2019/07/09 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > 「なるほど、なるほど。
 ……これは参りましたね。」

さて、と腕を組んで、んー、と顎に手を当てて悩むのは、修道服姿のシスター。
山賊街道とまで呼ばれる危険地帯ではあるのだが、それでも人の手が入った関所的なものはある。

廃墟となった関所まで出向き、復元できるかどうか、また使えるかどうか調査してほしい、という依頼。
おそらく復元できるとなれば、礼拝堂を併設してそういった場所であると謳いつつ、通る人に寄付をたかって………ごほん。
お願いしていこうという算段であろう。 そういうのもう分かっちゃう。

「………まさかこう、ゴブリンが根城にしているとは思いませんでしたねー。」

はっはっは。
関所に入り込んで、安全の為に門を閉じたはいいのだが。
複数のゴブリンが門をこじあけようと、下でわめきはじめて、事態を察する。
これは戦闘は不可避かー、なんて顎に手を当て。

日も暮れ始め、暗くなる前には拠点に戻りたいところだ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にノウブルさんが現れました。
ノウブル > (――かん、かん、ぺたん。
軽快な音が不意に、修道女の立つ場所から聞こえるだろう。
閉じられた門の上に、其れこそゴブリンに追われて孤立したと
そう見えなくも無い状況で――背後の壁面、其の手すり部分に人の両手が掛かり
そして次の刹那、ふわりと、重み等無いかの如くに男が一人
外壁から飛び上がり、彼女と同じ場所に着地する。)

「――――……何をしてる。」

(そうして――開口一番発した言葉が、其の短さだ。
下では、居場所を奪い返そうとするゴブリン達が騒いでいるが
まぁ、この手の連中ならば十中八九、仲間を集めているのだろう。
そんな状況にも関わらず、表情一つ変えずに)。

シスター・マルレーン > ここは二階。戸を壊して中になだれ込んできたとして、……いやまあ、それでも問題はない。
ただまあ、錆びた武器を持っている可能性は高いし、下手に術師でも混じっている可能性も考えれば、真正面からぶつかるのは避けたいところ。

んー、と悩む所作を見せながら、数はどんなもんでしょうね、とこっそり下を見下ろし、ふむふむ、と。

「そいつはこっちのセリフじゃないです?
 私はちょっとここの調査を依頼されているんです。」

いきなりどうやって、なおかつなんで2階に、と訝し気に目線を送りつつも。
焦った様子はこちらも全くない。
むしろ呑気に構えているのか、んー、と顎に手を当てて考えるそぶりも見せる。

「やっぱり、扉があいた瞬間に背後に飛び降りて、襲撃ですか。」

発想が蛮族なシスター。

ノウブル > 「―――そうか…、…冒険者だったか?」

(依頼されて居るのなら当然か、と、一寸納得した、が。
――はて、そんな依頼を請け負う様な立場だったか、と。
少しばかり考えて、其れから、階下へと耳を傾ければ
やはり、先刻から多少数は増えていそうな気配。)

「――取り残されているのなら、脱出が先だと。
……着地で足を痛めなければ、有効だろう。」

(要するに、救助を優先しようと考えただけの話。
まぁ、暗闇で人物までは把握し切れなかった故に
存外助けも必要無さそうな相手だった、とは思ったが。

相手が何処まで戦闘に慣れているのかは知らないが
奇襲としては悪い手ではない、と同意する…見た目蛮族)。

シスター・マルレーン > 「………シスターですね。」

シスターを優先して伝える。ええ、シスターが先で。

「ついでに冒険者も少々。」

ほほほ、と微笑みを浮かべる。こういったことがこの状況で言える辺り、そういう人なのだろう。

「取り残されて、ってわけではないですよ。
 どちらにしろこのような場所にこれだけの数が集まっている以上、看過することはできません。
 ある程度威圧し、近寄らないようにはしなければ。」

長い棍を手にくるりと回して、ふむ、と。顎をもう一度撫でて。

「まあ、2階くらいなら大丈夫じゃないですかね。
 で、ところでこんなところで何してるんです?

