2018/11/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 夕暮れ時の、切り立った岩棚に挟まれた山道。
草もまばらな乾いた硬い粘土質の道は、曲がりくねって見通しも悪い。
その一角、少しだけ幅が広くなっている場所に、佇む影が一つ――と、転がっている影が3つほど。

「ふう――」

長く息を付いて深く被っていた帽子を取れば、長い三つ編みが零れ落ちてツリ目の女の顔が現れる。

ホアジャオ > 大き目の黒いカンフーシャツの襟をくつろげてぱたぱたと扇ぐ。
袖で額を拭えば、どこかに引っ掛けたらしく破れ目を見つけて少し顔を顰める…

「哎呀呀…替え、無いンだけどなあ……」

そうは言っているものの、割と顔は晴れやかだ。

ホアジャオ > たまには船ではなく陸を足で移動してみようと、朝はやくダイラスを発った。急いで移動すれば、何とか日が暮れる前に人里に辿り着くと思っていたのだが…

帽子をまた被りなおして、三つ編みを中に押し込む。
(思わぬ見っけもの、てえやつ…)

山賊に襲われるのは3度目。最初は二人。続いて3人、今回も3人。思う存分ぶちのめしてやって、気分は爽快である。

ホアジャオ > ただ困るのは、もう日暮れと言うことで…

「唉…いっぺん、戻るしかないね」

夜を越す準備は全くしていないし、道に迷う可能性も高い。
腕組みをして考えてみても、このまま進むのは良い考えではなさそうだ。

ホアジャオ > (また今度、ちゃんと用意してこよ…)

くるりと踵を返すと、来た道を速足で戻っていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジードさんが現れました。
ジード > ひんやりとした寒さを感じさせる山中を一人歩く男の姿がある。
物とりや追剥の跋扈する危ない場所だというのに、道行く足取りは確かな物。
掲げたランタンの明かりが、少し開けた場所を示した所でフッと足を止め。

「――よし、休憩にするか」

言葉にするが早いか荷物から小瓶を取り出し、中の液体を幾つか地面に垂れ流す。
と、緑色の煙と臭気が一瞬周囲に立ち込めて消え。

「けほっ。…これがあるからあまり使いたくないんだけどね、この獣除け」

ぱたぱたと手を横に振って煙を払いながら丁度いい大きさの岩を椅子代わりに腰かけて息を吐く。

ジード > 「追剥の類は基本的に人間だから何とかなるといえばなるんだけど、
 野獣の類は説得って訳にもいかないし興奮すると薬の効きも悪いしなあ」

最初から関わらないのが一番だとしみじみ漏らす。
元々さして荒事が得意な訳ではないので致し方がないが少々情けない愚痴も漏れる。
かといって護衛を雇った場合、薬の類を使うと護衛からも文句を言われるのがなんとも面倒だ。

ジード > 「そろそろ頃合いだな。日付が変わる前には宿にたどり着けることを祈ろうかな」

天上の月を見上げて大よその時間を計って立ち上がる。
宿にたどり着くまでの間に狼藉物に出会わない事を祈りながら
足早に明かりを消して広場を後にしていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からジードさんが去りました。