2018/04/21 のログ
ご案内:「青い森/九頭龍山脈」にヴィルヘルミーナさんが現れました。
ヴィルヘルミーナ > 奇々怪々が起きる九頭竜山脈の中。
青い森と呼ばれる鬱蒼とした場所を歩く蛮族。
手にした斧には血がこびり付いており、今まで何度かの戦闘になっていることが分かるだろう。

「…くそ、どこなんだ。」

蛮族は手の甲で顔に着いた汗を拭うと、森の中を歩き続ける。

魔道士から珍しいアイテムを手に入れてくる内容の依頼を受けたはいいが、情報が乏しく難儀していた。
曰く、強力で大きな生き物の角とのことだ。

魔獣なのか通常の動物なのかも分からない状況。
ただ、角を目にすれば分かるとのあいまいな説明。

断ろうかと思っていたが、前金の時点で結構な金額。
おまけに失敗しても前金は返さなくて良いとのことで眼の色を変えた。

罠の可能性もあるが、それならそれで切り抜ければいい。
蛮族は邪魔な枝を切り払い、更に奥へと。

ご案内:「青い森/九頭龍山脈」にラヴゥチンさんが現れました。
ラヴゥチン > タナール砦での役目を解かれ、今度は王都に戻れと言われ戻ることになった。
教会からは馬車を用意すると言われたのだが、徒歩で教えを広めながら帰ると断り長い道のりが始まった。

手始めに九頭龍山脈を踏破し、教えを説きまくろうと思っていたのだがここはどこだろう?
森の中に出てしまい困ってしまった。

「……いえ、これはひょっとして神のお導きなのではないでしょうか。きっとそうです!試練もしくは何か重要なことを伝えるため神は私をここにお導きになったに違いありません」

ひざを折り手を組んで軽く神に感謝の意を伝えるためのお祈りを済ませた後、森の中を歩き回る。
ひょっとしたら未開の部族とかがいるのかもしれない。あぁ、それは早く私たちの教えを説いてあげなくては……
教えを説き入信するかしないかは勝手であるがきっと入信してくれるだろう。

アーマーをがっちゃんがっちゃんと不用意に鳴らし、盾で障害物を薙ぎ払いながら、歩き回り森を進む身長の高い影があった。

ヴィルヘルミーナ > 金属音。 蛮族は耳の端に届いた音に警戒する。
この辺りはどんな奴が現れるか分かったものではない。

最悪、戦争に巻き込まれる可能性すらある。

蛮族は茂みの中に潜み、様子を伺うことにした。
相手が何者か、数もわからない以上姿を晒すことは得策ではない。

茂みの中で息を殺し、様子を伺う。
青い森はその名の通り、妖艶な青い光が漂う場所。
多少の人影なら隠れてしまう。

それは蛮族にとっても同じこと。
耳を澄まし、音で判断しようとしている。

ラヴゥチン > 「しかし、見れば見るほど不思議な森ですね。罪なき野生動物は失せてください!」

とびかかってきた肉食獣っぽい何かを盾から巻き起こした風で吹き飛ばす。
木々が少しざわざわと揺れ、木の根元に肉食獣がたたきつけられる。
大抵の野生動物はこれで懲りて襲ってこなくなる。

