2017/08/29 のログ
■エレイ > その晩、男がどこまでほっつき歩き続けたのか──それは本人しか与り知らぬ事である。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にレナーテさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からレナーテさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (ダイラスの街を出たのは、まだ陽が高くあるころだったのだが、
己の歩幅、歩く速度を見誤ったというか、甘く見ていたというか。
とにかくも夜更けの、人通りのない街道の途上に、己の姿はあった。
目立たぬ色のマントを羽織り、フードを目深に被って、道端に転がる岩に腰掛け、
足許へ背負っていた袋を置いて、携えてきた小さなランタンの光を左右へ巡らせる。
不審な人影も見当たらないが、まともな商人の馬車や、親切そうな人の姿も見当たらない。
ふう、と肩を竦めて息を吐くと、ランタンを傍らへ置いて。
己の膝の上へ両肘を預け、頬杖をついて目を細めつつ)
―――ま、そんなもんだよねぇ…。
夜道なんて物騒だし、どこかで宿とって、朝出発する、ってのが王道だよね。
(己とて、そうしたいのは山々ではある。が、金は節約したかった。
―――現状、それほど切羽詰まってもいなかったが、だからこそ、というのもあり)
■リュシー > (多少の強行軍を覚悟しても、ダイラスとの往復を試みたのも、
かの港町の宿に預けたままにしていた、大切な荷物を回収するためである。
荷物、と言っても嵩張るものではなく、袋の底に収まる程度の量。
けれど、いわゆる「金目のもの」であるから、ひとには頼めなかった。)
……に、しても。
やっぱり、ちょっと無謀だったかなぁ……。
(ダイラスで一泊するのは、資金面からも、精神的にも避けたかったのだが、
やはり、一泊して朝出発、が正しいやりかただったか、と、また溜め息を吐いた。
傍らでぼんやりと揺れるランタンの灯火は、もし親切な馬車でも通りがかったときは、
直ぐ見つけてもらえる、という利点もあったけれど―――
問題は、親切でない人々にも、ここに人が居ると丸わかりなところか。)
■リュシー > ………さて、と。あと、どのくらいかなぁ……。
(来しかたに港湾都市の街灯りはとうになく、行く先にも街らしき灯りは皆無。
ということは、まだまだ歩かねばならない、ということだが、
ここで野宿をするよりは、すこしでも歩いたほうが良いに決まっている。
バックパックを背負い、ランタンを手に提げて立ちあがると、
大きく一歩を踏み出した。
ゆらゆらと左右へ灯火を揺らし、若干危うげな足取りながら、
ひとり、街道を進み―――――。)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からリュシーさんが去りました。