2017/10/16 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジードさんが現れました。
■ジード > すっかり暗くなった山脈を横断する街道の中腹付近に道行く影がある。
夏が終わり秋風が吹き抜け始めた、山中は時に肌寒ささえ感じさせる。
おまけに物取り追剥の跋扈する危ない場所だという事を知らぬものはいまい。
こんななかを夜中に歩きたがる人間は早々おらず、男も当然その一人ではあるのだが――
「はて、このあたりはどこだろうな…。前に来た時はこちら側が宿だった気がするんだが」
途方に暮れた様子で声をあげ手にした松明の明かりをゆらゆらと揺らす。
とどのつまり男がどのあたりを歩いているのかわからないという有様だった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にレヴィさんが現れました。
■レヴィ > 少しの湯治を終えて街に戻り早速受けた仕事は何の因果か水浴び場への配達。
しかも急ぎの品と言う事もあり暗くなった山脈の街道を微かな明かりだけを頼りに走る。
「暗いと気をつけないと迷うッスから大変ッス。後はこっちで……」
いま進む街道をもう少し行けば水浴び場に向かう分かれ道につくと速度を上げ。
進行方向に揺れる灯り、恐らくは松明か何かの明かりを見つければ足を止め。
もしかして山賊でもいるのかと注意して灯りへと近づいていく。
■ジード > 久しく誰も人の気配が無い山中を歩いていたからだろうか。
人の気配には多少敏感になっていたようで遠くから近づいていた気配に気がついて足を止める。
「――おっと?そこに誰かいるのかい?」
まだこちらから相手の姿は見えないが気配だけは朧げに感じ取れた。
とはいえその手の荒事は専門ではないので空振り出会ったら恥ずかしいという懸念が無い訳でもなかったが。
出方をうかがうようにじっと視線を闇の中へと向け。
■レヴィ > こそりと近づき山賊かそうでないかと確かめるつもりが先に声をかけられ驚きに足を止める。
もしかして足音が立っていた?風上がこっちで何か匂いでも?と知られたことの原因を考えるが多分どちらも当てはまらない筈と。
そう考えれば感がいいか見えているかの二択。
このまま山に入り見なかったことにしても良いのだがそうはせず。
「いるッスよ。もしかしてどこかに行く途中ッスか?」
声をかけてくる以上いきなり襲い掛かってくることはないと考え。
相手は声からすると男、その男によく聞こえるようにと声をかけて近づいていく。
■ジード > 相手の出方次第ではやはり荒事もあり得ると考えてか腰に手をやる。
そこにあるのは自分で調合した薬の数々だ。
斬った張ったは得意ではないが絡めてはそこそこ得意な自信はある。
しかしながら帰ってきたのは意外とフランクな返答だった。
「おや、山賊の類って訳でも無さそうかな…?恥ずかしい話だけど道に迷ってね。
お嬢さん、もしよかったら道を教えてもらえないかな。ただとは言わないし御礼もするよ。近場の宿だったら何でもいい」
一気に気を抜いてそう問いかけながら腰の薬入れから手を離す。
■レヴィ > ただの旅人やそこそこの冒険者ぐらいならばどうとでも出来ると軽く手を挙げて男へと灯りを目印に近づき。
いざとなればナイフで一突きになどと考えて一応の用心をして。
ゆっくりと近づき顔がわかるほどの距離にと近づけば一度足を止める。
そうして見えた男は怪しくは見るが悪人には見えない事にほっと息を吐く。
「これでも冒険者ッスよ。迷子だったッスか。こんな時間に歩くと迷うッスよ。
道っスか?別に構わないッスが……多分教えても迷うッスよ。
水浴び場に向かう途中ッスから一緒に行くッスか?」
ただ道を教えても迷いそうだと考え、どうせなら確実に解る、
これから向かう場所を告げてどうする?と問いかける。
■ジード > 「アッハッハ、面目ない。じゃあ冒険者さん、護衛の依頼って事でお願いできるかな?
しっかり案内してくれれば幾らか報酬も出すよ。何か欲しいものがあるなら薬とかなら用立てられるけど。
こう見えても行商人で、しかも薬師でね。大抵のものは用意できると思うよ」
迷うという言葉には返す言葉もないと言った様子で言い返す。
実際にそうなる自覚がある程度に山歩きになれてないのだ。
相手の言葉と好意を素直に受け取りながら両手に何もないのを示して近づき
右手を差し出して見せて笑顔を向ける。
「ジードという名前だよ、君は?可愛い冒険者さん」
■レヴィ > 「構わないッスよ。こんな時間に会うだけで思われてもしかたないッス。実は私も山賊かと思ってたッスよ。
構わないッスよ、ついでっスから両方引き受けるっス。
薬ッスか…?そういえばそろそろ補充の時期ッスから助かるっスね。用意できるなら大感謝ッス」
山賊ではなく迷子と聞けば放って置くことなどできる筈もなく。
案内も護衛も引き受けると笑顔で頷いて見せる。
そして薬とかならという言葉に本当に助かったという様子を見せて。
近づいてくる男に自分からも歩み寄っていく。
「私はレヴィッスよ。よろしくっス、ジード」
差し出された右手をしっかりと握って笑顔で名前を名乗り返す。
■ジード > 「ここは山賊の根城として有名らしいからね。
護衛の一人も雇っておけばよかったと思ってた所だよ、
遠くの国では後の祭りっていうらしいけど…ポーション類?どんな薬がお好みかな。
傷薬から夜のお供まで何でも揃えられるけど」
セクハラじみたことを笑顔のまま言い放つあたりがどうにも親父臭い。
頷いて応じてくれてる相手に対して手を軽く上下させて言い返すとレヴィという名前を反芻し。
「いい名だね、こちらこそ。それじゃあ護衛の方宜しく頼むよ。
しかしこんな時間に宿まで向かってるってそっちも仕事の帰りか何かかい?
