2017/05/06 のログ
オーリ > 人攫いの始末を頼まれた幾人かの冒険者、傭兵、用心棒たちは依頼主からの潜伏場所の情報を受け各々の場所
に散っていった
自分の担当の場所、九頭龍山脈の山中の廃屋に辿り着けば、息を殺して周辺の気配を探る
外には馬が一匹…これを見た瞬間、自分が当たりを引いた、とほくそ笑み、気配を殺して廃屋に近づいていく
慎重に廃屋へ近づいていけば、明かりが灯り、これはいよいよ…と予感めいたものが確信になっていく
手にした短槍の穂先、革製の鞘を外し廃屋内部を伺える場所までくれば静かに、気取られぬように中を覗く

はっきりとはしないのだが、確かに人の姿があり、食事の支度をしているようだった
人攫いが単独とは思えないが、待っていて仲間が戻ってくれば多勢に無勢である
思案を止めれば、すーっ、と息を吐きだし覚悟を決めれば扉を破り、中にいた人影まで一気に詰め寄り、
鋭く短槍の切っ先を向けた

「…人攫いだな?アンタに恨みはない…が…」

―――そこにいたのは女であった
女に人攫いはいない、とは言わないが今回は依頼主の情報で人攫いは男である、とハッキリしている
仲間の可能性は否定できないが、馬が一匹だった事や周辺に気配が無い事を思えば、人違いの可能性が高い
…忌々しげに舌打ちをすれば、はあ、と短足を下ろし、短槍の切っ先を下ろす

「…悪い、どうやら人違いのようだ……『お楽しみ』の所、悪かったな、どうか続けて欲しい」

女の脚が開かれ、指先が股座に入り込んでいるのに気が付き、何をしているか察すれば、
言葉に迷った挙句、そんな風に告げた

マリカ > 「!?」

正直全く周囲の警戒を怠っていた。視線は炎に、残りの五感はすっかり自分の体に向けられており
声をかけられたときもその内容に驚く余裕すらなく、ただ声がしたことに背筋を震わせ
切れ長の瞳を丸くして振り返る。

あられもなく広げられた、しなやかな下肢の間には、神と同じ色の茂みと
指先が潜り込んだ敏感な部分があらわになっており、ねっとりと絡んだ蜜が炎の光を受けて
怪しくきらめいていた

「あっ、うっ、あぁっ。」

続けろと言われて続けられるはずもなく、頭の中が真っ白になって動きを止めて。

オーリ > 彼女の反応を見ればより、人違いなのがハッキリしたような気がする
彼女が人攫いの一味であったれば、流石に自慰に耽っていたとしても、追手と判れば
それなりのリアクションをした筈である
…人攫いの仕事を熟した上で自慰に耽り、なおかつこの反応というのであれば、その豪胆に驚愕するが

すっかり、動きを止めて口を開いては言葉にならぬ言葉を口にする様子に、本当に申し訳ない気分になりつつ、
一先ずは短槍の刃に革製の鞘を付け確り結ぶ
どうしたものか、と考えた挙句、彼女の前に膝を折りしゃがみこめば、引きつり笑いを浮かべ

「…俺も経験あるから、判るって…ほら、続けて続けて…」

後にして思えば、思いもしない場面に出くわして混乱していたように思える
両脚の間に怪しくきらめくそこへ、ちら、と視線を向けてから、再び彼女へ視線を向ければ
どうぞ、続けて…とでも言いたげに、すい、と手を動かす

マリカ > 「つ、続けるわけない!!」

さらに勧められてやや八つ当たり気味の怒りがようやく言葉を取り戻す。
慌てて指を引き抜き、足を閉じて……。あまりの恥ずかしさに視線をそらして炎を見つめて。
必死に何か話題をそらそうと考える。

「ひ、人さらいって言ったけど、この辺り、そんなに物騒なの?」

まぁ昨日山賊に襲われたばかりではあるのだけれど。
ようやくちらりと視線を合わせて尋ねて

オーリ > 「…そうか…その、なんだ…悪い…」

冷静になって考えれば自分が謝るような事でもないようなきがするのだが、彼女に気圧されて謝ってしまった
気恥ずかしそうに慌てる様子を直視できず、立ち上がれば自分もなんとなく視線を彼女から逸して

「…旅人か、この辺りはなあ…山賊に脱走兵、その他諸々…隠れるにはもってこいってな具合…
 まあ、その御蔭で俺みたいな連中は食いっぱぐれもしないけど…」

この辺りの事情を知らない当たり、この国に来て日が浅いのだろう
自分は船でこの国に辿り着いたからこの辺りを通ること無く入国したが、陸路を来るものは大変であろう

「…腕に自信があっても、1人じゃ野営、野宿は止めておいたほうがいいな…女なら尚の事
 商隊にでもくっついて王都まで入ったほうが良い…と、思う」

明後日の方向を向いたまま、このあたりの土地の事情を簡単に説明していく

マリカ > 「ああ、もういいわ。」

落ち着いてきたものの変なところでやめたせいで欲求不満な感じが少々して。
服を整え、汗で張り付いた前髪を掻き揚げ、色々整えて。

「こほん、もうこっちを向いてもいいわよ。」

とりあえず落ち着いて。ふんふんと相手の言葉には素直に頷いて。
「そんなに色々いるんだ。捕まえた人を売るような大きな市場があるってことね。」

それは危険だがさすが大都市と少し変な納得をして

オーリ > こっちを向いていい、と言われれば素直にそちらへ視線を向けた
衣服や髪を掻き上げ身形を整えているようだが、今更な気がしないでもない…とは、口が裂けても言えないのだが
説明するうちに彼女も、そして自分も落ち着いてきて、説明する口調も落ち着いてくる