「ふぅ……歩き回ると流石に疲れるというか……はっ神はまだ私に体力不足だとおっしゃっているということでしょうか!私はやります!主よ我を導き給え!」

たった今、休むことなくこの森を抜けることが彼女の中で決まったらしい。
よっぽどのことがない限り休むことなく歩き続けるだろう。

「幸いここは夜だろうと深夜だろうと明け方だろうとこの光でわりとなんとかなりそうですね」

アーマーを着こんでいるとは思えない足の軽さで突き進む。
周りに気配は何か感じているものの、野生の動物だろうと思い気楽に進む。

ヴィルヘルミーナ > 金属音の主は女性の様だ。
何か喋ったと思えば突風が起きる。

動物の叫ぶ声が聞こえる。
追い払ったのだろうか。

さて、金属音はまだまだこちらに接近する。
この様子だと遅かれ早かれ遭遇するだろう。

音の主は光の魔法も使うようだ。
音が大きく成るにつれ、次第に明るくなる。

このまま隠れるのも難しいと判断した蛮族。
茂みの中から飛び出した。

「おい、そっちは一人か?」

兜越しに女性を睨む蛮族。
手にした斧は血まみれだ。
未開人と思われても不思議ではない。

ラヴゥチン > 「え、はい。そうです。1人です」

質問には包み隠さず真実をこたえる。
彼女が己に貸したルールのおかげで質問に反射的に答えてしまった。

質問を答えた後で茂みの中から飛び出してきた人物を視認する。
血なまぐさい斧、毛皮に兜。
明らかに少なくとも王都の人間ではなさそうである。
もっと言えば宗教と無縁の人に見える。
これは教えを説くチャンスなのではと笑顔になる。

「私はラヴゥチン、ノーシス主教の宣教師をしてます。あなたは神を信じますか?」

怪しさあふれる自己紹介をしながら無警戒に距離と詰めようと足を向ける。

ヴィルヘルミーナ > 「そうか、一人か。」

蛮族は明らかに安堵した。
女性一人となればそう困ったことも起きそうにないと。

しかし、蛮族には女性の笑顔の理由までは気付かない。
向こうもこちらを乱暴な男と思っていたのだろう位は考え付くが。

「ああ、信じるぞ。」

蛮族は血まみれの斧を手にしたまま、宣教師の女性にジロジロと視線を巡らす。
フルプレートに巨大な盾。 神殿騎士だろうかと考えていた。
受け答え次第では殴られそうだとも思っている。

ラヴゥチン > 「はい、1人ですよ」

にこにこしながら何の話をしようか悩んだり、興味を引けるだろうかと考える。

「あ、神様を信じている!大変素晴らしいです。あぁ、神は蛮族に見える人も神を知っているということを私に教えたかったのですね。宣教師冥利につきます」

軽く祈りを捧げながら鳴くほどうれしかったのか目に涙をためている。
観察するとわかるかもしれないが、相当アーマーが重いのか地面が少し沈んでいる。更に盾と鎧意外に本当に何も持っていないのだ。
水や食料、本すら持っていない。

ヴィルヘルミーナ > …やっかいなのに捕まっただろうか。
蛮族はそう考えていた。
悪い人ではなさそうだが、なんというかアクの強そうな人。

「何が宣教師冥利につきるのかよくわかんないがとりあえず落ち着け。
そうだな、俺も少し休憩しようと思っていたんだ。
あんたも休んだ方が良い。
その恰好で長時間歩くのは疲れるだろう。」

蛮族は斧を足元に置くと、何もない場所から水の入った瓶を二つ取り出した。
一つを宣教師に差し出す。

「分かち合うのも教えだよな。」

ラヴゥチン > 「はぁぁぁ……ありがとうございます。ありがとうございます」

本当に嬉しそうに水を分けてもらいごくごくと水を飲む。

「宣教師をしていてこういう事が一番うれしいです……今どこから水を取り出したんですか?」

木の根や草のない所で腰を下ろす。
この人と神について語らなくてもきっとわかっているだろうと思い安心する。

「えっと……蛮族さんはこれから何をしに行くところだったんですか?」

自分の目的はある意味達成された。ならばここは助け合いの精神に則り何かお手伝いできることがあれば手伝いたいと申し出た。

ヴィルヘルミーナ > 「そこまで喜ぶなよ。
当たり前のことだろうが。」

蛮族は困った顔で瓶に口をつける。
半分程飲み干した所で腰に括り付ける。

「それは何よりだな。 あんたの信仰心が俺に届いたわけだ。
どこからって…家からだよ。 そういう魔法を使うんだ。」

女性が腰を落ち着けると、蛮族も切り株の上に座り込んだ。
意外にも彼女はそれ以上神について説いてこなかった。

「俺か? 俺はヴィルヘルミーナって言う名前の長い蛮族でな。
ヴィルでもミーナでも好きに呼んでくれ。
で、俺は生活の糧を得るために珍しい生き物の角を探しに来てる途中でな。
でかい生き物の角でみたらそれと分かるって街の魔道士に言われたんだけどな。」

