2019/02/17 のログ
カイン > 「さて、ろそろろ日付も変わった頃合いか。残りを片づけないとな、
 終わりが何時になるかわかったもんじゃない。」

食事を終えて体に力が戻るのを感じながら、
野営の後片付けを済ませればそのまま森の中へと足を踏み入れていくのだった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にオーリさんが現れました。
オーリ > 日中、狭い山道を行く途中、フードを被った複数の人影に囲まれる
その中の1人の口上に寄れば仇討ちとその助太刀ということであった
初めは自分が国許で命令で命を奪った誰かの縁者かと思ったが、フードを取った顔にはまるで覚えがない
続く男の口上に、人違いである、と訴えても男はまるで聞く耳を持たず、男たちがそれぞれに武器を構えると、
やもえず戦闘状態となった

初めのうちは人違いであると訴えつつ防戦に徹したが相手は縁者の仇を討とうと死に物狂いで襲ってくる
こちらも複数人に囲まれて手加減できず、すばやく相手の1人の鳩尾に短槍の石突を強かに打ち込み、
昏倒させると一度距離をとった

「人違いだ…っ、アンタ達にも殺された男にも覚えがない」

もう一度、強く訴えるが倒した男を介添えするように助太刀の男が肩を貸し立ち上がらせると、
残った男が全力でこちらに打ち込んできた
何とかその一撃を短槍で受け止めたが、虚を突かれたか、足場の悪い位置に陣取っていたこともあり
狭い山道から崖の下に真っ逆さまに落ちていくのを感じた――――

――――数刻後
気がつくと暗い森の中、大樹の傍に倒れていた
どうやら、木の枝に引っかかり命は拾ったようであったが、立ち上がろうとすると脇腹に鋭い痛みを覚える
鋭利な枝先が脇腹に深々と刺さっており、失血している
痛みを堪えてなんとか立ち上がると、そばにあった短槍を拾い上げるが、それ以上動けず
大樹の根本にどっかりと腰を下ろしてくらくらする頭で自分が落ちてきた崖の上の山道を見上げて息を吐いた

オーリ > 大樹に寄りかかったまま腕を伸ばして辺りを探る
自分が落ちてきた際に折れた枝だろうか、丈夫そうなものを一本、手に取れば適度な大きさに折る
息を荒げながら傷口を探り、服を少し割くと幹部がよく見えるようにして溢れる血を服で軽く拭う
折った枝を銜えて確りと噛めば、何度も繰り返し息を吐いて

「――――~~~~っ!!」

一息に幹部に刺さった枝を引き抜く
ぶわり、と全身に脂汗が滲み、痛みに転げ回りたいような衝動に駆られる
ぷっ、と歯型の残る銜えた太い枝を吐き捨て、血のついた枝も同じように放り捨てる
倒れそうになるのをなんとか堪えながら、外套の裾を腰の短刀で割いて包帯を作り、
流れる血を拭ってから服の上から腹部にきつく包帯を巻く

「はぁ…あぁ…くそ、くそったれ…っ」

誰に言うでもなく悪態を付きながらゼイゼイ吐息をしながらいよいよごろん、とその場に上半身を倒した
本来であれば傷口を縫っておくべきなのだろうが、落ちた際に持っていた手荷物が幾つか紛失していた
もう少し休んだらすぐにでもこの場を離れたい。先程の刺客が確認に来るかも知れない
そうは思うがなかなかに体は動いてくれず