2017/04/08 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 日も沈んだ時間帯、ここは九頭龍山脈、山中のどこかにある廃墟の近く。
周囲を荒らす山賊が、ここを根城にしているとかどうとか…
見学に立ち寄った冒険者の集まる場所で、そんな情報を耳にしてやってきたのだ。
実際にこうして見付けてみれば、点々と灯る明かりに何者かが居るのは間違いないと分かる。
理由は一つ、山賊の貯め込んだ財宝やら何やらを奪………
もとい、山賊を退治して、この周囲の平和を取り戻す為である。
「ふむ、ちゃんとまだ残っておるようじゃな。
先客に来られてしまっては、得る物も得られんじゃろうしのぅ?」
とん、とん、と木々の枝を移り渡り、廃墟の側へとやってきた。
それなりに大きさ、明かりの数から、それなりに人数は居るようだ?
まぁ、軽く遊ぶ程度には…といった感じだろう、少女にとっては。
■タマモ > 「まったく…妾は主じゃぞ?
なのに、何もしてないなら適当に稼いで来いとはどういう事じゃ!?」
ここに来た成り行きを思い出し、木の枝の上でげしげしと軽く幹を蹴る。
暇なら資金調達を、そう言い渡されたのだ。
まぁ、確かに普段のんびりと暮らしてはいるのだが…
そもそも、まだ貯め込んでいた財宝やら何やらは残っているのだ。
なのに、有限であるのだから、いざという事を考えて…だの何だの、理由はこうらしい。
はふん、軽く溜息。
ともあれ、まぁ、言っている事は間違ってはいないのだ。
暇は暇だし、この鬱憤は…悪いが、あの連中で晴らさせて貰おうと考えていた。
とん、とまた枝を蹴り、廃墟の側へと降り立った。
見張りは…居ない。何とも無警戒な連中である。
■タマモ > それならそれで、見付からない間はお宝探索としようか。
ふむ、と頷けば開きっ放しの扉を潜る。
ちらりと潜り抜けざまに足元に視線を向ける、いくつかの足跡…まるで、扉の前でしばらく突っ立っていたかのような。
扉の側にも灯りはあった…違和感に、軽く首を傾げる。
「いやはや、それにしても…余りに無警戒過ぎではないか…?」
足音は忍ばせてはいるものの、通路にも待ち受ける者が居ない。
適当にいくつかの扉を開いては、中に何かあるか確認。
広間みたいな場所、何室もある寝室、思ったよりも人数が多いか?
そんな調子で、目的の物を探して歩き続けている。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にディン・タウロスさんが現れました。
■ディン・タウロス > (山賊達のアジトの中、普段通りのお食事を済ませて。
肉も血も骨も全て触手に始末をさせて、宝物を始めとする
金目のものを漁っている最中。見張りの土の中で石に擬態
していた触手から他の侵入者あり、との連絡を受けて財宝
あさりの触手を止める)
「ん?誰か来たか…山賊達の生き残りだったりするのか、それ
とも山賊退治に来た冒険者か…まぁ、同調すれば分かるか。
……げ、まずいな…言い訳を考えておかないと…死体も残さずに
処分してるから、見ただけだと分からないとは思うんだが」
(見張りの触手と視覚を同調させて、侵入者の姿を確認すれば
それは良く知る少女で。ここにいた山賊の末路を知られると
少し気まずい、と思いながら取りあえず少女の方へと首から
8本の触手を生やした頭部だけの姿で、てくてくと向かっていく)
■タマモ > 「むむむ…賊が居らんのは良いが、お宝もないではないか。
うむ、それは困る…また次を探すのは面倒じゃからのぅ」
等々、大きな声を立てなければ問題ないとばかりに愚痴り続ける。
普通に聞き耳を立ててなくても聞こえるレベルの声だ、問題ない訳ないだろう、そんなツッコミが入りそうだ。
「しかし…おかしい…これは余りにもおかし過ぎやせんか?
灯りはこれだけあるのに、まだ誰も居らんじゃと?
………どこかに集まっておるんじゃろうか…?」
あれか、山賊達の頭が何かが、重大発表!とかやってるんだろうか?
見張り一人も居らず、全員を集めるなんてのは、それくらいでないと無さそうではあるのだが…
いっそ、大きな音一つ起こして呼び寄せるか?何て考えも浮かべだす始末だ。
…と、ふと耳に入るのは何かが近付いてくる物音。
足音…いや、違う。
人間の割には軽い音に、そちらの方へと視線を向けた。
一応は、少しだけ警戒はしておきながら。
■ディン・タウロス > 「あー、この声、間違いなくタマモだな。
いや、見張りを通してみてるから間違いないんだが、なんとい
うか現実逃避したくなるな…さて、どういう言訳をしたらいい
のか…ん?なるほど、お宝探しに来たのか…それなら、ここの
山賊は退治したから、俺のいらないお宝は上げるって言えば
取りあえず誤魔化せるかも知れないな」
(余り人食いをした、というのを知られたくない相手だけに
不要なお宝を渡すことで取りあえず誤魔化すこともできる
かも知れないと一縷の望みをかけて。ぺたぺたと足音ならぬ
触手音を立てて声の大分近くなった相手の方に向かい)
「よータマモ、こんな姿で申し訳ないが、久しぶりだな?
