2017/10/01 のログ
ウィルバー > 獲物を探し、山の奥へと
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジードさんが現れました。
ジード > 昼下がりの山脈を横断する街道の中腹付近に道行く影がある。
うららかな日射しの元、夏が終わり秋を迎えはじめた風景は風光明媚なように見える。
だがここを通ろうとするものに、物取り追剥の跋扈する危ない場所だという事を知らぬものはいまい。
男も当然その一人ではあるのだが――

「参ったね。こうもわかりにくい道行きとは…ガイドでも雇うべきだったかな」

山道を歩く最中に滲んだ汗を拭いながら迷子の身の上を嘆いて周辺を見回したがどこもかしこも似たような風景だ。
旅慣れている自負はあるが山歩きに慣れている訳ではない。むやみに動くのも自体が悪化しそうな気がして
丁度いい大きさに張り出した岩の上に座り込んで山脈の地図を広げた。あまりに縮尺が大きすぎて役に立つ気はしないが。

ジード > 「こんな山中で通りがかるとしたら野盗かなあ。あまり荒事は得意じゃないんだ。
 空の一つでも飛べれば楽なんだろうけどね」

そのような便利な能力も魔法も残念ながら持ち合わせがない。
できる薬に心あたりがないわけではないがこんな所で調合するわけにもいかない。
となると自分の足で何とかするしかないらしい。

「取って返して温泉にでも入りたいところだけどそういうわけにもねえ」

そもそも街道を通ったのは仕入れのためだった。
自分の体を重くしている大きな袋を軽く小突いて金属質な音を響かせる。

ジード > 「街道なんだからどこかに繋がってるとは思うんだけどね。
 山賊か追いはぎか…出くわさない事を祈りたいなあ。荒事は嫌いなんだけど」

出来ない訳ではないがかといって好むものでもない。
少々嫌そうな顔をしながら遠くに続く一本道の街道を歩きだす。
途中分かれ道に突き当たる度虱潰しに正解を探す羽目になるのだった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からジードさんが去りました。