 ああいや、様子を見たらここに来るのは分かるんですが。 なぜここに?」

つまるところ、様子が見える場所まで来た理由について問いかける。

ノウブル > 「………そうか、シスターか。
生きる、と言うのは大変だな。」

(――詳しい事情や相手の立場は、もう、良く判らないが。
ただ、大変なのだな、と言う事、其の一点だけは推して察した。
大抵、職業に対する印象と真逆の仕事をしている人間は
余程の物好きか、面倒な生き方を強いられているかの
どちらかなのだ、と、今までの経験から感じている。)

「―――……麓の商人が襲われた。
あのゴブリンだろう、少なくとも仲間だ。」

(そう端的に説明しては、女の隣に歩み、階下を一度見下ろして。
そして、懐から一枚の羊皮紙を取り出して、見せるだろう。
具体的には、追い払えと言う依頼の其れ。
あくまで殲滅でないのは、ゴブリンの生態を鑑みて
其れが中々難しいからだろう。)

「弱い民なら、庇いながら逃げるのは難しい。
戦闘で仲間を増やされるより、先に逃がした方が良いとな。」

シスター・マルレーン > 「元々がシスターですからね。」

えっへん、と胸を張って言い切っておく。
大変という言葉にはころころと笑って。それに同調するということは、まあ、今の現状に不満があると言い切っているようなものだ。
時々よく愚痴るが。

「………なるほど。依頼ですね。
 では丁度いいですね。

 こういった案はどうでしょうか。」

置いてあった薪を立てて、計画を口にし始めるシスター。

「扉を壊して中に入ってくる、その瞬間に私が飛び降りて背後を取ります。
 そこである程度薙ぎ払うんですけど、数的にすぐに、単に囲まれる感じになると思うんです。
 で、そこに貴方がここから真っ直ぐ階段を下りて、更に背後を突く。

 一度は混乱に耐えきれても、二度、後ろから攻撃されれば………まず、統制は取れないでしょう。」

さいきんのしすたーはせんりゃくもたてます。

ノウブル > 「……今時の聖職者は、祈るだけでは足りないか。」

(求められている物が、随分と違うのだな、と。
それでも、恐らくは其の現状に何かしら思う所は在っても
役割を投げ捨てたりしない、と言う事は――つまり、そう言う事だ。
女の責任感か、或いは信仰の賜物か、其れとも両方か。
いずれにしても、凡そ把握はしたと、頷いて。)

「――――問題無い。
出来るだけ囲まれる前に挟む、が…。
まだ辿り着いてない頭数も居るだろう、横槍もありえる。」

(それは、別段女の戦略に異議を唱えている訳ではなく。
要するに「そう言う事も有り得るから気を付けろ」だ。
冒険者稼業を行っている時点で、戦略を立てるのかシスター、だとか
そう言った指摘は敢えてせずに置いた。 ……ちょっと言いたそうな顔はしたが)。

シスター・マルレーン > 「祈るだけでなんとかなればいいんですけどね」

あはは、と笑って。
相手が戦士であることはよく分かった。
よく分かったからこそ、襲撃の手番は後にする。

まあ、私に何かあっても何とかしてくれるでしょう。
そんなことをさっくり考えながら、指でOKサインを出して。

どかんっ、と扉が打ち壊される音が響けば、躊躇なく修道服が飛ぶ。
長い棍がその瞬間に明るく輝いたかと思えば、地面に真っ向から着地し、集まってきたゴブリンの背後から、棍で突いて、薙ぎ払って。

名乗りもしない。技も使わない。
ゴブリンに囲まれながらも、表情にはまだ余裕が僅かに見える。

ノウブル > 「―――ならないのが現実なら、向き合うしかない。」

(――仕方ない事だと、諦めるのとは又違う。
其の現実を直視し、必要な事をするしかないのだ、と。
其れが、所詮外野だから言える事だと言われて仕舞えば、其れまでだが。