宣教師に手伝わせていいものか気になるが、蛮族は自己紹介と今何をしているかを口にする。
もっとも、目的の手がかりすら碌にないのだが。

ラヴゥチン > 「いえ、神の教えが息づいているというのが嬉しくてですね。って魔法ですか。私、魔力はあるっていわれるんですけどね。この程度しかできないんですよ」

魔法は苦手なんですと言いながら手をぴかーと光らせる程度の魔法を見せる。
魔法として行使できるのはこの程度。あとは全部漏れ出してしまったり形にならなかったり……内側で使うのが向いているらしいと簡単にまとめて話していく。

「ヴィルさんはお仕事中だったんですね。大きな角を持った生き物ですか……大きさにもよりますけど、上の方の木の枝が不自然に折れてたりしたらそこが通り道かもしれませんね」

でかいのであれば通常届かない木の枝なんかが折れているかもしれないとりあえず周りをきょろきょろと見渡しながら思案する。

「もし出てきたらお手伝いいたしますよ。こう見えても力と体力には自信があるんです」

がっしゃんとガントレットをはめた腕で胸のプレートを叩く。
周りに音が響いて割と迷惑である。

ヴィルヘルミーナ > 「こう見えて俺は神の恩恵に授かったことが多いからな。
今こうして俺が動いているのも神のおかげとも言えるな。」

これは本音。 蛮族はここに来るまでの冒険で神々の力を借りたこともあったのだ。
但し、借りた先はノーシス教の神だけとは限らないのだが。

「いや、夜道が明るくていいんじゃねえか。
まるであんたの行く手を導いてるみたいだ。」

照明としては十分な灯りに蛮族は喜ぶ。
青い森は暗くなると足元も悪く危険である。

「鋭い指摘だな。 確かにそうだな。
俺もそっちに気を付けて探すとするか。」

だが、周囲に生き物の気配はなくなった。
強者が二人も居るのだ。
自然と警戒されてしまう。

「よし、それなら森の奥へ向かって歩くぞ。
ところで、ラヴゥチンはこんな所まで何をしに来てたんだ?」

蛮族は宣教師の参戦をありがたく受け入れる。
もともと前金だけでも良いかと思っていた所だ。
心強い味方ができたことを喜ぼう。
そして、草木を切り分け進む途中で宣教師のことを尋ねてみる。
ひょっとしたら新しい仕事も見つかるかもしれないと、冒険者らしい考えもあった。

ラヴゥチン > 「まぁ、神の恩恵を受ける。とても羨ましい事です」

自分ももっともっと恩恵を受けられるようにしなければと思う反面、我が主は戦闘に力を貸すタイプの神様だったかなと少しだけ頭をひねる。

「そんなそんな。でもありがとうございます」

指先の光を褒められてうれしかったのか素直に照れて頭をぽりぽりとかく。
奥へ行くと聞いたのでそのままヴィルについていく。

「私はこの砦から王都へ戻る途中でして……折角だから歩いて帰ろうと思ったんです。
……私が馬車に乗ると馬がかわいそうですしね。その帰りの途中に色んな所で教えを説いていけたらなって思っているんですよ」