俺は仕事のついでにこっちの道を選んでついでに温泉でも入ろうかって口なんだけどね」
■レヴィ > 「ここは山賊が多いッスよ、いくつか間引いても直ぐに増えるッス。
こんな時間に護衛なしで無事だったのが驚きッスよ、本当に。
ポーション類も欲しいっスね。そうッスね、傷薬に痺れ薬、後は避妊薬辺りッスか」
セクハラ混じりの言葉にもまったく気にした様子を見せずに笑顔のまま欲しいものを頭に浮かべてあげていき。
しっかりと握手し上下に振る訳だが男の手には女の子としての柔らかさよりも武器を使い慣れた硬さを感じさせ。
「そうッスか?それは嬉しいッスね。
私は仕事中ッスよ、急ぎの荷物を運んでるッス。
だから案内先が目的地という訳ッスね」
そうなんだと男の言葉に頷き、自分は向かう途中なのだと告げて。
■ジード > 「間引くとはまた…いやまあ、でもそういう表現にもなるよねえ。
迷惑な話だけど、ハッハッハ。腕に自信は無いけど逃げ足にはちょっと自信があるよ?
なるほど、それじゃあ傷薬に…痺れ薬はまだしも避妊薬?そりゃまた、そういうことするのかい」
おやとびっくりした様子で言いながら目が軽く瞬いた言い返す。
それはそれで大したものだと妙な関心をしながらにんまりと笑い。
「そういう方面の商売もしてるならこの後一晩買われてみるってのはどうだい?
なるほど、それは幸運だったなあ。神様なんて信じてないけど感謝しておこう」
どこかを拝むようなこのあたりではあまり見かけない仕草をしながら連れ立って歩く。
とんでもないセクハラ発言をした直後だというのに全く気にした風もない。
■レヴィ > 「ああいうのは害獣と一緒ッス。だから定期的に減らさないと大きくなって大変ッスよ。
逃げ足に自信があってもこの辺りはお薦めしないッスね、逃げた先が崖だったら笑えないッス。
スルっすよ。気持ちいい事は嫌いじゃないッスから」
驚いた様子に変?と男を見返してしまい。
冒険者以外にも時折娼婦をしていたりもするのだがそれは口にせず。
「そうッスね、宿代をジードが持ってくれるならいいッスよ。
確かにそうッスね、こんな偶然はそうそうないっス」
宿があるほうへとこんな時間に向かう冒険者に会う事態が珍しい場所、神様に感謝したくなる気持ちはわかり。
セクハラ発言に宿代を出すならと軽い様子で答え。
こっちだと手を握ったまま道を歩き出して。
■ジード > 「害獣、害獣なア。確かにそうかもしれない。
――確かに一理あるね。人よりは頑丈なつもりだけど残念ながらつばさは無い。
変って事は無いし俺としてはそちらの方がいいけどね」
大っぴらにいう子と出会ったのは案外経験が無い。
口説き落としてというのなら何度もあるのだが。
「その程度で良いなら勿論、お安い御用さ。
御飯もおまけ位はつけてもいい」
上機嫌に言いながら相手に手を引かれるままに後についていく。
自分が幼子にでもなったような自分より小さな人間に手を引かれる何とも
妙な状況に緩やかに笑って一言おまけと言い添えて返すのだった。
■レヴィ > 「そうッスよ。育って面倒になるか、合併して面倒になるかの違いぐらいッス。
時々にそういう人を探し仕事もあるッスよ。
貧民地区で立ってる時もあるッスからよければどうぞッスよ」
性行為に対する禁忌などは特にないだけに軽い様子で告げて、もちろん相手は選びはするが。
仕事中でも気分が乗ればそのままと言う事もそれなりにあったりして。
「助かるッスよ、お金はあるッスが節約できるならしたいッスから。
お酒も付けてくれると嬉しいっスよ?」
荷運びのほかに護衛の報酬、ついでに一晩買われて宿代が浮くとなれば足取りも軽くなり。
手を離さないのは逸れるのを防止という意味と楽しみで離すのを忘れたという半々。
ご飯に酒も付けてと少し我儘をいいながら水浴び場に向かうわかりやすい道を選んで歩く。
■ジード > 「ああ、そういうのあるんだねえ。カタギに戻れないってのは何ともわびしい物だ。
ふうん?じゃあレヴィを目当てにそっちの方で店を出してみてもいいかもね。
大体路地裏で店をやってるんで、あんまり出くわさないんだろうな」
あまり見かけたことが無いとふと思ったがすぐにその理由に行き当たる。
行動域が被ってなさそうだと自分の世間の狭さに少しだけしみじみし。
「じゃあ、それも追加で良いとして――うん、そのフランクさは色々と俺としては好ましい」
相手に道を選んでもらってるのを如実に感じつつ、柔らかな手の感触を楽しむ様に軽く握り混む。
そのまま左右に振って笑って時折遊びを入れながら歩き続けて行くのだった。
■レヴィ > 「真面目に働く方が得ッスよ。本当にそうッスね。
それは嬉しいッスがあんまりいないッスよ?
路地裏はあまり行かないッスね。それだと会わないッスね」
路地裏は余程がなければ行かないので見ない筈だと納得して。
「ありがとうッスよ。これで今夜は楽しめるッス。そう言われると嬉しいッスよ」
折角意気投合出来る男だけに次は迷子になって欲しくないと暗くても迷わない筈の道を選んで歩き。
握った手が左右に振られれば童心に返ったように笑みを見せて歩いて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からレヴィさんが去りました。