タマモも山賊退治に来たのか?いやー、それなら申し訳ないな
先に俺が退治しちゃったんだが…良かったら、俺が持って帰れ
ないお宝、引き取ってくれないか?置いておくのも勿体ない
だろ?」
(相手と対面すれば触手の内、2本を上げて挨拶をして。
そこからは疑問や質問をされる前に、マシンガントークで
相手に発言する暇を与えず、利益を提示することでどうにか
誤魔化せないかと早口に言う)
■タマモ > 相手の心境はともかく、その相手を目の前にすれば…見知った相手に、軽く警戒の意識を緩める。
いや、まぁ、それが頭だけで触手を生やした、どう見ても人間には見えない相手というのはあれだが。
「何じゃ、誰かと思えば…えーっと…ディンではないか。
確かに久しぶりじゃな、元気に…あー…元気じゃろう?」
揺らす触手に合わせ、ひらりと手を振って返す少女。
一瞬、顔はすぐに思い出せるが名前が思い出せなかったのは、きっと分かるだろう。
そして、元気そうだ、と言おうとして頭だけで果たして本当に元気と言えるのだろうか?なんて疑問が浮かんでいるのも。
「む…山賊はすでに倒されてしもうたか…
しかし、妾は何もしておらんのに、宝だけ持っていくのも何じゃのぅ?
まぁ、確かに置いておくのはもったいないが…うーむ…」
早口に捲くし立てられたせいか、言われた事を思い出しながら返答をする。
実際に自分は何もしていないのだ、まるで漁夫の利を得たような気分なのか、少々躊躇う。
そして…
「………で、お主、触手達はどうした?」
すでに追い払っているならば、確かに今の姿になっているのは問題ない。
だが、宝を持ち運ぶとして、分けてしまうのはおかしいと思ってしまうのは…不思議ではないだろう。
まぁ、言い誤魔化し自体は色々とある、それで終わりそうだが。
■ディン・タウロス > 「おう、久しぶりだな、タマモ。
ところで、なんで名前を呼ぶときに詰まったんだ?流石にもう
名前を忘れられたり覚えて貰えてなかったりは寂しいんだけど
な…ん?ああ、元気だぞ?一応、色々とあれなことにはなって
るけど」
(名前を呼ぶところで詰まる相手にまたか、と思いながらも
そんなに覚えにくい名前だろうかと傾げる首はないものの
頭を傾げて。元気かと言われれば、色々とあるが元気では
あるので)
「いいよ、俺は金貨とかそういう現金があればいいからさ。
宝飾品とかアイテム類とか、そういうのはタマモが引き取って
くれるならありがたいし…今度から、俺が山賊退治したときは
そういう類の、タマモに譲ろうか?脚を付けないように売る
ルートとかあるんだろう?まぁ、それかちょっとエッチなサ
ービスしてくれるとか」
(自分がそういうものを処分してお金にすると足がついてしま
いかねないので、ある意味では酷い分配方法をしているので
あるが。取りあえず、誤魔化せそうかな、と思ったところで
触手達の事を問われ、触手を意味もなく踊らせて)
「え?あ、ああ、触手達なら…そう、お宝を運ぶのに大き目の
蛇の姿になって貰って後からついて来させてるんだよ。
タマモの姿が見張りから見えてきたから、俺が一足先に出迎え
に来たんだ」
(言えば後ろの方で宝あさりをしている触手達に急遽、大型の
蛇の群体形状を取らせ、お宝を丸のみさせてこちらへと来るよ
うに指示をして。触手達は慌ててその形態をとり、宝を飲み
こんでこちらへとずるずると音をさせて近づいてくる。
蛇は太さは胴回りが1mくらいの、体長が8mくらいの姿。)
■タマモ > 「うぐっ…い、いや、詰まってなんぞおらんぞ?
妾がお主の名前を忘れる訳がないじゃろう?ちゃんと言えたではないか、のぅ?
まぁ、ともあれ、元気であるならば良いのじゃ」
うん、詰まってた。自覚があったからこそか、唸る。
そして視線は逸らす、いつもの事だ。
どうしても、間が空いてしまうと思い出すのに一寸の間を置いてしまうのは…仕方ない、そうしておいて貰いたい。
「ふむ…お主がそう言うならば、妾は構わんがのぅ?
ルートと言うか、妾の知り合いにその手の事に慣れた者が居るのじゃ。
………相変わらず、直球と言うか何と言うか…まぁ、次の機会にでもそれはしてやろう」
確かに、そういう手段が無いならば、物を売るのは少々面倒だろう。
それは式神に色々と聞いたから、そうなのだ、とは分かっていた。
…いや、はっきりとは分かってないのだが。
ならば仕方ないと、それに関しては納得顔だ。
と、続く言葉に、わざとらしく大きな溜息をついてみせるも…了承はしておいた。
別にそういった行為を嫌っている訳ではないのだから。
「おぉ…そういった点では便利じゃな?
誰かに見付からんように、注意をする事じゃのぅ?
そんなものを見られたら、明らかに化け物扱いじゃ」
道理は通っている、疑いようはない。
あっさりと誤魔化されてしまう。
…力を使っていなければ、こんなものである。
そうして話している間に、後ろから姿を現わす触手の変形体。
その大きさに、不要とは思うが一応は注意をしておいた。