていく。

ネネ・キャットフィルド > 九頭竜温泉の泉質は、場所によってガラッと違う。単純ミネラルアルカリ泉のとなりから硫黄系の酸性の湯が出てくるのなんて日常である。

また、成分もしばしば変わるようで、こうした調査は常に求められていた。

ネネ・キャットフィルド > 「少し、漬かっていきますかね」

オンセンが好きなネネは、各源泉で、熱すぎて入れないなどの問題がなければ、漬かっていた。

今日で3回目だが、まったく飽きないようだ。
おかげでお肌はすべすべ卵肌だった。

ネネ・キャットフィルド > そうして調査は継続していく
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からネネ・キャットフィルドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にジンさんが現れました。
ジン > ここは九頭龍山脈、麓から少し離れた森林地帯のどこか。
大きな水音を立てる滝の下、滝壷に点々と覗かせる岩場の一つ。
その上で、坐禅を組む人影があった。

とは言え、夜、しかも灯りも灯していない。
その姿を見付けるには、夜を見通す瞳や、灯りでその場を照らす必要があるだろう。
更に言えば、身動ぎ一つしないのだ、気付けるかどうかも分からない。

何をしている、と言う訳でもない。
自然に溶け込むかのように、だただたじっと、静かに坐禅を続けていた。

ジン > 何もしていない訳ではない、これもまた、精神修行の一つ。
人影…式神である男は、今だ極みに至る道を歩み続けている。
そこに妥協は無く、周囲からは十分に思える強さであろうと、本人はそう思う事が出来ない。
更なる強さを得られようと、例えば、最強の力を手に入れようと、男は己を鍛える手を止めないだろう。
己の強さは、努力あってのもの。
常に高みを目指す男にとっては、それを続けるのは当然の事なのだ。

強さに満足した時、その者は終わりを迎える、それが男の考え。
ゆえに、無駄に真面目な性格もあり、常に努力を惜しまない。
本来ならば、この地域に現れる兵と刃を交えたいとも考えているが…そこは、上手くゆかないもので。

「………」

男は、軽く一息を吐く。
自然と一体化していた気配は揺らぎ、閉じていた瞳を開き、ゆっくりと立ち上がる。

ジン > 立ち上がり、しばらくした後。
滝の上方から、何かが落ちて来るのが見える。
それはそれなりの大きさであろう流木、今だ灯りのない滝壷へと向かい、重量の伴う落下速度で落ちて来ていた。

流木が、滝壷へと落ちる、その瞬間。
立っていた男が、僅かに揺らぐ。
いつの間にか帯刀している、その刀の鞘に手を添えていた。

強烈に水を叩くような音と共に、激しい水飛沫が滝壷を元に起こる。
浮力で浮き上がり、水面から姿を現わした流木、それが水面へと倒れてゆくも…
ばらばらと、それが幾つもに輪切りへとされたような形へと、ばらけていった。

己の立つ岩場、水の流れで避けるように流れてゆく、それらを一瞥する男。
その姿は、次の瞬間には、その場から消え去っていた。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からジンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にカイロンさんが現れました。
カイロン > 日が傾いて久しい。山中はずいぶんと真っ暗だ。
山を這い回るようにして得た幾らかの生薬を大事に背嚢へと仕舞った男は街道に行き当たれば、目を凝らして夜空を見詰める。

「──さて、」
参ったなとため息の呼吸で吐く。幾つかの天体の向きからすれば都行きの馬車も拾えそうになく、また夜明けまでが長いようだった。

一度、荷から手持ちカンテラを出して燐寸を擦って灯りを点す。
改めて街道を見渡せば、視線の先は──…、

カイロン > 薄明りで照らせば、街道はいかにも物騒そうに寂れて見えた。
けれど興味は己の身の安全よりも、夜明けまでの過ごし方へと向く。

──荷物ひとつの男を襲う物好きな夜盗が居るなどと聞いたことも無し。

むしろ幽鬼の類であるならば会ってみたくもある。そうして聞くのだ、生きてないってどういう気分かって。
そんなことを想像しながら一人笑いの声を小さく弾ませる。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 弾む声に交じる、さく、さく……と砂利を踏む足音。カンテラの明りで照らす範囲にじんわりと、影が滲めば…くぁ、と欠伸混じりの声一つ。

「おや…ごきげんよう?」

夜の暗い街道で、明りの一つも持たずにぶらぶらと散歩じみて歩いていた、背中に箒を背負い、肩掛けの大きなカバンを下げた美女めいた風貌は、明りがあってもなくても同じと言わんばかりに、明りの持ち主へとひらり、片手を揺らして声をかけて。

カイロン > ほの明かりにもう1人の人型の影が写ればそちらへ、身ごと視線を向ける。
紡がれた声には

「こんばんは」
と、返してから明かりの中でその姿を観察しては続けざまに
「こんな夜分に、どちらへ?」

隣人にでも問うような気やすい言葉をひとつ口にした。相手の足はやはり、都へ向いているのだろうか。
その行く手も照らそうと、相手との距離をもう一歩詰めて。

ハーティリア > 「ん、あ~…強いて言えば、散歩?」

特に行き先も決めてなかった故、別に後ろめたくはないが問われると少しばかり良いあぐねて、苦笑いをしながらそう答えよう。
近くに寄れば、上等な精の匂いをスン、と小さく嗅ぎ取って…意外に当たりか?なぞと失礼な思考を少し。

「別に行き先とか決めてるわけでもねぇからさ……ついていっても良いかい?」

そっと、詰まる距離と共にふわりと漂う甘い香り…淫魔の誘惑の匂いがクラリと意識がゆらぐほど濃厚になり…甘い香りの中、尋ねるように囁いて。

カイロン > 相手の口ぶりに”都の人間の婦人”らしからぬ感触を掴み、ゆるりと首が傾ぐ。

……けれどもこの姿勢のまま体はまるで頃合いの温泉に浸かったようにゆるり、と解れてそれと同時に己の理性を仕舞う器はどんどん縮まって溢れ、零れ出て行く──。

「ええ、ええ。どこまでも、喜んで──」
熱に浮かされたうわごとの様に告げながら呼気に甘さが乗る。
操られるように、どこかへ導かれるのだろう。

ハーティリア > 「そりゃあ良かった…そういえば、お名前は?」

彼の同意を貰えれば…ひたりと…まるで自分の存在を相手に刷り込もうとするかのように、不自然に寄り添い、腕を絡めて。
甘い香りはなお濃く、近く…そのまま、二人はゆらゆらと街道の奥へ消えていき…ランタンの明りが、フッ、と…消えた。

カイロン > 名前。問いかける語尾の抑揚に、ふつと人の言葉思い出したよに
「カイロン」
抑揚なく発生する。

それから先は、暗い闇のみが知るだろうか。

カイロン > 部屋6が開いていますね 鍵「october」で。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からカイロンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からハーティリアさんが去りました。