2017/05/22 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 街道傍の雑木林、背の高い木の太い枝にぐてり、と伏せるようにして寝ていれば街道を走っていた馬車が山賊に襲われていた
温泉街からも遠く、商隊も滅多に通らぬこの辺りを護衛もつけず、なぜ馬車が走っていたかは判らぬが、
助ける義理はないし、腹は減っているし、見て見ぬふりである

「はー…へえー…なるほどー…」

襲われた馬車から降りてきた人影を見れば合点がいった
襤褸を纏った人影はそれぞれに、手枷、足枷を付けており、どうやら襲われているのは奴隷商のようである
奴隷商であれば、この道を行くのも合点がいく…この道を行くと、奴隷売買の盛んな土地があると聞く

「人は同族も売るのか…欲望の権化だな…愚かしい」

くわ、と欠伸を零してことの成り行きを見守る
奴隷はミレー族だけではなく、人間もいるようでそれを山賊が囲いじりじり、と距離を詰めている
奴隷商の方はといえば、馬車の席に座り、何か喚き散らしたかと思えば、突然、御者の席で震えだしてしまった

ルーフェン > 始めのうちは騒ぎの成り行きを見届けるつもりでいたが
始まってみれば、山賊街道ではよくある光景が眼前に広がるだけで特別、面白いこともなく
眺めている内にどうしようもなく、眠くなってきてしまった

「まあ、これも人間の営みというやつだな…くぁ…」

飽きてしまえば、我関せず、といった風でそのまま、すーすー、と寝息を立て始めてしまう
目を覚ました時には、山賊も奴隷商も姿を消しているようであった

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からルーフェンさんが去りました。