歩くたびにかちゃんかちゃんと音が出る。
一度野生動物を吹き飛ばしたせいか、この音が聞こえるとがさがさと獣が逃げる音が聞こえる。

「………………」

ひょっとしてこれは自分が邪魔なのではと思うまでそんなに時間はかからなかった。

ヴィルヘルミーナ > 「後であんたの勤め先も教えてくれ。
余裕が出来た時でも喜捨させてもらうよ。」

蛮族は以外にも教会などに顔を出すタイプであった。
もっとも、説教はまともに聴かないし、喜捨の額も小銭程度だが。

「本気で言ってるからな。 自信をもってくれ。」

宣教師の先をあるく格好で森の奥へ。
段差を見つけると、足元に注意するように声をかけて。

「砦ってのはタナールか?
あんなところで誰に教えを説くんだ?」

あそこで教えを説くなら聖水でも売り歩いた方がいいのではと思う蛮族。
または十字架の類。 要は武器になりそうな物だ。

「安心しろよ。 ちゃあんと相手は居てくれたぞ。」

宣教師が金属音を気にしだした所で、開けた場所へとたどり着く。
そこには大きな角を額に付けた巨人が立っていた。
山を思わせる巨人の横で輝く月。

青い夜空の下の巨人は神々しさすら感じさせる。
しかし、それに見惚れていたら死が待っている。

巨人はこちらの存在に気付くやいなや、大木ほどの大きさもある棍棒を振り下ろすではないか。

ラヴゥチン > 「はい、よろこんでっそれとありがとうございます」

少しでも神様に対して敬意を示してくれるのであれば、全力で導き、道を指し示すのが我々の務めである。
励ましの言葉も相まって自然と笑みがこぼれる。

「あ、はい。タナール砦です。よくご存じですね。あそこではですね……」

続きを話そうとしたが目の前に巨人がいることに気が付いて口を閉じる。
これは普通に暴れたら危ないのでは?というかこれをとってくる仕事をうけるこの人はとても強いのだろうか?
沢山の疑問が溢れるが棍棒を振り下ろそうとしているのを確認して、思い切り踏みこんで盾を前にする。
風を暴れさせほんの少しでも威力を殺すと真正面から受け止める。

「こういう怪物や魔族、あとは魔に魅入られた人間や寝返った人間などに教えを説いていたんですよ」

風を暴れさせた後は今度は風を逆行させる。すなわち風による吸引である。

「普段なら話せばわかると説教を始めるところですが……」

この状態になると自分は盾に魔力を注ぎ続けなければならず動けなくなってしまう。
お互い膠着状態になるので安心して布教活動が出来るという事らしい。

ヴィルヘルミーナ > 「俺はまだ行ったことは無いがあっこは毎日激しいらしいな。
俺もそのうち仕事に行くかもしれないな。」

宣教師の大盾が前進し、攻撃を受け止める。
城でも被害が受けそうな巨大な棍棒の一撃を風で衝撃を減ずることで防いでいた。

「やっぱり、あんたを連れて正解だったな。
これは神の意思なんじゃないか?」

蛮族は風に巻き込まれ身動きのできなくなっている巨人と宣教師の交互に視線を向ける。

これで蛮族は心置きなく魔法の準備に入ることが出来る。

「悪いが、今日は殺生をさせてもらうぞ。
どのみち殺さないと角は手に入らないからな。」

蛮族が手にしていた斧を掲げる。
すると、星空は暗雲に包まれる。
次の瞬間、稲妻が巨人に直撃する。
全身焼け焦げになった巨人はその場に崩れ墜ちた。

「よし、後は角を取るだけだ。」

蛮族は嬉しそうに巨人の頭に近づいていく。
先程まで天を覆っていた暗雲は消え去り、星空が広がっている。

ラヴゥチン > 「楽しい所でしたので是非どうぞ。言葉は通じなさそうですし仕方ないです。よろしくおねがいします」

もしもこいつが暴れて無辜の民が傷ついてしまうということは避けねばならない。
今回の殺生は仕方ない事である。自分の力不足でもあるだろうと己を律し戒める。

棍棒も燃えて盾についた煤を手で払いながら一仕事終えたと大きく伸びをする。

「確かに今回の出会いは神の思し召し、巨大な生物を狩ることが出来ましたし、事前に大きな被害を減らせたのかもしれません……角無事ですか?」

全身が焦げている巨人を見て少し不安になる。
角だけ持って帰るといっていたのだったか?その角が燃えていたり使い物になっていたりしないだろうかと少しだけ心配になった。

ヴィルヘルミーナ > 「楽しい? 本当か?」

宣教師が砦を楽しいと言うとは意外だった。
思わず聞き返してしまう。
そして、殺生の許可も得たので蛮族は心置きなく巨人をしとめた。

「そうかもしれんな。 こんなのが街道で暴れ出したらもっと大きな被害になっていただろうな。
しかし、本当に居たとは。」

話半分で聴いていた巨大生物は実在し、今は物言わぬ死体になっている。
蛮族は宣教師のおかげで傷一つない。

「お、大丈夫そうだぞ。
と言うか、これは確かに珍しいな。
この角魔力を持っているぞ。
何に使うんだろうな?」

蛮族は斧の代わりに巨大な戦槌を手にする。
根元当たりで折って持ち帰るつもりだ。
カーン、カーン、とまるで金属でも叩いているような音が響く。

「こいつを持って帰ると結構な報酬を貰えるんだ。
二人で倒したことだし、半分は後であんたの所に持っていくよ。
場所を教えてくれるか。」

ラヴゥチン > 「えぇ、色んな考え方を持つ人もいましたし……何よりもあちらも必死なんです。勝利か死かそんな中で戦っているのです。感情がむき出しになっている分、言葉が響きやすくてやりやすかったですよ」

