2019/03/03 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > 九頭竜山脈の深い山の中の片隅に、こんこんと温泉が湧き出る泉がある。
獣たちも暖を取りにくるような山奥の温泉には不釣り合いなドレス姿の女は、
脱いだマントと靴は、直ぐ傍の木の下へと置くと、
温泉のほとりの岩場に腰を下ろし、膝上までドレスの裾をたくし上げ、白い両脚を温泉へと浸している。
魔族に暑いも寒いもあるのかと言われば、元も子もないないが、それでも暖かい湯に足を浸すのは気持ちがよい。
自然と漏れる、気持ちよさそうな吐息。
両手を後ろでについて、空を見上げると、もうすっかり冬の空のそれではなく、
呑気に、「もう少しで春が来るわねぇ…」なんて呟きもしていて――。
■レティシア > んーっと、両腕を上げ、気持ちよさそうに伸びをひとつ。
お気に入りの場所で、くつろぐ今日の女は、すこぶる機嫌が良いらしい。
湯の中に浸した両脚をユラユラと揺らしながら、すぅっと息を吸い込むと、鼻歌を口ずさむ。
「――――――――。」
柔らかな女の歌声は木々の間を抜け、山中に響いてゆく。
己の歌声に興味を惹かれた獲物がかかれば、それはそれで良いとも思いつつ…。
■レティシア > 歌を唄うのも飽き、ぼんやりと空を見上げていれば、暖かな日差しについ、うとうととまどろみそうにもなり。
呑気なものだと自分自身に苦笑を漏らす。
温泉から足を抜き、拭う事もなく歩き始め、マントと靴を回収すると、己が作った次元の狭間へと消えてゆき――。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からレティシアさんが去りました。