響く扉の破壊音、女が、合わせて合図も無く宙に舞えば
己もまた、僅かに目を合わせるだけで、駆ける。
ゴブリンは、一匹一匹の個体戦闘力は高くないが、集団戦を仕掛ける。
奇襲や罠、獲物を狩る為の知恵を使う以上、油断は出来ない。
階段を、降りるのではなく、殆ど飛ぶ様にして階下に到る。)

「―――――ふッ…!」

(微かな呼吸と共に、突破されて開いた扉を、内側から勢い良く蹴り開けるだろう。
其の時点で、近くに居たゴブリンの数匹はすっ飛んで行くだろうが
其の間に、女の状況は如何なっているか)。

シスター・マルレーン > 常に真っ直ぐ向き合うシスターであるから。

「………やあやあ、良い感じですよ。
 そろそろ逃げるころあい、でしょう!」

どりゃ、っと棍を振り回せば、奇襲に次ぐ奇襲でリーダーがどこかで倒れたのだろう。
ゴブリンがさ、っと逃げて行ってしまうだろうか。

「………本格的な集団じゃなくて良かったですねー。
 ここらにはもう近づけない様にしたいですけど、二人じゃあ根城まで調べ上げるのは無理ですかね。」

汗を拭う。ナイフが軽くかすめた程度に収めている辺り、割と真っ当に強いのは分かるだろうか。
そこを軽く布で押さえて、きゅ、っと縛って処置をしながら。

ノウブル > (――矢張り、殆ど己が手を出す余地も無かった。
此れがゴブリンの大集団であったなら話は変わるにせよ
女の強さが在れば、己が役割は動揺を誘うに充分な奇襲で済んだ。
棍で吹っ飛ばされた最後の一体を助ける事も無く
残りのゴブリンが一気に逃走を図るなら

其れを追う事はせずに、ゆっくりと女の方へ歩み寄り。)

「――刃傷か、後で診て貰え。 小鬼の武器は錆と毒が危うい。
危険を感じれば、アレは暫く隠れ潜む、調べるなら後日だろう。」

(―――それに、これから夜、だ。
ゴブリン以外の何かと出くわさない保証は無い。
今出来る事と言えば、直ぐに戻るか――或いは、夜を過ごす準備のどちらかだろうと。
そう考えて、関所の建物から少し角度を取り、日の沈む方向を見やる
果たして、今から急いだとて、近くの街まで下れるか否かを、判断する為に)。

シスター・マルレーン > 「……そうですね。 それに人の手もいりますから、複数人で当たるべきでしょう。
 まあ、私の調査は割と完了したので、一度報告に戻らなきゃいけないんですけどね。」

とほほー、と腕を押さえてため息を一つ。

「まあ、多分大丈夫じゃないですかね……?
 ついぞ最近、真っ当に毒を飲まされたけど元気ですし。」

はっは、と遠い目で笑いながら、傷ついた腕を何度か撫でる。
違和感は、今のところは無い。

「………それじゃ、さっさと帰りますか。」

よっこいしょ、と棍を傷ついていない方の手に握りながら、こちらは逆に、迷わず帰ることを選択する。

ノウブル > 「俺も頼まれたのは追い払うまでだ。
後の事は、また真っ当な依頼が出るだろう。
……調査、では済んでないがな。」

(必要が在らば戦闘も、と言う姿勢が女に在る時点で
――いや、之以上は最早無粋か、溜息零す様を見ては、僅か双眸細め。
其れから、近くに在った木の棒を拾い上げて。)

「……そう言う加護でも受けているなら良いが…。
……無理を通し過ぎるな。 自分を労われ。」

(そう、一言告げてから。
街の方向を木の棒で示しては、己も共に戻ると伝えよう。
此処に一人で留まる理由も、女を一人で帰らせる理由も無い。
女が帰路を辿るなら、其の隣についていきながら
完全に日が落ちてしまう前に、木の棒へと
ゴブリンから剥いだボロ布を巻きつけ
少量の油を染みさせて、松明とするだろう。

そうやって、道中松明を継ぎ足しながら、道を照らす筈だ)。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からノウブルさんが去りました。