2018/06/25 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラファルさんが現れました。
ラファル > 山賊街道の山のど真ん中、鬱蒼とした森が周囲を包み込み、陽の光を遮る場所。
 昼間だというのに、そこは夕暮れ時のように薄暗く、人が入るような場所ではなさそうである。
 そんな中に、ひとりの少女が座っていた。
 年の頃は十代前半、悪戯します、と全身で表現するような雰囲気は、楽しげな顔である。
 膨らみの薄い胸をベルトで隠し、パンツを履いている少女、足にはサンダルという、およそ山に入るような格好ではない服装。
 武装といえば、見えるところには腰に挿している、漆黒のナイフ一本か。
 ある程度の広さのある空間に、焚き火を熾し、黙々と白い煙を立ち上らせる。
 先ほど獲ったイノシシの肉を炙りながら、ちょこんと座っているようだ。

「んっふっふふ~えらさーがーちがうー……よ?」

 謎の鼻歌を交えながら、その少女は肉を見つめている。
 じゅうじゅうと肉が焼けて油が焚き火に落ちてじゅ、と音を響かせる。
 いい匂いがしてきた、そろそろかなぁ、と肉を見て。

 意味ありげに、煙も眺める。

ラファル > 「うん。」

 肉が上手く焼けた、いい匂い。ここに……塩!顔の高さまで右腕を上げて、ちょっとかしげた状態で、親指と人差し指と中指で摘んだ塩を……パラパラパラ……。
 塩を振ってしまえば、美味しく食べられます。満足するだけいっぱい塩をぱらりぱらぱらぱらりらぱらりら。

「いただきまー!」

 両手を合わせて、ボクのためにお肉になってくれた猪に感謝。
 お腹いっぱいにさせていただきます、とがつりもぐむしゃー、と骨ごと齧って食べます。
 食べる時こそ一番隙が生まれるので、きょろきょろ、クンクン。
 周囲の様子を警戒しながら食べます。
 ボタン肉うめぇ。

ラファル > もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。
  ばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばり。

 けぷー。
 少女が食事をしている様子を擬音にするとこんな感じでありました。
 ものすごい勢いで溢れ居出る野生。
 骨も肉もガリガリかじって噛み切ってってごっくん飲み込む。
 口の中が膨らむぐらいに一気に食べて噛んで。
 両手を合わせてご馳走様、は親の躾。
 お腹がいっぱいになって、気分がゆるくなったけどしゅういをきょろきょろ。
 お腹いっぱいになったら遊びたくなった。
 でも、誰か来ないかなーと期待しながらながめてみるけど。
 なんの気配もしない、面白くなーいと、足を投げ出してジタジタ

ラファル > 今の時間は……もう少しでお昼になりそうなところ。
 今日は誰の気配も匂いもしないし、それだったらおウチに帰ろうかな。
 よし、そうしよう。

「お腹もいっぱいになったしねー。」

 うん、取り敢えず今は特に急いでなにかしたいとか、興味があるというところもないし。
 じゃあ、帰ろう。
 あまり外で遊んでるとまたお仕置きがあるだろうし。
 でも、あのおしおきはいいかもしれないけど。

 雷落ちるのはやだし、と少女は立ち上がり、おしりのホコリをパッパッと払う。
 そして、焚き火に砂をぶっかけて消してから。
 そのまま音もなく、気配も消えて。


 森に溶け込むように消えていった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラファルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカインさんが現れました。
カイン > 完全に人の気配が失せ、夜の帳落ちた後。
山道の中腹付近にあるぽっかりと明いた空地の一つで、
焚き木を起こして野営の準備をしている人影があった。
男の他にあるのは捌かれた大きなトラの様な獣の遺骸と、
それから作られたのだろう幾らかの加工品。

「ふう…随分手こずらされたな。出来たら今日は街に帰りたかったんだが、っとあちっ」

依頼された街道を荒らしまわる化け物を仕留めるのに思った以上に時間がかかり、
気が付けばもう完全に夜半になっていた。
運の悪さに息を吐きながら、火にかけた薬缶からコップに黒い液体を流し込んで一口飲む。
口の中に広がる苦みを楽しむ間もなく、熱し過ぎた液体の熱さに思わず目を白黒させ。

カイン > 「……ん。火種がそろそろ危険か。
 仕方ない、探してくるとしようかね」

暫くの間ゆったりとした時間を過ごし、
焚き木へ枯れ木を放り込んでいた所で手持ちの燃料が少ない事に気が付く。
困ったとばかりにぼやいて立ち上がると、そのまま荷物を手に森の中へと消えていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。