2019/09/08 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道 休憩所」にシャロンさんが現れました。
■シャロン > 夏も終わって、少しずつ涼しくなり始めた頃合い。
りんりんと鳴る虫の声を聞きながら、少女は九頭竜山脈の休憩所に居た。
夏休みも終わってしまったので、今日は物見遊山や旅ではなく、見回りがてらの散歩である。
青を基調としたバトルドレスを身に纏い、腰には父祖たる龍の牙を研いだ細剣を携えて。
かつ、かつ、と馬車用に舗装された石畳を靴底で叩きながら、少女はゆるりと道を進む。
「んー、とりあえずここまでは異常なし、ですね」
ちらちらと揺らめく篝火に、天から差し込む冴え冴えとした月の光。
遠くに食事処の喧騒を聞きながら、少女もまた少し休憩。水場にでもよって、喉を潤すこととする。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道 休憩所」にクロナさんが現れました。
■クロナ > 悪名高き山賊街道に設けられた休憩所。
利用者は無法者めいて荒んだ雰囲気を宿す旅人や、戦士としての技量を有する熟達の行商人。そんな中で高価なワンピースの上に銀の縁飾りも精緻な黒革鎧を纏い、ひと目見て魔槍といったイメージが付きまとう短槍を携えたちびっ子の姿は月夜の中でも酷く浮いて見えた。
そんな小娘がとことこと後を付けているのもまた、この場にそぐわぬ一輪の華。黄金の髪束も美しく月光に反射させる、たおやかな後ろ姿。
特に気配を殺すでもなく、それでいて遠く聞こえる食事処の喧騒に掻き消される目方の軽い足音が、水場に向かうバトルドレスを追いかける。
スカートに浮き出るお尻をじぃぃぃぃっと見つめる瞳は魔性めいたルビーの色彩を有しつつも、感情というものを感じさせない茫洋たる風情は何を考えているのかさっぱり分からない。
■シャロン > 水場に辿り着けば、その畔に腰を下ろして、そっと水を掬い上げる。
清らかな水は涼やかな冷たさを含んでおり、透き通っていて快い。
念には念を、と小さく聖句を呟いて、浄化の魔法をかけたら一口。
口に含むと、ほんのりと甘みのある滑らかな口当たりの水が、するりとお腹へ落ちていく。
「ん、ふふ、相変わらず、美味しいお水ですね……」
こくり、こくり。何度か水を掬い上げて、その度に飲み干して。
そんな仕草を繰り返す少女は、後ろから見れば四つん這い気味で無防備に尻を晒した状態だ。
そして、少女の後背には何やら小さくて可愛らしい影が居るのだが、ブランク明けの少女は全く気づいていなかった。