2019/06/24 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ほう……」

夜の山中を、ランタンを携え散策していた金髪の男は、その道中で小さな山小屋を発見して足を止めた。
男は顎に手を当て思案するような仕草をしながら、その小屋をジロジロと眺め。

「ほむ……ちょうどいいから今日はココに泊まるとしようかのう。どうやら誰もいない感じだしなッ」

そう言って意気揚々と近づけば、一応軽くノックをした後扉を開け、中へ。
明かりの灯っていない小屋の中を、ランタンを掲げて照らして眺め回す。
中には木製のテーブルが一つに椅子が2脚。
壁沿いに設置された木製の幅広のベンチのようなものは、布団のような寝具こそないが、おそらく寝床だろう。
いずれも多少埃っぽいものの状態は良く、小屋自体も見える範囲にはクモの巣とかが張っているということもない。
登山者等にそれなりの頻度で利用されている証拠だろう。

「──ふーむ……ちくと埃っぽいが全く誰も使ってない、というふうではないようだな……ウム、上等上等」

などと満足気にウンウンと頷き、テーブルの上のホコリを軽く払うと、ランタンとバッグをその上に置く。
椅子のホコリも払ってから、ゆっくりと腰を下ろせば軽く軋む音がするも、それで壊れそうということもなく。

「さて……寝る場所を見つけたはいいがまだ眠気は来ていない感。それまでどうしてようかのぅ……」

そう呟くと、なんか暇つぶしになるもんでもあったかな、とバッグをゴソゴソと漁り始める。
ランタンの明かりは小屋の外にもほのかに漏れていて、誰かがいることを如実に示していて。