2019/08/27 のログ
■エレイ > 「──ほう……」
夜の山中を、ランタンを携え散策していた金髪の男は、その道中で小さな山小屋を発見して足を止めた。
男は顎に手を当て思案するような仕草をしながら、その小屋をジロジロと眺め。
「ほむ……ちょうどいいから今日はココに泊まらせてもらうとしようかのう」
そう言っておもむろに近づけば、一応軽くノックをした後扉を開け、中へ。
明かりの灯っていない小屋の中を、ランタンを掲げて照らして眺め回す。
中には木製のテーブルが一つに椅子が2脚。
壁沿いに設置された木製の幅広のベンチのようなものは、布団のような寝具こそないが、おそらく寝床だろう。
「──ふーむ……ちょっと埃っぽいがたまに利用されてはいるといったところかな……ウム、上等上等」
などと満足気にウンウンと頷き、テーブルの上のホコリを軽く払うと、ランタンとバッグをその上に置く。
椅子のホコリも払ってから、ゆっくりと腰を下ろし。
「さて……落ち着ける場所を見つけたはいいがまだ眠気は来ていない感。それまでどうしてようかのぅ……」
そう呟くと、なんか暇つぶしになるもんでもあったかな、とバッグをゴソゴソと漁り始める。
ランタンの明かりは小さな窓から小屋の外にもほのかに漏れていて、この小屋に誰かがいることを明確に示していて。
■エレイ > それからしばらく経って、ランタンの明かりも消えて。場は夜の闇と静寂に、再び支配されてゆく──
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からエレイさんが去りました。