「西と北じゃ戦争しているし、海じゃ船の漕手に山じゃ鉱山の働き手…奴隷商にしてみりゃ、儲かって仕方ないだろうさ
 それと、街に入っても気を抜かないほうがいい、危ない地区もある…
 戦争に貴族の揉め事、治安にまで手が回らんのかもしれん」

説明するうちに冷静になり、自分の仕事は空振りであった、という事を思い出す
ドッ、と疲れた気がして、はあ、と重々しく息を吐き出した
王都から此処まで、昼と無く夜と無く駆けて来たが、無駄足であったから尚の事、疲れてしまった

マリカ > ひとまずかなり不安定な場所だということは理解した。
ひとまずダイラスまではこのまま突っ切って、マグメールに向かうときには一団を探してみよう。

「なるほどね、女一人捕まったら……ってわけか。」

さすがに一生奴隷暮らしはたまらない。今もうっかり寝室の方に剣を置いてきてしまったが
気を引き締めよう。

「話を聞かせてくれてありがとう、それで……その、これからどうするの?」

火からスープの入った鍋を下ろしながら、なんとなく尋ねて。また捜索を続けるのだろうか。

オーリ > 「男が奴隷になるより悲惨だろうな…余程、運が良くない限り…」

彼女の言葉に頷く
見たところ、彼女も旅をしてきたであろうからこれ以上は説明せずとも、実際、その場に赴けば自然と理解するであろう
…と、なれば、自分はお役御免。『お楽しみ』を邪魔してしまった借りは返せたであろう

「この場所が外れだった以上、俺に出来る事はもうない
 王都まで戻って報告する義務があるんだが…一昼夜移動してハズレだと、流石に堪える」

彼女の言葉に肩を竦める
飲まず食わずで此処まで駆けてきたからスープから漂う良い香りにすん、と鼻を揺らせば腹の虫が鳴いた

マリカ > 「……その、良かったら食べる?」

おずおずと、スープを指さす。干し肉と野草だけのスープだけれど。さすがに寝床も
と言われれば断るだろうが、もしそちらが望むのなら、ぎこちない空気の中一応の食事がふるまわれるだろう。

オーリ > 「…良いのか?ハラペコだし、遠慮なく」

彼女の申し出をありがたく受ける
味など二の次、という性格であったから、例え干し肉と野草だけのスープであったとしても勢い良く食べた
流石に、おかわりを要求するのは気が引けたのか、一杯だけ彼女からスープを貰えば、人心地付いた、と礼を告げて

「…スープの借りだ、朝まで外で見張らせてくれ
 『さっきの続き』をしてくれても構わん、聞かなかった事にする」

この廃屋が自分の追っている人攫いとは別の人物…
場所が場所だけに例えば、山賊や何かのねぐらになっているとも限らない、と彼女に寝ずの番を申し出て

マリカ > 簡素なものだ。干し肉の塩分とニンニクのような刺激のある野草だけのスープ。

塩が貴重な地域で暮らしていたから、こんな食事にもなれている。自分の分のスープをすすりながら
せっかく海沿いなんだから、塩を買い込もうかな、なんてふと考える。

「……」

そして相手の申し出には乱暴に木製のスープ皿を床に置いて

「だから……触れないでって!!その話題に!!三度目よ!?不寝番も結構、お願いだから
食事がすんだら出てって!!」

今度は怒り心頭で顔を赤くして少々声を荒げて。むっつりとオーリの食事が終わるのを待つだろう。

オーリ > 「…悪い、ご馳走になった」

彼女が顔を赤くし声を荒らげれば静かに立ち上がる
借り作りっぱなしのような気がして少々、後ろ髪引かれる思いが無いではないが、
あれだけ怒らせてしまったならば仕方ない

フードを被り直し、破ったドアまで歩いていけば周囲に視線を向けて
去り際に、「気をつけてな」とだけ伝えれば、森の中を街道に向かい去っていくのだった

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からオーリさんが去りました。
マリカ > 「はー。」

こちらの不用心もあったし、悪い人ではなさそうだったが、つい一刻も忘れたいことを
掘り返されてつい言葉を荒げてしまった。
オーリの気配が消えてから少し反省しつつも、なんだか疲労感が一気に出て
食器を片付けぬぐい終わると、もぞもぞと寝床に潜り込んで……。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマリカさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にメイファさんが現れました。
メイファ > 九頭龍山脈の麓に在るのだと位置は確かめていた。
名前もドラゴンフィートだと何度も確認をした。
其れなのに、如何して辿り着かないんだろう?と何度も考えてしまう。

地図を広げ乍、辺りを見回す少女の姿は九頭龍山脈の麓には在った。
但し、何処を如何見誤ったのか目的地を僅かに外れて過ぎてしまっていたのだ。
場所的にはまだ九頭龍山脈では在るのだが、先を進んで行けばタナール砦が見えてきてしまうと云う微妙な位置に居る。

「おっかしいなぁ…僕、確かに地図通りに来てる…よね?」

背負い袋から地図を取り出して再確認をしてみる。
然し、そもそも場所が分かっていないのに確認が意味を為すのかは疑問だ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にダストさんが現れました。