話を聞いてもらえる。それに反応を返してもらえるそれだけで宣教師というものは大分救われている。
無反応というのが一番堪えるのだ。

「半信半疑だったんですか?いえ、私も半信半疑でしたけれど……
魔力……お薬にするか、立派な角ですし杖にするとか選択肢は色々ありそうですね」

角を切っている間、自分の命綱であり大切な装備でもある盾を磨いて綺麗にしておく。
顔ともいえる大盾である。綺麗にしておいて損はない。

「私の家は王都の一番大きな教会ですが……お気持ちだけ最寄りの教会に寄付しておいていただいてもかまいませんよ」

きっと自分が大金をもらっても結局は寄付してしまうのである。
先に寄付するか、もらった後で寄付されるかの違いでしかない。

ヴィルヘルミーナ > 「なるほどな。 そういう意見が帰ってくるとは思わなかったな。
罵声でも無視よりはいいわけか。 こりゃやったことがない俺には分からない世界だな。」

地に足の着いた意見は深く、分かりやすい。
蛮族は聖職者の苦労の一端を垣間見た気がする。

「この仕事、実は前金の段階で結構貰ってたんだよな。
おまけにそのまま逃げても返さなくていいって言われてな。
罠じゃないかと思ってたのだが、意外にちゃんとした依頼だったな。」

ようやく角を折った蛮族。
このまま持ち帰りたくないので魔法でどこかにしまう。

「そんなもんでいいのか?
なら、どこか小さい教会にでも寄付しておくよ。」

久しぶりの大仕事で汗をかいた。
そういえば、九頭竜では温泉宿があったことを思い出す。

「なあ、汗かいたし風呂でも入らないか?
この近くに温泉宿が何軒かあるんだけどよ。
温泉はいいぞ~。 肌もすべすべになる。」

ラヴゥチン > 「ふふ。なので私が楽しくてもヴィルさんにとってはただの洗浄に見えるかもしれません。なのであまり期待しないでくださいね」

あくまで個人の感想。個人の考えであると強調しながら角をいずこかへしまうのを見て歩ける準備をする。

「あいつと戦えって事前に知っていたら逃げる人も多かったでしょうしね。不安に思われてもお金を多少握らせようと考えたのかもしれないですが……たくさんのお金は一長一短ってことなんですね。
小さな教会!それがいいですね。ありがとうございます」

笑顔になりながらうなずく。素敵な人に巡り合えたと心が弾む。
それにしても今日は流石に戦闘があるとは思わなかったので少し疲れていた。

「温泉!いいですね。疲れが取れると聞いています。私、この辺りの地理には疎いので案内を頼んでもいいですか?」

ヴィルヘルミーナ > 「俺か…。 俺なら戦場なら面白おかしくすごす自信はあるぞ。
なにせ蛮族だからな。」

戦槌も斧もしまう。 この宣教師と居る間は直ぐに武器は不要だろう。

「どうだろうな。 依頼主も半信半疑っぽかったがな。
ま、多少のリスクはあっても俺には金が必要だからな。
何せこの間子供を拾ってきちまってよ。」

宣教師のススメ通り、王都内外でもとりあえず小さな教会に半分を寄進しよう。
出来れば一か所ではなく複数個所で。
宣教師の言うとおり、いきなり大金が舞い込むと余計なトラブルが起きるかもしれない。

「ああ、良いぜ。 とりあえずこの青い森は抜けないとな。」

宣教師の前に立ち、森を抜けて行く。

ラヴゥチン > 「戦うのがお好きなんですね。私はどちらかと言えば戦場に立っていることの方が楽だと感じました」

そんな事を言いながらヴィルの後ろについていくのであった。

ご案内:「青い森/九頭龍山脈」からヴィルヘルミーナさんが去りました。
ご案内:「青い森/九頭龍山脈」からラヴゥチンさんが去りました。