2017/05/04 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にマリカさんが現れました。
マリカ > 「まったく……早く街に行けばよかった」

とある遊牧民族の娘であり、奪われた神像を奪い返す使命を帯びた剣士マリカ。光沢のある緑色の髪を翻し、斜面のきつい山を息を切らせながら登っていく。

「大丈夫かな、ハヤテ」

人気のない温泉がある、と聞き喜んで愛馬を峠の麓に繋ぎ、山を登り始めたのだが……山賊だろうか、何者かの襲撃に会い必死で撒いている最中だ。もし愛馬を奪われれば旅はより困難なものになる。

「参った……温泉にゆっくりつかるどころじゃなくなったな……」

マリカ > 急いでいるのだが、音は立てられない。山に不慣れなマリカにとっては
追手を心配しながらの山歩きはかなりの負担になっている。

「一番近い温泉に向かってみるか……誰か人がいるかもしれないし」

とはいえ、いるのが襲ってきた一味の仲間の可能性もある。人の気配を探すか
それとも山中に潜んだまま下山して迂回するか……。一泊する予定だったため幸い
寝具や食料は十分揃っているが、相手が土地勘のあるであろうことを考えると
後者は危険な気もする。

「とりあえず、温泉に向かって様子を見てみるか……」

茂みにしゃがみこみ、ブーツの中でむくんだ足を揉みながら、周囲の気配を探る。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にアッシェさんが現れました。
マリカ > もしかすると山賊ではなく、より明確にマリカを狙う組織の一味なのかもしれない。
だが自分が追っているはずの相手から自分自身が追われている可能性など、今のマリカには考えもつかなかった。

「だいたい、こんな物も持ってなさそうな旅人を狙うなんて……後は、まぁ……」

ごくりと生唾を飲み込みながら自分の体を抱きしめる。でも、それならそれでさほど賊たちも執着してこないだろう。
あっさりと襲撃者たちがあきらめるのを願いながら、小休憩も終わり、とゆっくりと立ち上がろうとして。

アッシェ > 山のある方面が急に静かになってきた。獣なりいる筈の山が。
存在の大きい、大きさは特に問われない存在が遥か彼方からやってきた。

燃え盛る炎の塊に翼がついた、傍から見ればそんな存在が 鳥の様に飛んでくる。
何かと甲高い声を鳴らしながら、その存在は滑らかに空を滑る様に、高度を下げてゆく。

其の内 ―何となく噴出たブレスが、たまたまいたとある山賊の頭を掠り、
雄叫びならぬ悲鳴を上げながら逃げたり、転がっていく山賊数人。

剣士の視線に捕らわれるのも時間の問題かもしれないが。

マリカ > 「……っ……」

不意に山自体の気配が変わる。
やがて光るものをを見つけ、上空を見上げる。何か燃えている、空で?

「なんだろう、あれ……!?」

目を凝らしてそれを眺めていると、不意に炎の柱が空を焼き、一瞬その姿が照らし出される。

「もしかして、ドラゴン……!?」

身を低くして、無意識に周囲の背の高い雑草を握りしめながらも、その眼は輝いており
好奇心と危険を知らせる本能がせめぎあうなか、しばらくバカみたいに口を開けて、その龍の姿を見守り続ける。

アッシェ > 傍から見ると燃え盛る塊に翼の様なものが生えて それが飛行している。
あまつさえ 其の塊から 炎が噴出している始末。かなりの怪奇現象そのものだが、一応ドラゴンの様なもの。

ただ 普通のドラゴンは大きさが殆ど大型種が多いのに
一部の大惨事を起こしている剣士が見ているだろうドラゴンは小型種。
大きさは小さいが、やっている事はドラゴンそのものだった。

≪きゅるるるるる≫

ドラゴンから発せられる鳴き声は甲高く、それに付随して噴出されるブレス。
たまたま剣士を狙っていただろう山賊に向ってブレスを噴射し撒き散らした存在は満足したように、
ぱたぱたと剣士の近くにある大きい岩の上に羽ばたきをすることなく着地をしよう。

≪きゅる。≫

ちらっと剣士を見た様なそんな頭の動かし方をして。

マリカ > 「……」
失礼な言い方をすれば小動物、と言ってもいいドラゴンだ。小さな体に、小さな翼。
さっき悲鳴を上げたのは山賊たちだろう。もしかして守り神様の使いだろうか?まさかね。
なんて都合のいいことを考えながらも、襲ってきたらどうしよう、とも考える。もっともさっきの
山賊たちと同様に悲鳴を上げて斜面を転がりながら逃げるくらいしかできそうにないけれども。
まぁひとまずは……

「助けてくれて、ありがとう」

笑顔で声をかけた。

アッシェ > 頭から尻尾の先まで体長50cmの小型のドラゴン(燃)。
山賊達を散らした後は満足したかのように岩の上に鎮座。その間も燃えているし、炎の塊―度は変わらない。
不死鳥の様な燃えようだ、ただ岩が赤くなったり、熱せられる事で脆くなったりはなっていない模様。

≪きゅる きゅるる≫(いんやいんや。)

