2019/09/15 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にマードッグさんが現れました。
マードッグ > 日が沈む時刻が早くなってきて秋の訪れが近い事を感じさせる夕刻。

暖色に彩られた九頭龍山脈の整地された山道近くの茂みからぴょこりと獣の耳が覗いていた。

適当な荷車に無断で搭乗して楽して山を越えようとしたのだが、運悪く山賊に襲われた行商人は馬車と共に何処へやら。

無断乗車していた荷台から危険を察して飛び降りて隠れ潜んでいた魔族が寄生しているから魔犬であるものの大した戦闘力とかは与えられなかった犬は危険が去った事を察してわふん、と大きく安堵の溜息を吐いた。

野良犬生活も慣れてはいるが、やはりこういう危険な目に遭った後だと飼われている方が危ない目にも遭わないと餌にも雌にも安定して有りつけられると飼い犬時代を恋しく想いながら奇妙な共生関係にある魔族から何を馬鹿な事言っているんだと呆れられつつ辺りを様子見。

山賊が去ったからといって他に危険がないわけではない。
自然は脅威が多い弱肉強食の世界だ。
右よし、左よし。
にょこりと茂みから顔だけ出して安全確認した野良犬は山道へと戻り、具体的な集落の位置など把握していないので大雑把だが山道に沿えばいずれ人がいる場所に辿り着くと信じてなるべく夜が深くなる前にと歩きだして。

マードッグ > そろそろ野宿を覚悟して寝床になりそうな場所を探すべきかと憂鬱になっていた矢先、集落でこそないが街道から外れた先に一軒の小屋を発見した。

野良ではあるが人工物に慣れている身としてはそういう物の存在は有難い。

幸い不用心にも、そもそも場所が場所だから必要ないのかもしれないが鍵はかかっておらずおあつらえ向きに半開きであった。

鼻先でよいしょと隙間を抉じ開けするりと小屋に入ればあまり好ましくない火薬の匂いと鉄の匂いがした。

生憎、生きた人間はいないが危害を加える者も今はいないらしい。

いきなり誰か入ってきた時に備えて手頃な積まれた木箱の裏に身を潜めれば、尻尾で顔を隠すように身を丸めて疲れた四肢を休めるべく暫し休息をとることにした。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマードッグさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈、麓より、少し入った程度の山中。
周囲と比べ、高めであろう樹木の頂に少女は居た。

「ふむ…やはり、楽しめそうな相手、と言うのも、なかなか見付からんものじゃのぅ」

呟きながら、額へと手を添え、ぐるりと見渡す。
ここに居るのは、いつもの気紛れ。
何をしようか、とも気紛れで。
見付けた相手次第で、その楽しみ方を、その場で考える。
そんな、刹那主義的な方針で行動していた。

まぁ、周囲は木々に覆われているんだ、見付け難いのは仕方無いか。
それでも、何か居るか、やって来るかするならば、代わりに耳が捉えてくれるだろう、多分。

とりあえず、あれだ…少女はすでに、何も見付からなかったらどうしようか。
そんな事も考えながら、探り続けていた。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」に黒須さんが現れました。
黒須 > (少女の居る樹木の下、一人の男が歩き現れる。
身長が高く、体は細い。しかし、人間とは違う雰囲気を醸し出す男は周りをキョロキョロと見て、歩いていた。)

「…迷ったな…。」

(散歩がてら少し歩き回るかと思って山の中に入ったは良い物の、道がわからずに適当に進み過ぎた結果、どこにいるのかわからない状態となっていた。
誰も居ない事を確認して被っている帽子を脱ぐ。
頭の上からは二つの尖った犬耳を出し、その間の頭を指先で掻く。
その後、適当な木の下へ近寄ると、そのまま地面に座り、煙草を一つ咥える。
煙を吸って吐けば、帽子を深くかぶり、考えるのか目元を隠して、じっとすることにした。)

タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
視線には入らなかったものの、真下からの微かな音を、その耳は逃さない。

「………おや?」

周囲を見渡していた瞳が、くい、と下に向く。
…あ、うん、枝葉が邪魔。
とは言え、何者かが居るのは、意識を向ければ確かに感じ取れた。

「ふっ…その程度で、妾の接近が阻まれると思うでないぞ?」

ぶわっ、と無駄に髪を手で靡かせる仕草。
そして、誰に言っているのか、とも取られる台詞。
そのまま、ぐらり、と少女の体が揺らぐと…

ずざざざざざあぁっ!と、今は足元で視界を遮る、枝葉の中に突っ込んだ。
下に居た相手からすれば、その頭上から、いきなり何かが落ちて来ている、そんな感じだろうか?
そして、次の瞬間には、視界を隠す枝葉を突っ切り、何かが降って来た、となる訳で。

さて、その何か、を相手がどう受け取るか。

黒須 > (帰り道の場所を思い出そうとも、匂いまでわからずに何もできなかった。
このまま山の中に居るっと言うのは、出来ればできると思った。
魔術で毒や獣などの襲撃には供えられるために、生きていることはできた。
ただ、どうしても家に居なければいけない用事はあったのだった。)

「…ん?」

(ピクリと体を動かして気付く。
自分の上の方から、落ちて来る音が聞こえたのであった。
真上からの襲撃、人なら暗殺だと思い、魔族ならただの腹ごしらえだろうと思った。
しかし、魔族となれば魔術を持っている。血肉を食らえば、少しは生存に有利になれると考えた。)

「…めんどくせぇな…。」

(不便な環境下で済むのはめんどくせぇと思ったが、これも生きるためと思い行動に出る。
座った状態からしゃがんだ状態になると、上から来る物とは逆に真上にぶっ飛ぶ。
人外過ぎる脚力で、真上に飛ぶと、そのまま落ちて来るタマモを片腕で捕まえ、そのまま、地面に着地しようとした。)

タマモ > 少女の視界は、枝葉で下へと突き抜けるまで、ほぼ何も見えない。
とは言え、さすがにこんな音を立て落ちていれば、相手も気付いているものだろう。
実際に、下に佇んでいた気配は、何か動きを見せている…それは、感じた。

「そろそろ、突pp…あああぁっ!?」

遮るものを抜け、視界が開ける。
…と、そんな事になる前に、先に動いたのは相手だった。
狙いで言えば、相手の目の前、ぎりぎりで停止して驚かせる、そんな予定だったのだ。
なのだが、残念、少女は目標を達する前に、捕らえられたようで。
こちらは落下中、逆に相手は上に跳んでいる、その勢いで捕まれた事で、がくんっ、と激しい上下の揺さ振り。

突破じゃあああぁっ!と言おうとした言葉が、お陰で、こうなった。
捕まえたまま、地面に着地をしたならば…
そんな揺さ振りで、ぐったりとした少女が腕に収まっているだろう。

黒須 > 「…よっと。」

(不良座りの様に着地した黒須。
久しぶりの強い負荷を得た運動であったが、体はいたって現役であり、難なく動くことが出来た。)

「さて…とりあえず、飯は確保…。…あ?」

(腕に乗っかる感触に片眉を上げる。
動物にしては偉く四肢がきちんとあり、重さも足りない。
それに、魔族らしい禍々しいオーラを感じずなんだ?と思って腕を見る。
そこにはぐったりとした様子の少女が居た。
動物の耳があるためミレー族か?と思ったが、尻尾がいっぱいあるため、違う存在だと思った。
魔族で無ければ何なのだろうかと思ったが、めんどくさくなり考えるのを辞めることにした。)

「ひとまず…また、食料集めか…。」

(木の上から堕ちたために、もしかしたら修行や任務中の栄耀不足で落ちたのかと思い、そのままゆっくりと少女を下ろしては、周りを見て食えそうなものを探す。)