2019/04/04 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にイリーナさんが現れました。
■イリーナ > 「んー……思っていたより時間かかっちゃった」
九頭竜山脈ふもとの街での依頼を終えての帰路である。
本来なら一泊してもよかったと思ったのだが
「せっかくだから、山の温泉でもいこうかな」
なんて思いつきがいけなかったのか、じっくりと湯に浸かっていたら陽は沈み切っていた。
湯によりやや赤く染まる肌に、銀の髪から垂れる滴。
仕方がない、と夜間の設営に向きそうな場所はないかと周囲を探し始めよう。
「さすがに、襲われました……なんてことは避けたいけど」
夜目も、耳も、効く――が。
今は、温泉でリラックスしすぎたのかややその精度は落ちているか。
■イリーナ > 山賊街道。
そう称される危険地帯での野営である、警戒するに越したことはないのだが……。
「モンスター、もね。 せっかく温泉でリラックスしたのに。」
警戒をしなければならないとなれば、意識を強く張らなければならない。
山賊、そしてモンスターに乱暴者の同業者。 はてさて……。
野営用に用いている一人用のテントを張ろうとバックを降ろせばため息交じりに手早くそれを組み立てようとして。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にグライドさんが現れました。
■グライド > (――ふと、女が荷物を降ろした時
視界の端に小さな明かりが見えるやも知れぬ。
木々の向こう、ゆらゆらと揺らめく光は、人間の灯す明かりに見えよう。
そして、良く気配を伺えば気付く筈だ、焼ける肉の匂いが。
何某かの香辛料が混じり、この時間で、かつ女が未だ食前であれば
随分と食欲を煽るやも知れない、が。)
―――――……おっと、随分油が落ちやがるなコイツ。
(そして――その向こうには居る筈だ、既に野営の設営を終えて
たき火を囲んでいる、やたらと重装備の男が。
同じ傭兵、同業者で在れば、或いは同じ穴の貉として見知るやも知れぬが、果てさて)。
■イリーナ > ゆらりと見えた炎。
さすがに、そんな目立つものを見逃すはずもない。
一瞬、山中に拠点を置く山賊の偵察か…?と警戒を強めたが――。
「……ん、ん?」
よく焼ける肉の臭いに眉が寄る。
どうやら、山賊ではないらしい。
目を細めながらその様子を観察すれば火に照らされるはやたらと重装備なフルプレート。
同じ山中泊のようだ、とテントの組み立てを辞めれば。
「どうもー、今晩だけご一緒しても?」
控えめな声であいさつと提案。
一人より、二人。
ましてやこんなフルプレートの相手など山賊もご遠慮だろう。
そんなことを考えながら声をかけてみるけれども。
■グライド > (たき火の傍に、ぐるっと取り囲んで立てかけた肉串。
傍には丁寧に解体された獣の骨と皮が残されている。
焼ける肉の香りは当然周囲に漂うだろう、が、獣で在れば火には寄らぬし
悪意を持つ者であれば、放って置いたって運が悪ければ出くわすだろう。
滴る油が、時折たき火を弾けさせるのに少々手を焼きながら。
ふと、感じたのは、近付く誰かの気配。)
「―――……ん? おう、なんだ? こんな所で人と会うたぁな。」
(かけられた声に振り向けば、よう、と片手を掲げて見せた。
がしゃりと、其れだけで金属の勝ち合う音がするのが
纏うフルプレートが見せかけでは無い証拠でも在るだろう。
御一緒、と持ちかけられるなら、一度相手の姿を上から下まで眺める。
別に武装の類を持って居ても気には留めない、寧ろ持って居ない方が怪しいのだし。
それから、ぱちりと弾けたたき火に視線を向けてから――女を、手招き。)
「いいぜ、ちょいと量も多かったトコだ。
御前さんも喰うか? この辺りじゃいっとう美味い奴だぜ。」
■イリーナ > 少し離れた位置でのあいさつは若干の警戒から。
「えぇ、それはこっちも」
人と会うとしたら、山賊ぐらいだろうと予想していたのだが……
とはいえ、この幸運は大事にしなければならないだろう。
金属の重なる音にはふむ、と頷きながら近づいていき。
「あぁ、美味しそう……だけど、こんな時間に食べちゃうと眠気がすごそうだし。
遠慮しておくわ?」
体系もきになるし、なにより――口にしたら身動きが取れなくなった。なんて落ちはごめんである。
笑いながら丁寧に勧めを断ろう。
その傍らで組み立てかけていた野営の準備をてきぱきと行っていくだろう。