2017/09/30 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラピスさんが現れました。
ラピス > 山道を少し入って、更に獣道へ逸れて、街道からなら歩いて小一時間。
そんな木々の繁る森の中にありながら、唯一空まで開けた場所があった。
理由は、湧き出る温泉。
明るい陽射しに照らされて、少し離れた源泉からは、うっすらと湯煙が立ち上り、青空に白く棚引いている。
自噴する温泉の所為で、そのあたりには木々は自生していない。
大人であれば、5,6人は浸かれそうな野湯がそこにはあって、ここを訪れる物好きたちによって、
ちょっとした岩風呂のように整備されていた。
ただ、野湯だから、人目を避けるような衝立もないし、動物たちも入り放題、ではある。

その中に腰辺りまで浸かるエルフの少女は、お湯を手で掬い、腕に、胸にかけていた。
人肌程度の温度は心地よく、肌を濡らしていく。
座るにしては深すぎるし、立つにしては浅すぎる。
その微妙な深さのため、立っているしかないが、幸いにして人気もないし、動物もいない。
だから、武装も解き、全裸で野湯を楽しんでいたのだった。

ラピス > ちゃぷん、と音を立てて波紋を広げながら、身体全体を濡らしてしまうと、

「温泉か、うん、悪くないな。村にもあればいいのに」

小さく呟き落とし、またぱしゃり、と湯を掬って肌を濡らす。
柔らかいお湯は、しっとりと肌にまとわりつくよう。
それに、野湯という解放感も手伝って、寛ぐには絶好である。
保守的で閉鎖的なエルフの集落にはないし、この心地よさはエルフの集落では味わえぬもの。

温泉がどういうものかは理解しているから、自分の呟きが不可能だとも解っていて、
ふぅ、と息をはいては、ここで暫しの休息を取るつもりで。

ラピス > しばらく野湯を楽しんだのち、湯からあがる。
心持ち身体も軽くなったような気がする。
ほかほかした身体に服を纏い、再び森へと消えていき。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラピスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 夜も深まった頃、暗い山の中を大きな影がノシノシと歩き回っていた。
手には人ほどのサイズのある巨大な片手斧、踏みつけた後は土が踏み固められ、巨大な生き物が通ったことを雄弁に語っていた。

鬼は巨大な双眸をギョロギョロと動かし、得物を探し求めていた。

今宵は血が騒ぐ。

衝動を満たせるのならば相手は誰でも良かった。

本能の赴くままに嬲ってやる。
斧を握る手にも力が入った。