返事をする様に ドラゴンは鳴く。
理解はしている風に返事をし、いきなりヒトの言葉で喋る事はしない模様。
剣士の風貌を改めてじっくり見た …女性の様な。

マリカ > 言葉が通じている……そんな風に感じられる鳴き方だった。

「ど、どうしようかな……」

ひとまず立ち上がり、汚れを落とす。確かに女だということがわかるだろう。民族衣装からこぼれた白い肌にはいくつかひっかき傷もできている。

「その……もう遅いし、温泉に行ってそこで一晩過ごそうと思うんだけど……あなた知ってる?」

じっとこちらを見下ろしてくるドラゴン、どうしようか、とかなり戸惑った後、やさしくささやきかけて。
どちらにせよ山賊が山を下りた以上、上るほうが安全そうだ。

荷物を担ぎなおし、一応念のためちらちらとドラゴンに視線を送って注意して。頭を焦がされてはたまらない。

アッシェ > ヒトの姿にもなれる、ただいま竜になっている存在。
ヒトの言葉は理解しているし、このなりだがヒトの言葉も喋る事は出来るーが、
今は喋らないでドラゴンの鳴き声しか発していない。

ちらちらと見ていた視線はじっくりに据わっただろう。
剣士(女)のスタイルを主にじっくり見ていたが、なんというか傷だらけで温泉に入ると??

≪ぐる  ぐるるるる きゅうきゅう、きゅるるる!≫
(なんつー 温泉の前に 治癒しないと沁みる気がする!)

ツッコミはしたいが ドラゴンの鳴き声では通じまい。
ここら辺の温泉は…あるし、知っている。だって数日前から山脈にいるから。
ちらっと温泉の方へと首を動かして振り向き 知っていると示しているように頷く。

≪きゅ≫(あっちに)

理由もなく頭は焦がさない。まぁ 邪な行動をとったのなら 燃やしそうだ。
案内はした方がいいのだろうか? 剣士の動向次第だ。、

マリカ > 「……あなた人の言葉がわかるのね。このあたりに住んでいるの!?」

だめもと、というよりは間を持たせるための独り言のような一言だったが、相手が明らかに
正確にこちらの言葉を理解していると分かれば、目を輝かせて。

「ありがとう!」

安心もあってかさっきよりも大きめの声でしゃべり、ぺこりと頭を下げれば、その場から移動
しようとする。温泉に向かうためだ。

「それじゃあ、私温泉に行くね」

だが、やはりそちらのことは気になるようでちらちらと視線を送る。好奇心が強いのかな?なんて思いながら。
まさか人の姿にまでなれるとはつゆしらず。

もし、アッシェが飛び立つのであれば、そのまま温泉に向かい、体を休めるだろう。

アッシェ > ≪きゅる きゅる? きゅう≫
(うん。まぁ。いんや?)

ヒトの言葉は理解している。ここら辺には住んでいない。
一応の住まいは 此処より離れた町中にある。一応ヒトに化けて暮らしているが、
今はとある事情の元 山脈にいるに過ぎず 時折 山賊やら獣やらにブレスを吐いて追い出している位しかしていない。

≪きゅるる≫
お礼は不要。温泉に行く様な彼女の返事、まぁ 荷物を持ち直していたから行くのだろう。
山賊は追い払ったつもりだが あんな存在はこの山脈にはいくらでもいる。
好奇心と言うか 出会ったものは気になるので 岩から飛び立って彼女の行く方へとついていこう。
温泉には下りずに近くの岩場に腰かける位で。 入ったら 温泉が沸騰してしまうから。

マリカ > 「私はね、草原の方からやってきたの、馬に乗って山羊や羊を育ててね、そういう生活をしてたの
ちょっと、悪い人がみんなの大事な神様の像を盗んだから懲らしめに行くところなのよ」

ついてきたドラゴンに、なんとなしに声をかけて身の上話をしながら歩く。正直ついてきてくれて
凄く助かる。一人よりよっぽど心強いし、何よりほら、足元もランタンいらずで明るく見える。すごく助かる。

「馬がいてね……今麓にいるから、山賊たちに盗まれなきゃいいんだけど……」

子供のころから育てた馬だから心配だなぁ、なんてため息をついて。

「そういえばあなた、干し肉、お肉とか食べる?お礼に少し上げようか?」

荷物の入ったずた袋から干し肉を取り出してかざして見せて、もし近づいてくるなら素直に上げるだろう。

そして何事もなく到着すれば……たっぷりと、痛みに耐えながらも温泉につかり、たわいもない故郷の話などしながら泥のように眠るだろうか。もしアッシュが何かアクションを起こすなら、それだけですまないかもしれないが……。

アッシェ > 剣士は草原出身らしい。遊牧民かそれに付随する民族かも知れない。
色々と世界を飛び回った時期があるので それらの暮らしをしている人々も見てはいる。

ただ この剣士 大事な依り代を取り戻しに来たらしいが 其の目星はついているのか??

色々と気になる部分が山積みになってきたが 聞くだけに留まる。
ドラゴンは剣士の上に飛びながら ついてきたのだから。
燃え盛る温度は非常に高いし、ランタンも比ではない、お天道様に匹敵する?位に燃えている―

剣士が連れてきている馬の心配??ドラゴンは気になったので、
ドラゴンなりにスキルを発動。…辺りにそんな気配…察知。これ馬か。
逃げずにとある部分から動いてはい無さそうだ。逃げはしていない逃げは。
ドラゴンはツッコミできないから 一声≪きゅる≫と鳴いて相槌?を打つくらい。

≪きゅるる。きゅ?……いただく≫

温泉に到着後 干し肉が頂けるようなので 近づいて貰うだろう。
その際に 燃え盛るドラゴンが囁く様にヒトの言葉を喋って受け取り むしゃむしゃと干し肉を食べたとか。
彼女がその後眠ってしまうのなら 結界は敷いて襲われない様にするくらいはしただろう、その位の事は仕出かした事は言うまでもない。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマリカさんが去りました。