2018/06/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカインさんが現れました。
カイン > 完全に人の気配が失せ、夜の帳落ちた後。
山道の中腹付近にあるぽっかりと明いた空地の一つで、
焚き木を起こして野営の準備をしている人影があった。
男の他にあるのは捌かれた大きなトラの様な獣の遺骸と、
それから作られたのだろう幾らかの加工品。

「ふう…随分手こずらされたな。出来たら今日は街に帰りたかったんだが、っとあちっ」

依頼された街道を荒らしまわる化け物を仕留めるのに思った以上に時間がかかり、
気が付けばもう完全に夜半になっていた。
運の悪さに息を吐きながら、火にかけた薬缶からコップに黒い液体を流し込んで一口飲む。
口の中に広がる苦みを楽しむ間もなく、熱し過ぎた液体の熱さに思わず目を白黒させ。

カイン > 「それなりに手強くて楽しめたから悪かなかったんだがなあ。
 その結果がこの野宿ってのは中々重たい代償だな」

コーヒーを少しづつ冷ましながら飲み、体の温まっていく感覚に息を吐く。
初夏になり日中は温かくなったとはいえ、
朝と夜はやはりまだまだ冷え込みが強い。
ふと吹き抜けた冷たい風に少し身震いしながら片手を火に当て。

「寒い寒い。野宿はこれがつらいねえ。いい加減俺も年かね」

カイン > 「……ん。火種がそろそろ危険か。
 仕方ない、探してくるとしようかね」

暫くの間ゆったりとした時間を過ごし、
焚き木へ枯れ木を放り込んでいた所で手持ちの燃料が少ない事に気が付く。
困ったとばかりにぼやいて立ち上がると、そのまま荷物を手に森の中へと消えていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカインさんが去りました。